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yama_ratelnosのレビュー・評価・感想

赤ちゃんと僕 / 赤僕 / Baby & Me
9

家族という存在の温かさを感じれます

1991年から羅川真里茂さんによって描かれた少女漫画です。少女漫画という括りではありますが、登場人物達の恋物語という王道な内容とは少し違っています。こちらは「家族」をテーマにした作品になっています。主人公は小学6年生の男の子(榎木拓也くん)、この子には弟がいて、保育園に通う3歳の男の子(榎木実くん)です。この家族が母親を事故で亡くしてしまった所から物語は始まります。
父親は家事や育児をしっかりする良き父なのですがやはり仕事があるので、兄である拓也くんが弟である実くんを面倒を見る機会が多くなります。
拓也くんは兄ではありますが、小学6年生。まだまだ友達と自由に遊びたい気持ちでいっぱいです。弟の実くんはお母さんがいないことで、いつもお兄ちゃんに甘えます。
時には実くんに八つ当たりの様に当たってしまったり、でもそのことを酷く後悔してしまったり…。
そんな中で拓也くんが、実くんの愛しさや家族の大切さを思い知ったり、自らの意思で実くんの世話や家事をやっていくようになっていきます。
父親も含めて本当に家族全員がお互いを大切にし合っていて、読んでいると本当に心が温まるお話となっています。
そしてみんなの心の成長も楽しめます。
また拓也くんの小学校や実くんの保育園、はたまた父親の会社の仲間達と、個性あふれるキャラクター達との関わりも面白さを何倍にもしていきます。
ぜひぜひ一度手に取って読んでみるのをオススメする珠玉の作品です。

寺尾聰
9

大人の魅力たっぷりのミュージシャン

飄々とした雰囲気でありながら、刑事や医者、学校の先生など、色々な役柄をしっかりとした演技でこなす俳優・寺尾聰さんを知っていますか?
寺尾さんの父親は演劇界の重鎮と言われた、故宇野重吉さんです。寺尾さんも歳を重ねるにしたがって、父親の面影そっくりな役者になりました。日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を二度も受賞するなど、俳優としての評価も高い人ですが、実は「ルビーの指環」という曲でミリオンヒットを飛ばし、日本レコード大賞や日本歌謡大賞など、国内の音楽祭の賞を総なめにした経験もあるミュージシャンでもあります。

寺尾さんは学生時代に結成したバンド「ザ・サベージ」で音楽活動を開始し、その後脱退してソロシンガーとなりました。自分で作曲しそれを歌う、シンガーソングライターでもあります。これまで、100曲以上の曲を書いたと本人は言っていますが、そのうち30曲近くを収録したアルバムを3枚リリースしています。「Reflections」というアルバムは、総売り上げ160万枚を記録しました。アイドル全盛期だった中で、アーバンな雰囲気を持つ洗練された曲とスモーキーな歌声は、大人の購買層に積極的に受け入れられ、瞬く間にチャートを駆け上がりました。その魅力ある歌声は、彼の年齢が上がっても衰えを知らず、包み込むようなバリトンボイスを求めて、ライブに参加する人が数多く存在するのです。