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toshihide102のレビュー・評価・感想

toe
10

日本が誇る!!ポストロックバンド 世界に轟く静寂から激情の旋律

横浜発、2000年結成から令和も走り続ける世界が歓喜したインストロックバンド、toe。
世界中でツアーをする数少ない商業的に成功している日本のロックバンドなのに、全員バンド以外の本業がある異色で孤高の存在。
ボーカル曲は数曲あるが、殆どがゲストボーカルを迎えながら珠玉の作品、ギターの山嵜廣和(やまざきひろかず)が歌うナンバーも哀愁とスタイリッシュが絶妙に絡み合った作品に仕上がっている。
ギターの美濃隆章は本業がレコーディングエンジニアなのでレコーディングは全作品がtoe自身のセルフプロデュース。
ドラムの柏倉隆史はプロのスタジオミュージシャンで腕前はプロ中のプロと言っても過言ではない。
大げさかもしれないが柏倉隆史のドラムを聴きにLiveに足を運んでも聴く価値のある、日本を代表するドラマーが在籍するバンド。
ギター二人の主旋律とリフが行き来する8ビート、ドラムの存在感が溢れ出す16ビート、無駄を削ぎ落とし稀に積極性が唸る4ビートのベース。
CDのコンパクトな仕上がりは耳触りが良く、Liveの圧倒的グルーブ、Live用のアレンジ(ツアーごとに細かいアレンジの違いあり)は眼前で鳴り響くリアルな音楽を体感できる。
ワンマンライブは本数は多くないが国内のフェスにも毎年、多数出演しているので一聴の価値はありすぎるので、是非ともご視聴あれ!!

Def Tech
10

研ぎ澄まされた感性

注目していただきたいのは歌詞である。各曲に明確に伝えたいメッセージがあることはもちろん、それらすべてが月並みな言葉ではなく、彼ら2人の経験・生き方からやってくる血の通った言葉で表現されている。
特にdeep blueでは、異次元にいるかのような研ぎ澄まされた感性を垣間見ることができる。地球規模で考える愛、1人の人間としての愛、それぞれが渾然一体となってメロディに乗っている。聞くだけで優しい気持ちになれる音楽だ。
明るい気持ちのとき、暗い気持ちのとき、どちらのときもフィットする曲を見つけることができるだろう。彼らはジャマイカ、沖縄、ハワイという、南国のルーツを持ち、それらの音楽文化を掛け合わせることで、新たなジャンル、ジャワイアンミュージックを作り出した。
彼らの曲中にある歌詞、痛みの伴わない音楽は僕は好きじゃない。という言葉があらわすように、それぞれが切なさとともに生きる喜びを表現する音楽となっている。
この閉塞感漂う世の中だからこそ、万人に聴いて欲しいと思うアーティストである。あまりテレビなどに出ることのないアーティストだが、その理由は人気ではないことは歌詞を見ていただければわかるはずだ。