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tmk9723のレビュー・評価・感想

転生したらスライムだった件 / 転スラ / That Time I Got Reincarnated as a Slime
9

転生系のアニメが苦手な方にもおすすめ

転生系のアニメはたくさんあるけど、このアニメはスライムという最弱のモンスターに生まれ変わるという他の作品とは一風変わった作品になっている。このアニメは、主人公の転生する前の話から始まっていて、なぜ生まれ変わったのか、どのような風にして生まれ変わったのかがとても分かりやすい。アクション系のストーリーには欠かせないスキルも分かりやすく説明してくれるし、あまり理解ができなくて困るという状況に陥らないから、次へ次へと物語を読み進めていくことができる。自分は、あまり転生系のアニメは好きではなかったが、このアニメはとても簡潔だし他のアニメと比べても、登場人物の人柄だったり物語の進み方がわかりやすかったりで、読み手の年齢層を選ばないところもいいと思った。
主人公はスライムだけど、食べた相手の能力をコピーすることができるから、序盤からどんどん強くなって観ている側も爽快感を感じることができる。主人公は転生する前は人間であり、考えたり感じたりすることに親近感を感じれるところもいいところだと思う。そして、転生したのは主人公だけでなく同じ境遇にある人もいて、そんな人たちとの友情が描かれるシーンにはとても感動した。

心のカルテ
7

母親との関係。

拒食症の子が、それを治す施設に入所する話です。
その女の子はちょっと暗い感じですが、施設にいる男の子はすごく人懐こかったり、いろんな子がいて、どんな性格でも心を痛めることはあるのだなと思いました。拒食症であることを哀れむとかではなく、それを逆手にとってレストランの人に不治の病なんですと嘘ついて酒を飲んだり、結構気ままに生きてるなと思いきや、やっぱり生きづらそうでもあって大変だと思いました。
先生役はキアヌ・リーブスさんで、すごく気さくでいい先生でした。みんなで遠足をしたり、楽しそうでもありました。
拒食症の原因はいろいろあるとは思いますが、一般的に母親との関係性が原因であることが多いと言われています。映画の中でも、主人公の女の子は母親が女の人と付き合いだして、一緒に住めなくなってという事情があり、やはり、母親のことは無関係ではないのかもなと思いました。まあ、女と付き合う以前に、なんか超自然派って感じの母親で、そこも嫌だったのかも知れません。でも、施設から逃げ出してきた娘を助けたり、なんとかしたいという気持ちも伝わってきて、悪い人ではないと思います。なんか、授乳体験みたいなのが効くってのは眉唾だとは思いますが、あれが究極の甘えスタイルなのかも知れません。母に甘えられたら、改善するってのはあるかもなと思いました。

ジョーカー / Joker
9

悲しすぎる

とても重い話でした。映画館で見たあと、ほとんどの人がズーンと沈んでいたのが印象的です。
ジョーカーとは、かの有名なバッドマンのジョーカーのことです。彼がどのようにして、ジョーカーになってしまったのかが描かれています。
やはり貧乏というのは、人の気持ちをものすごく荒んだものにするなと思いました。ある発作が起こるのに、薬も買えない、皆を笑っていないのに変なとこで笑っちゃう、バラエティに出れたと思ったのに、とかいろいろ上手くいかないことばかりで、心の支えも実は幻想で、、、なんて狂わない方がおかしいです。
彼はジョーカーになって、幸せなのでしょうか。バッドマンのジョーカーはとても楽しそうで、何も考えなしにただ、偽りなく悪って感じですが、このジョーカーの生い立ちを見てると、心の奥底では楽しんでないのかなと思ったり、いやもう吹っ切れたのかなと思ったり、いろいろ考えさせられます。
なんか、ジョーカーに肩入れしてしまう人が増えそうな映画です。その点ではとても怖い映画で、悪に染まる人が増えたら嫌だなと思います。あと、バッドマンは、本当にいい人なので、ジョーカーを追い詰めた政治家の名前がウエインというのはどうなんでしょうか。バッドマンと別人なのかもしれませんが気になります。

人間失格 太宰治と3人の女たち
7

太宰治と蜷川実花監督の合同アート作品

太宰治を知る上で小説「人間失格」を読む前に、この映画から入るのもおススメとして評価。
なぜなら、蜷川実花監督の個性剥きだし圧倒的グラフィックに、まるで自分の魂も吸いとられる様な、そんな映像美に魅了される。物語内容に付随して、3人の女たちそれぞれの個性を、グラフィックカラ―で各々配色し、主人公太宰治(小栗旬)がそれぞれの色に染まり染められする、蜷川実花アートを映像で魅れて感動モノ。
また、太宰治役の小栗旬の演技も要必見!華麗な女性遍歴を重ねる太宰、喀血してもなお酒に溺れ、だが周囲には気前良く酒を奢るという破滅的な性格、苦しみときに楽しみ、まるで人生を綱渡りをしているような太宰を、小栗旬はしっかりと落とし込んで演技をしていた。
また3人の女たちのなかで、見終わった後でもより強く印象付けられたのは、美和子(宮沢りえ)だ。生と死の狭間で極限まで葛藤する太宰と対照に、美和子は妻という立場で、太宰を限界ギリギリまで理解しようとし、支え励まし、子供を守りぬくという親としての判断力。見終わった後、3人の女たちの中で美和子が、一番頭の中で、フラッシュバックしていた。
結論、蜷川実花監督がグラフィックで見やすくカモフラージュしていて、太宰治と小栗旬のカッコ良い男の雰囲気がリンクした作品で最後まで見やすかった!