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tensuiのレビュー・評価・感想

P!nk / ピンク(歌手)
8

流行りを取り入れつつもブレのないP!NK節

P!NKを語るに欠かせないのは、やはり彼女のハスキーでパワフルな歌声。
ロックな曲には抜群の相性だが、EDM、バラードにはどうなの…?と思っている人がもしいたら、そういう人にこそ聴いてもらいたくなる一枚が「Hurts 2B Human」。
繊細さだけが、細やかで美しい訳じゃない。
感覚を直接揺さぶるような魂への訴えかけ。心の琴線に触れる唯一無二の歌声だ。
端的に言ってしまうと、弱くてやさしい人は結構いる。(弱くて、というより繊細な)
強くてやさしい人は、なかなかいない、と個人的には思うところがある。
強さを履き違えてしまった人は、人を攻撃してしまうから。振りかざしてしまうから。
P!NKはとても繊細で強い人なのだ。心の機微を受け止めて、解放して、こうして届けてくれる。
心の拠り所を、きっと誰よりも理解してくれている。
楽曲に人間性のすべてが表れるとまでは言わないが、やはりそこはアーティストの宿命とでもいうべきか、ホンモノかニセモノかという判断を素人はしてしまいがち。
リスナーは、結局のところ与えられたものでしか判断できないから。
それでも声高に「P!NKはホンモノだ!」と叫びたくなるのは、彼女の楽曲に魅せられてしまったからだというシンプルな理由からなのだ。

アナと雪の女王2 / アナ雪2
8

アナと雪の女王2を見てみたら想像以上に!

”アナと雪の女王2”を友達に誘われて見てきました。1も視聴済みなのですが、正直あまり興味がありませんでした。
ただ、友達から「とりあえず見てみて!すごいから!」と言われたので、見に行ってみることに。
結果から言うと、想像以上に驚かされる・感動する部分がバランスよく構成されていて、とても面白かったです!
驚かされたのはダイナミックな映像。CGのクオリティがかなり上がっていて、実際にアナ雪の世界に自分がいるかのような錯覚を覚えるほどリアルな作りでした。また、アクションシーンも豊富でワクワクドキドキ!冒険要素が前作より豊富で、映像美に感動したり、ダイナミックな動きにハラハラしたり!見ていて楽しい映画でした。
ストーリーも、前作ではあまり触れられなかったエルサの力について。1は”アナの為の映画”、2は”エルサの為の映画”だったんじゃないかと。その為か、エルサ視点の話がメインでアナの印象が薄めでした。
あと驚かされたのが、ディズニーが主人公に恋愛をさせなかったこと!
他作品でも冒険をメインにして恋愛には至らないというものはありますが、妹が男性とくっついてるのに、姉に男性を充てがわなかったディズニーにびっくりでした。
アナは男性とカップリングすることで得る幸せ、エルサは自由な生活を送ることで得る幸せという風に、個人の幸せは結婚だけじゃない、いろんな幸せの形があるんだというメッセージが含まれているように感じ、それがとても現代的でした。
また音楽がとても良い!1と違って耳に残りにくい主題歌ですが、聴き入れる曲だなぁと思いました。あと、ちょっと大人向け。子どもは覚えにくいかも。前作のレット・イット・ゴーに比べると歌のキーが取りにくく、これは”聴く”曲で”歌ってみる”曲ではないのかなと。ただ、覚えにくいとはいえ、素晴らしい曲には変わりなくなんども聴きたくなる曲です。また、オラフの声優さんが変わっていますが、さほど違和感はありませんでした。私はむしろこちらの方のほうが歌がお上手な気がしました。
全体を通して、見て損はない映画だと思います。さすがディズニー。面白いものを作るのが本当にうまい!あともう一回くらい見に行きたいです。

エイミー・ワインハウス
10

ハスキーな歌声、リスキーな人生…27クラブの一員に。

2011年7月に27歳の若さで亡くなったエイミー・ワインハウス。彼女の歌声は最高です。そのハスキーで力強い歌声は人を魅了します。ルックスも独特、その姿は一度見たら忘れないと思います。彼女のチャームポイントと言えば挙げるときりがありません。学校を退学するきっかけにもなったピアスやタトゥ、こんもりと盛られた髪型<ビーハイヴヘア>、がっつりと入ったアイライン…そして一昔前のような彼女特有のファッションセンス。変わっている、と一言で言ってしまえばそれまでですが、私は彼女のルックスや歌声、それに加えて彼女の生き方も愛おしくて好きなのです。彼女の生き方はどんなものかと言いますと、彼女はその個性的なルックスや、パワーのある力強い歌声とは裏腹にとても繊細で、弱い女性なのです。彼女が愛して結婚した男は薬物依存者でした(後に彼の浮気が原因で離婚しますが)。そして彼がきっかけでエイミーも薬物依存になり、27歳の若さで薬物が原因のアルコールの過剰摂取、オーバードーズで亡くなります。彼女の歌声を聴くたびに、その歌詞やメロディー、歌声のすばらしさ・27歳という若さで亡くなってしまったというもどかしさ、くやしさなど色々な気持ちがこみ上げてきます。大変深みのある味わい深いシンガーなのです。2016年にはエイミー・ワインハウスのドキュメント映画も制作されているので、曲を聴く意外にも、彼女を知るにはこちらの映画もおすすめです。