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sumireのレビュー・評価・感想

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち / Good Will Hunting
8

人との出会いって大切。

ロビン・ウィリアムズさんのアドリブなどもあり、とても素敵な作品です。
スラムで育ち、罪ばかり犯してきた人でも実は優れた才能があり、環境が違えば違う人生だったということを思い知らされます。でも、だから絶対変えられないからといえばそうではなく、人との出会いで変わっていくんだなあと感動しました。セラピーって互いに信頼がないとうまくいかないと思うけど、ウィルとショーンは信頼し合えるようになっていたし、2人で笑い合ったりしていていい関係だなあと感じました。
やっぱりロビンは名優です。自分にも傷があるのに、人のセラピーができる、人好きのする、素敵な紳士でした。昔からの友達もウィルを応援してくれたり、良い人たちばかりだね、ウィルと感じました。
この映画でマット・デイモンを知ったのですが、見た目からして正直真面目そうに見えるけどなと思いはしました。でも、心を閉ざしている感じとかはとても出ていて、素敵な俳優さんだと思います。
数学というものは、私にとっては不得意でよく分からない分野ですが、天才的な才能が見れたり、人と人との関わり合い、それによる癒しが見れてほっこりできる映画です。地味な話ではありますが、とても良い映画でおすすめです。

薔薇の名前
10

中世修道院で起こった連続殺人事件の謎を解くある修道士とその弟子の若者の活躍

ショーンコネリー演じるウイリアム修道士がとてもかっこいい。頭もいいし冷静な判断と鋭い洞察力で殺人事件の推理を展開する。当時の教会の勢力図、イエズス会やフランチェスコ会、異端とされている少数派の宗教なども登場しストーリーを面白くしている。当時の書籍や図書館なども興味深く描かれていて、知識の習得に生きがいを感じているウイリアム修道士は修道院の図書館の蔵書の多さに目を輝かせる。本も巨大で大きく、その読み方の当時の習慣に事件の謎を解くカギが隠されている。伏線もギリシャ文字のあぶり出しや異端の修道士の証人などいろいろ張り巡らされていて、中世の謎解きの世界に入り込むことができる。ショーンコネリーの話す英語は発音がとてもきれいで聞き取りやすい。一種の風格と格調の高さも醸し出している。弟子の若者の接し方もある時はマスターとして、ある時は友人としてとても暖かい人間味にあふれている。ショーンコネリーのキャラクターが陰鬱な事件に一筋の光を与えている。
弟子の若者は農家の娘と肉体関係を持ってしまうが、貧しいその娘を魔女裁判から助けようと守る姿勢も見ていて心地よい。当時は火あぶりの刑が執行されていた時代、異端者や魔女だと認定されただけで火あぶりになってしまうのだ。
最後に修道院が火事になりウイリアム修道士が真相と眞犯人を突き止めたところで大円団。修道院は焼け跡の煙と朝の光に包まれる。恋人のような農家の娘と別れを告げ、旅を続けるウイリアム修道士と弟子のアッゾに人生の一幕を見た気がした。マスターとはそれ以来逢っておらず、またその消息も知らない。アッゾの回想の中にウイリアム修道士への深い尊敬と慕情を感じるのは私だけだろうか?

異形ヱステティック
10

寝る前に必ず読みたくなる漫画です

以前、Pixivで偶然似た漫画を読んで大好きになり、ブックマークしていたのですが、商業作品になって本屋さんで売っていたのに驚いてすぐに購入しました。ネットで「真面目マッサージ」と呼ばれる、アダルト要素が一切ない大真面目なマッサージ漫画です。

私は寝る前に、動画サイトでマッサージしている様をずっと映した映像を見ながら、体の力が抜けて寝落ちするのが大好きなです。この本を手に入れてからはこちらを読んでから幸せな気持ちで眠りについています。
エステティシャンをしている異型の人外?妖怪?のお姉さん・千手さんに、人間の女子高生達が順繰りにマッサージされていくというストーリー。
とにかくマッサージの描写に強いこだわりを感じ、まるで自分が千手さんにあっサージしてもらっているかのような気分で読み込んでしまいます。途中であまりの精密な描写に眠りこけてしまい、最後まで読むのに非常に時間がかかってしまいました。ここまで丁寧にマッサージを語る漫画はなかなかなく、
真面目マッサージ好き、通称・マ民は家宝にしたくなるくらいの漫画だと思います。
当初は紙の本だけ購入していたのですが、寝落ち用に電子書籍バージョンも購入しました。われこそはマッサージ好き!という方に是非お読みいただきたい漫画です。

Fate/stay night / フェイト ステイナイト
8

戦闘系アニメが好きな方は観ないと損!

Fateの大まかな内容は、持ち主のあらゆる願いを叶える「聖杯」を求めてマスター(魔術師)がそれぞれ1騎のサーヴァントと呼ばれる英霊を召喚し、最後の1組になるまで戦うというストーリーです。
Fate/stay nightでは主人公の衛宮士郎がサーヴァント同士の戦闘を目撃してしまい、その口封じのためにサーヴァントに殺されてしまいます。戦闘をしていたもう片方のサーヴァントのマスターに蘇生魔術を施されて一命をとりとめますが、衛宮士郎がまだ生きていると知ったサーヴァントがまた衛宮士郎を殺しにきます。衛宮士郎が必死に逃げて自分の家の蔵まで追い込まれたときに衛宮士郎の気持ちに蔵の床に書いてあった魔法陣が反応しサーヴァントが召喚される。という始まり方です。
Fateの見所は鮮明に作られたサーヴァント同士の戦闘シーンやそれを引き立たせる効果音です。聖杯が欲しいからただ殺し合うというものではなく、マスターは家柄のプライドや魔術師としての力量、サーヴァントは自分の名前に恥じないような誇りや戦い方なども関係してくるので戦略なども複雑になってきます。そしてサーヴァントそれぞれに個性があるので主人公だけじゃなくサーヴァントや他のマスターにも感情移入できる面白い作品です。