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sakuright07のレビュー・評価・感想

蒼穹のファフナーシリーズ / Fafner in the Azure series
9

蒼穹のファフナーという大人が有能なエヴァンゲリオン

エヴァンゲリオンがついにシン・エヴァンゲリオンを以って完結しましたね。
エヴァンゲリオンは本当にいろいろな人たちに影響を与えて、アニメ史はエヴァ以降、エヴァ以前で時代を区切ることすら可能になりました。
それだけ大きな作品でしたが、今回はエヴァに影響を受けた作品の一つである「蒼穹のファフナー」を紹介していきたいと思います。

蒼穹のファフナーもエヴァンゲリオンと同じく、少年少女がロボットに乗って戦う、という所謂ロボットものに該当しますがこの二つの決定的な違いは敵の魅力と言えるでしょう。
勿論、エヴァンゲリオンの敵である使徒も魅力がある敵ですが、蒼穹のファフナーの敵である、フェストゥムと呼ばれる生き物もとても美しく、魅力的な存在です。
フェストゥムは金に輝く化け物みたいな感じで、人を理解するためにその存在を自分たちに取り込んできますが、人類からしたらはた迷惑な話ですよね。
取り込まれるということは死を意味しますから。なのでそれらと戦うというのが話の本筋となってきます。

そのほかにも蒼穹のファフナーは大人たちが本当にいいキャラしていて、魅力にあふれています。
エヴァンゲリオンの大人たちは頼りなかったり、話を聞いてくれなかったり、説明不足だったり、子供たちが戦うことをよしとしています。エヴァはこういうところも面白いのですが、ちょっと辛辣で不安になりますよね。
でも蒼穹のファフナーの大人たちは主人公たち少年少女が戦うことを本気で嫌っていて、戦わなくても済むように暗躍してくれたりするその優しさを感じることができる非常に温かい物語となっています。

人のやさしさに触れたいときに、見てみたくなる。蒼穹のファフナーはそんな作品です。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
10

涙なしには見られない 愛の物語

京都アニメーションが手掛ける、ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、私がこれまで見てきたアニメでトップクラスにオススメしたいアニメです。
主人公のヴァイオレット・エヴァーガーデンは孤児で、幼い頃から戦争の道具として扱われていた女の子です。そんなヴァイオレットの身よりはギルベルトという軍の少佐だけでした。ギルベルトは、彼女に言葉や日常の知識を教え、親、または兄のようにヴァイオレットに接してくれる人でした。しかし、ある戦いでギルベルトはヴァイオレットを庇って瀕死の状態となります。そんな時にギルベルトはヴァイオレットに「愛してる」と伝えます。しかし、ヴァイオレットは言葉として解っても、その意味がわからないままギルベルトと離れ離れになってしまいます。
戦争が終わり、ヴァイオレットはギルベルトの上官でもあったホッジンズの郵便局で働くことになります。そこで出会ったのが手紙の代筆を行う自動手記人形(ドール)の仕事です。
手紙は様々な形の「愛」を綴っています。ヴァイオレットはそんな手紙の代筆に関わりながら、さまざまな出会いをしていきます。ギルベルトが最後に言った「愛してる」の意味を知るために成長していく彼女の姿や、そこに関わる登場人物やエピソードもとても美しく感動的で、本当に素晴らしい作品です。とても綺麗な涙を流せます。人生で一度は触れて欲しいです。

ONE OK ROCK / ワンオク / ワンオクロック
9

ONE OK ROCK

ワンオクの魅力はなんといってもボーカルTakaの歌唱力の高さにあります。特にその歌唱力が際立ってよく伝わったのは、イギリスの有名歌手AdeleのHelloをカバーした動画です。多くの海外ユーチューバーがその動画を取り上げ絶賛しています。
ハードなロックからバラードまで幅広い曲を見事に歌い上げるTakaがワンオクの中心です。ただ他のメンバーも実力派でありギターソロで観衆を魅了するToru、アヴリル・ラヴィーンの実妹であるミシェルさんと結婚した事も話題になりましたがムードメーカーでバンドを支えるベースのRyota、天才肌のTomoyaと誰か一人でもかけたらワンオクは成り立たないでしょう。
ワンオクは日本でも有名ではありましたが海外で実力が認められ人気が爆発したロックバンドです。海外で認められた背景にはTakaの英語力の高さも理由として上げられ、その英語力も年々上達してると評価を高めています。
そんなワンオクには名曲が数多くありますが、お薦めは「Wherever you are」です。ラブソングの名曲でありワンオクの曲の中でもかなり有名な曲です。
ロックじゃないんだと思われるかもしれませんが、とても感動するので是非聴いたことない人には聴いてもらいたいです。

不思議のダンジョン2 風来のシレン / Mystery Dungeon: Shiren the Wanderer
5

ゲームのやり込みが好きでないと微妙

このゲームは世間一般で言えば「ローグライクゲーム」に分類され、大まかなところとしては時代劇調の世界観となっています。
個人的にはオフラインで延々とやり込むだけのゲームというのは基本的には面白くないと思っています。私は『ポケットモンスター』シリーズのように自分で用意したデータをオンライン通信によってやり取りするゲームこそが最高に面白いと思っており、このゲームは私の性には合いません。
ただ、子供の頃からやっているゲームであり、思い出はあります。また子供の頃に難しくて出来なかったことも、研究され、科学された結果できるようになったため、発売当時とはまた違った趣があります。
シレンはゲームの主人公として定番の無口な人物であり、コロコロコミックの漫画版で下品なギャグキャラクターを演じていた姿を知っている私としては若干拍子抜けです。もっとも、正統派の主人公というものは現代の感覚ではそれはそれで貴重だと思いますが。
このゲームの本当に面白いところはゲームクリアを競うタイムアタックです。私は面倒なので自分ではやりませんが、タイムアタック走者の活躍を動画サイトで見届けるというのは独特の面白さがあるように感じられます。

刻の大地
5

連載中止から15年、クラウドファンディングにより再始動した物語

心優しく動物どころか魔物ともすぐに仲良くなれる少年の十六夜と、女性を見るとすぐナンパするが実は常識人な元聖騎士カイ、記憶を無くし攻撃的で周りから男性と誤解されがちなダークエルフのジェンドの3人旅が始まります。

この世界は元々大人しかった魔物達が凶暴化し、それを勇者ザードがディアボロスを倒したことで鎮静化しました。しかし4年後の今、再びディアボロスが復活したとされ魔物がまた暴れ出してしまった、という状況にあります。

十六夜はそんな魔物が凶暴化した世界でも魔物と心を通わせることができ、周囲の全員から男だと勘違いされていたジェンドの性別も最初からわかっていて、本質を見ぬいたりする力がとても強い様子を見せます。そんな十六夜を見たカイは、過去に交流のあった勇者ザードに十六夜の発想が似ている、という感想を抱きます。

同作者の連載作品に「REVERY EARTH」があり、これに登場したザードの血の繋がらない妹ウリック(本名イリア)と妖精レムが本作にも登場し、これらの作品は同世界として描かれているため、本作は彼女達の後の物語ということでもあります。

十六夜はどこから来たかわからない迷子で姉がいるという証言があることと、イリアの容姿が十六夜に似ている点もあることから二人が姉弟なのではと推測していましたが、二人のリアクションを見るにそれは無い様子です。名前も十六夜だけが漢字表記ですので、はるか東の大陸から来たのかもしれませんが、なぜ幼い少年が一人でそんなところにいたのかも気になるところです。

多くの伏線を残したまま連載中止が発表され、二度と続きを知ることができないと思われていた作品が時を経て連載を再開し、マンガ図書館Zにて連載・公開されています。
当時からずっと好きでい続けていたファンにはたまらない作品であることでしょう。

ステラ / Stella
9

心温まる感動映画!泣きたい時はこれを観る!

小学生の頃、母親がTSUTAYAから借りてきた洋画を、学校から帰ってよく観ていた。
今日は何を借りたのかなと、楽しみに帰ったものだ。
今回紹介するこの作品は、ベッドミドラー主演の『ステラ』というドラマ映画だ。
まだ恋も知らない小学生だった私が、映画のラストを観て枕をぐちょぐちょに濡らすほど感動した映画。

1人の女性の恋模様、相手を思っての別れ、母娘の葛藤、娘の反抗期、娘の恋模様、それぞれの友情。
人生で誰もにあり得るエピソードだが、ベッドミドラー演じるステラになるとめちゃくちゃ濃いものになる。シングルマザーになるまでの切ない恋模様。

ステラは勿論のこと、離れた父親からのジェニーへの愛情もたまらない。
ジェニー自身も思春期にステラとぶつかり反抗期を迎えるが、失敗から更生していく姿に感動する。
私が大好きなシーンは、ステラと娘のジェニーが2人して口ずさむところ。
何気なく一緒にすごしている時間にハモってる2人を見て、私もいつか娘が生まれたらこんなひとときを過ごしたいと願った。
ジェニーの成長を通して、娘を愛してやまないステラが下す決断に涙が止まらない。

今、小学生の娘は鬼滅の刃に夢中だが、もう少し娘が成長したらステラを一緒に観ようと思う。

スペース☆ダンディ / Space☆Dandy
10

ビバダンディじゃんよ

この作品は芸術が爆発、そんなアニメです。毎回毎回制作が、これでもかというほどの全力投球をしてくれます。視聴者側は、その度にスペースダンディの世界に唸りを上げる、そんな楽しさがあります。
このアニメは、普段アニメを見ない層にこそ見ていただきたい、そんな作品です。主人公のダンディからして時代錯誤なツッパリスタイル、その見た目は一言でダサイのですがその吸引力がとてつもないのです。突き抜けてお馬鹿、陽気、そして欲望に忠実、そんなダンディは自爆してもサーフィンしても、死んでても突き抜けています。
キャラクター性の強いアニメかというとそれだけではなく、濃くてぶっ飛んでいたり、哲学的だったり、文学的だったり、トレンディだったりと多岐にわたる展開が繰り広げられます。まとまりがないように思えて、それがスーペースダンディ、と満足できるストーリーは、笑いあり涙あり、考えさせられる内容となっています。
想像を超えていくストーリーの中で、当然のようにエッチなことを言ったり鼻の下を伸ばすダンディに、懐かしいようで新しさを感じ、男性の方は特にニヤリとしたりすると思います。
それはやりすぎだろ!というエロスも、またダンディの魅力であります。

BUCK-TICK
10

32年間メンバー不変のバンド

1987年にメジャーデビューして以来、メンバーの交代が一度も行われていない、5人組の男性バンド。メンバーは櫻井敦司、今井寿、星野英彦、樋口豊、ヤガミトールの5人。2019年になってもメンバーは変わらず活動を続けているのは凄いことだと思います。
インディーズ時代のものも含めると、シングル38枚、アルバム21枚を出しています。中にはTVアニメの主題歌やエンディングに使われているものも存在しています。
・月世界⇒NightWalkerオープニング
・蜉蝣⇒XXXHOLiCKエンディング
・くちづけ⇒屍鬼オープニング
・RONDO⇒ゲゲゲの鬼太郎エンディング
このため、聞いた事がある楽曲もあると思われます。他のバンドとは楽曲の雰囲気が多少異なって独自の楽曲と言う感想がもてるかと思います。それがまた良い部分の一つだと思っています。さすがにデビュー当初ほどの人気はないですが、2018年にリリースされたアルバム「No.0」が週間アルバムチャートで2位を獲得し、23年ぶりとなるトップ3入りを果たしています。また、ビジュアル的にもカッコイイと言える部類に入るバンドであると感じます。声、楽曲も素晴らしく、ぜひとも一度聴いてもらいたいバンドです。

銀魂 / Gintama
9

歴史を覚えられる?ギャグ漫画・銀魂!

主人公・坂田銀時をはじめ、彼を取り巻く超個性的なキャラクターが織り成すギャグ漫画です。
この作品、ギャグ漫画はギャグ漫画でもすごいところがあります。それは登場人物の名前で、歴史上の実在した人物の名前を少しもじって取り入れているところです。例えば、主人公の坂田銀時は昔話「金太郎」の主人公・坂田金時から取り入れられているそうです。また、銀時が経営する万事屋と時には敵対し、時には協力し合う存在である団体名は新選組ならぬ真選組。鬼の副長は土方歳三ならぬ土方十四郎。歴史好きさんにとったらクスッと笑ってしまうような設定であり、歴史を勉強している真っただ中の学生さんにとったら名前をゴチャゴチャに覚えてしまいそうなリスクありですが、この物語に登場するキャラクターのほとんどが歴史上の人物から名前を取り入れているところが見どころの1つです。
また、名前以外にも、歴史の教科書に出てきそうな出来事までも銀魂流にアレンジして作品中に出てくるのも見どころです。爆笑必須のギャグ回の中で挟まれるしんみりした長編シリーズもストーリーが美しいので目が離せません。原作は何度も完結詐欺(?)をしているようですが、このまま完結せずにいつまでも続いてほしい作品です。性別・年齢問わず、いろいろな世代の方に読んでほしい漫画です。