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robin_04232のレビュー・評価・感想

バグダッド・カフェ
9

心温まるドラマだけではない、とんがったアート作品

1987年製作の映画。アメリカの作品だとばかり思っていたが、実は西ドイツの作品であった。主題歌が有名な「Callimg You」で、随所に流れるこの曲が物悲しく、世界観に吸い込まれる。
冒頭から物語は不穏だ。かっさかさで砂埃がひどく、気温もかなり高そうな場所で中年夫婦は喧嘩をする。妻のヤスミン(他の登場人物はジャスミンと呼んでいるが本人はヤスミンと言っているのでここはドイツ風で書いた)は、トランクひとつ持って夫と別れ、ひたすら歩く。やっとの思いでたどり着いた場所がカフェ兼モーテルの「バクダッド・カフェ」。このカフェにいる人間たちも、様々な困難を抱えていて相当不機嫌だ。
オーナーのブレンダの不機嫌さと言ったらもうありえない。何がそんなに不機嫌なのかと不思議になる。のんびり屋でやさしい夫に暴言を吐き、家から追い出してしまう。激しく後悔するブレンダだったが、そこにドイツ人ヤスミンが現れる。カフェは長い間掃除をしていないらしく、オフィスはごみだらけでぐちゃぐちゃ、埃がテーブルにたまっている状態。カフェではコーヒーメーカーが故障していて動かない。
そんな場所にヤスミンはしばらく滞在することにした。カフェのぼろぼろのトラックに乗っていたポット。そこに入っているコーヒー、モーテルの部屋の中の不思議な光の絵画とフラッシュバックする過去の情景の映像。光と色の交差がアーティスティックで目が離せない。
物語自体に特別なことがあるわけではないのに、どんどん物語の中に吸い込まれてしまいそうになる。ヤスミンはドイツ人だから英語はわかるけれど、達者ではないし、発音が違ったりしているらしい。カフェの清掃をはじめるヤスミン。夫婦お揃いのトランクを車から取り出すのだが、あろうことか夫のを持ってきてしまったことに気付く。その夫の荷物の中に「マジックセット」があったことから、カフェでマジックを見せることを思いつくヤスミン。大型トラックの運転手たちがどんどんやってくるようになる。しかし、滞在ビザが切れてしまいドイツへ戻ることに。
冒頭あまりにも不機嫌だったブレンダがだんだんと明るくなって、ラスト満面の笑顔を見せるのがすばらしい。アメリカの砂漠の田舎暮らし、偏見や差別がさりげなく織り込まれており見応えがある、今まで観なかったのが残念でならない。今時のスピード感あふれる展開ではないが、なにかほっとさせる秀作。すべての人にお勧めしたい作品である。

SLAM DUNK / スラムダンク / スラダン
10

万人に愛される漫画『スラムダンク』の魅力【ネタバレあり】

「よく聞く漫画だけど面白いの?」
「あの古い漫画でしょ?」
など読んだことがない人はこう思ったりしますよね。
今回は伝説の漫画『スラムダンク』についてレビューしていきたいと思います。

『スラムダンク』はどんなジャンルの漫画?

『スラムダンク』は週刊少年ジャンプで連載されていた伝説のバスケットボール漫画で、桜木花道・流川楓・宮城リョータ・三井寿の問題児軍団とキャプテンの赤木剛憲の5人が中心となって全国制覇を目指すリアリティーある王道バスケットボール漫画です。

『スラムダンク』の魅力とは?

まずは作者の井上雄彦先生の圧倒的な画力!
リアルな表情や表現とゆるい時の脱力した絵のギャップ!
セリフだけではなく絵だけで感情が読み取れるような描写がいっぱいです!
最終巻はほぼセリフがなく絵だけで物語が進みます。
それでも見てる方は伝わるんです!

次に伝えたいのは数々の名言!
なんと言ってもいちばん有名なのは「諦めたらそこで試合終了ですよ」です!
『スラムダンク』を見たことがない人でもきっと一度は聞いたことがある名言でしょう!

他にも名言がいっぱいあり、心に響きます!
場面やキャラクターに対して共感できる部分もたくさんあります!
読んだことのない人はぜひ読んでほしい作品です!