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risa0211

risa0211のレビュー・評価・感想

LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶
9

待ってました!キムタクが如く待望の続編

キムタクが如くと検索でヒットする『JUDGE EYES 死神の遺言』の待望の続編。今作も豪華俳優陣が出演とのことで楽しみにしていました。
前作から3年後が舞台なので、あのキャラクターはどうしたかな?というもの楽しみの一つ、キャラクターとの再会に喜びました。
基本的な部分は前作と同じで、探偵としてストーリーを進めていきます。バトルスタイルや探偵アクションなど、いろいろな新機能の追加や変更があり最初は戸惑いました。
実際プレーしていくと、前作と比較して操作しやすく楽しめる内容になったと感じました。新ストーリーなので初めてキムタクが如くをプレーする方にもお勧めです。
神室町に加え「龍が如く7 光と闇の間」にも登場した横浜・伊勢佐木異人町が舞台となっていて、龍が如くファンだけでなく、実在の街がモデルなので土地勘のある方はテンションが上がると思います。また、サブコンテンツが更に充実したので、やり込み要素もパワーアップしています。サブゲームの種類が増えたのも楽しめるポイントです。ちなみに、猫との触合いも増えたので猫好きにはたまらないです。ストーリーは、今作も本当良くできているなぁと感動しました。一部の方には複雑な内容なのかもしれませんが、とても考えさせられるストーリーでした。

穢翼のユースティア
10

穢翼のユースティア

オーガストという会社のアダルトゲーム。
舞台は、空中に浮く島である。元々下層、上層のみで構成されていたが、下層の崩落によって下層、上層、牢獄が生まれた。主人公(カイム)は下層にいたが、崩落により牢獄に落ちたため、生きるために殺しも含め汚れ仕事(娼館の護衛等)を主に行う何でも屋となった。崩落が起きた本当の理由を知るため、主人公が奔走する話。
登場人物は以下の通り。
<メインキャラクター>
ユースティア:牢獄で主人公に拾われる。以後活動を共にする、羽を持つメインヒロイン。
フィオネ:羽狩りと呼ばれる、突如羽が生える病気にかかった者を捉える部隊の隊長を務める。
エリス:主人公が娼館で唯一身請けした人物。基本的には主人公以外興味がなく、医療の心得がある。
イレーヌ:盲目の聖女(儀式により一人だけ選ばれる職)。極めて高い人望を持つが、地震等の悪いことが起こると祈りが足りないと批判が来る職(最悪処刑される)。
リシア:王女だがまだ若いため、病床の国王に代わり国を治めるが、筆頭貴族の傀儡の立場にいる。
<サブキャラクター>
ジーク:牢獄の権力者。主人公とは仕事を依頼したり酒盛りしたり、兄弟みたいなものである。
メルト:カイム、ジーク行きつけの酒場の店主。元人気娼婦。引退後も人気である。
ルキウス:上層に住まう有力貴族。しばしば牢獄を訪れ、主人公を気に掛ける。

【感想】
ダークファンタジーである。各ヒロインごとのストーリーがあり、どのルートも心が重くなるほど引き込まれる素晴らしい作品。主人公が限られたパイの中で、もがき苦しみながら、希望に向かってヒロインたちと歩んでいく様は尊敬に値するものがある。特におすすめなのがリシアのルートだ。成長という面では、作中で彼女がもっとも大きな変化を見せる。
曲がまた作品に合っており、欲しいところで欲しいBGMとなっている。

終末のワルキューレ / Record of Ragnarok
10

バトル漫画の最高峰!

行き過ぎた人類の行いを見かねた神が、人類を滅ぼす事に決めたのですが、人間を愛している戦乙女のブリュンヒルデがその決定に「待った」をかけます。
そして人類滅亡を防ぐために、「神vs人類」の最終闘争(ラグナロク)を行い、この戦いで人類側が勝てば人類滅亡を取り消すように提案します。その提案は聞き入れられ、人類の存亡をかけた最終決戦がスタートします。
この漫画の面白いところは実際に歴史上に登場した「英雄」達と、神話に語り継がれる「神」達の全力の戦いが楽しめるところ、そしてその戦いが一筋縄ではいかず、ハラハラした気持ちにさせてくれるところです。通常、強い技、決め手ともいえる技が出てそれに神側が追い込まれれば、「よし!これで神は負けただろ!」と思うのですが、そこで終わらないのがこの漫画の良いところです。殆んど限界ともいえる程に研ぎ澄まされた技を繰り出したのにそれを意気揚々と乗り越えてくる神、そして一気に絶望的な状況に陥る人間の英雄。「もう負けるのか?」と思うような状況でも英雄はそれでも屈せずにさらに戦いを続けて…といった感じで本当にハラハラするし、それと同時に感情移入もしてしまいます。感情移入するのは人類側の英雄にです。
しかもその英雄、ノストラダムスやニコラ・テスラといったような戦いが得意ではない人間も出てきて、こういった人間はどうやって戦いを進めていくのか、そういった展開を予想するのも楽しみな、とても面白い漫画です。
迫力のあるバトルシーンは、まさにバトル漫画の最高峰だと思います。万人にお勧めできる良作です。

沈黙 -サイレンス-
10

神は黙ったままなのか?日本の小説をハリウッド化した『沈黙 -サイレンス-』

『沈黙 -サイレンス-』という映画をもしご覧になっていないならば、絶対観た方がいいです!
監督は『タクシードライバー』などで有名な、マーティン・スコセッシ。
原作は日本文学を代表する一人である遠藤周作の『沈黙』。
この映画は、多少のアレンジはあれど、原作準拠であり、監督がいかに原作を愛していたかわかります。それだけ凄い作品なのです。

あなたはこう思ったことはありませんか?
「神様がいるなら、なぜ何もしてくれないのだろう?」
実は、この疑問に真っ向から向かい合ったのがこの作品です。

簡単にあらすじをネタバレしない程度に。
キリシタン弾圧の激しい江戸時代の日本に、ポルトガルから宣教師がやって来ます。というのも、彼らの師である宣教師が日本で棄教(宗教を棄てること)したとの報告が入ったためです。
そんな折、窪塚洋介演じるキチジローと中国で出会い、日本に着くと、激しい弾圧のなか信仰を続ける隠れキリシタンたちに出会います。宣教師たちは彼らの信心深さに触れる一方、日本の弾圧の激しさやキチジローの弱さに疑心暗鬼になり、「神よ、なぜあなたは黙ったままなのですか」と呟くようになるのです。

日米超豪華なキャストもこの映画の魅力でもあります。本職は監督である塚本晋也の名演やイッセー尾方の味のある演技などは、海外でも好評です。
ちなみに、塚本晋也のことをマーティン・スコセッシ監督は「同姓同名だろう」とオーディションの際思ったそうです。監督としても世界トップレベルの二人(本作の場合、片方が監督で片方が役者ですね)が創り出した映像は、トレーラーなどでも観ることができますので、ぜひその凄さを堪能してみてください。きっと、映画を観たくなること間違いなしです。

また、原作のラストは難解なのですが、映画ではわかりやすくなっておりますので、「原作の最後が良くわからない」という人にもオススメです。

さて、表題にも書きましたが、「神は黙ったまま」なのでしょうか?宗教に興味がなくても、観終わったらしばらく考え込むこと間違いなしな名作を紹介させていただきました。