沈黙 -サイレンス-

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沈黙 -サイレンス-
10

神は黙ったままなのか?日本の小説をハリウッド化した『沈黙 -サイレンス-』

『沈黙 -サイレンス-』という映画をもしご覧になっていないならば、絶対観た方がいいです!
監督は『タクシードライバー』などで有名な、マーティン・スコセッシ。
原作は日本文学を代表する一人である遠藤周作の『沈黙』。
この映画は、多少のアレンジはあれど、原作準拠であり、監督がいかに原作を愛していたかわかります。それだけ凄い作品なのです。

あなたはこう思ったことはありませんか?
「神様がいるなら、なぜ何もしてくれないのだろう?」
実は、この疑問に真っ向から向かい合ったのがこの作品です。

簡単にあらすじをネタバレしない程度に。
キリシタン弾圧の激しい江戸時代の日本に、ポルトガルから宣教師がやって来ます。というのも、彼らの師である宣教師が日本で棄教(宗教を棄てること)したとの報告が入ったためです。
そんな折、窪塚洋介演じるキチジローと中国で出会い、日本に着くと、激しい弾圧のなか信仰を続ける隠れキリシタンたちに出会います。宣教師たちは彼らの信心深さに触れる一方、日本の弾圧の激しさやキチジローの弱さに疑心暗鬼になり、「神よ、なぜあなたは黙ったままなのですか」と呟くようになるのです。

日米超豪華なキャストもこの映画の魅力でもあります。本職は監督である塚本晋也の名演やイッセー尾方の味のある演技などは、海外でも好評です。
ちなみに、塚本晋也のことをマーティン・スコセッシ監督は「同姓同名だろう」とオーディションの際思ったそうです。監督としても世界トップレベルの二人(本作の場合、片方が監督で片方が役者ですね)が創り出した映像は、トレーラーなどでも観ることができますので、ぜひその凄さを堪能してみてください。きっと、映画を観たくなること間違いなしです。

また、原作のラストは難解なのですが、映画ではわかりやすくなっておりますので、「原作の最後が良くわからない」という人にもオススメです。

さて、表題にも書きましたが、「神は黙ったまま」なのでしょうか?宗教に興味がなくても、観終わったらしばらく考え込むこと間違いなしな名作を紹介させていただきました。