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rhetoric6のレビュー・評価・感想

いよわ
8

異端な作風で多大な人気を集めるボカロP「いよわ」をご紹介

いよわは、その代表作といえる「きゅうくらりん」がYoutube・ニコニコ動画で高い視聴回数を誇り、ドワンゴ主催の日本最大級のボーカロイドイベント「The VOCALOID Collection」、通称「ボカコレ」の2022秋の回において「熱異常」でランキング1位を獲得しているボカロPです。
その実績からは大衆的でキャッチーな楽曲を作っているかのような印象を受けますが、実際の作風は「異端」そのものです。
例えば代表作「きゅうくらりん」においては、サビのど真ん中に唐突に表れる奇怪な和音や、強引な半音階、逆再生音の濫用などで、まったく聞きなじみのない音響を作り出しています。メロディーもお世辞にもキャッチ―で歌いやすいとは言えないものです。
しかし、それらの特徴が一つの楽曲として組み立てられ、難解で激情的な歌詞とボーカロイドの歌声を与えられることによって、独特で刺激的な作品として成立しているのがいよわの楽曲の面白いところです。
その自由すぎる音選びからは、似たような音楽が増えて硬直気味だったボカロ界を荒らしまわる新星、といった雰囲気も感じられます。
ぜひいよわの楽曲を聞いて、その世界観を感じ取ってみてください。

エバン・オールマイティ / Evan Almighty
8

神からのいたずらか?それともチャンスか?箱舟作りを命じられた男の物語

ジムキャリー、モーガンフリーマンの出演で話題となった「ブルースオールマイティ」のスピンオフにあたる映画になっています。
スピンオフとはいっても特に前作の知識は必要ないので、本作からでも十分楽しむことができます。
家族とともに自らの人生を順風満帆に謳歌するとある下院議員が本作の主人公。彼が寝室で「家族の絆が深まるように」と神に願い事をしたことで物語は動いていきます。
「“勇気を”と願えば、神は“勇気”を与えるか、それとも“勇気を得られるチャンス”を与えるか」という作中の名言通り、自分に与えられた使命や試練を信じることの大切さ、それができる人の強さに改めて気づかされる作品となっています。
とはいっても、本作はコテコテのコメディ映画。主人公が神より命じられた箱舟作りからななんとか逃亡しようとするシーンや、動物たちと協力をして箱舟を作っていくシーンはクスッと笑えること間違いなしです。
鑑賞後はなんとなく生きていた毎日の中に「日々こうなったらいい」と思い描いている姿になれるチャンスや、「こういうものが欲しい」と願っているものを手に入れるチャンスが転がってないかとつい探してしまうような、そんな素敵な生き方をそっと示してくれる映画です。
そして、もしもそのチャンスに気づけたときには是非主人公たちと一緒に作中にも登場するダンスを踊ってみてください。