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pata07036のレビュー・評価・感想

サマリタン
8

これがヒーローだろ!やっぱり!!

「なんといってもシルベスター・スタローンがカッコいい!!」「マジ強すぎ!!これがヒーロー!!」という感想です。
最後には「おっ!」となる展開もあって、なかなか楽しめた映画でした。

この映画を観る際には、あまり先入観を持って観ないでほしいですね。「どうせスタローン強いんでしょ?」とか、そういう先入観はまず忘れてください。まあ、初めに「スタローンカッコいい!」と言っておきながらなんですが(笑)。
強いんですよ。結論強い。しかしそこは置いといて、物語で伝えたい部分にフォーカスします。

多少ネタバレになってしまうのですが、ヒーローにも間違いはあるんですね。間違ったとしても「どう生きていくか」を、主人公の少年に身をもって見せていくんですよ。単純な強さとかがカッコいいではなく、そういう部分を含めてカッコいいと感じましたね。むしろ単純な強さだけのヒーローモノだと世間に受け入れられませんから。

この映画の見どころは、そこかしこにスタローン演じるヒーローが名言を言うところですね。1つ紹介します。
主人公がスタローンに戦いのレッスンを受けていた場面で、スタローンが「不意打ちして逃げろ」とアドバイスします。主人公はそれに対して「ズルだ」と返します。スタローンはすかさず「世の中フェアなら皆仲良しだろ、でも違う」と返します。
「これがヒーローだろ!やっぱり!!」と思いましたね。
ヒーローは世の中の仕組みとか、そんなことを良く知っているから強いんだと、このスタローンの名言で確信しました(笑)。

こんな感じで名言がちりばめられています。是非ともこの映画を観てスタローンの名言を探してみてください。

ペルソナ5 / Persona 5 / P5 / ペルソナ5 ザ・ロイヤル
8

骨太なRPGを楽しみたい方におすすめしたい『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』

『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』は2016年にアトラスより発売されたコマンドRPG『ペルソナ5』をブラッシュアップ、さらに新規のキャラとストーリーが追加されたPS4用のゲームです。汚い大人への反逆心から特殊な力に覚醒する主人公とその仲間たちが、「心の怪盗団」と学生の二重生活を送り、悪を改心していくというのが大筋のストーリーです。無印では触れらなかった3学期は、それまでとは毛色の違うストーリーとなっており、また新たな気持ちで攻略に臨めます。初めてであれば総プレイ時間は100時間以上と、長く濃厚に楽しむことができます。ゲーム中は主人公のステータス上げ、ダンジョン攻略、協力者との交流など、こなすことが多く忙しく感じるかもしれませんが、もちろんある程度好きに進めることもできますし、効率的に進める方法を考えることが好きな方にとっては特に魅力的な要素です。2周目にはステータスやアイテムが引き継がれるのでかなり楽になります。新要素は違和感なく追加されており、無印ユーザーの声を反映させたシステムの改良によりさらに遊びやすくなっているので、ペルソナシリーズに触れたことがない方、無印をプレイ済みの方にもおすすめの作品です。

ファッションが教えてくれること
9

【映画レビュー】『ファッションが教えてくれること』(原題:The September Issue)

今回レビューする映画は、『ファッションが教えてくれること』(原題:The September Issue) です。
2009年に公開された、世界的ファッション誌『ヴォーグ』の編集長『アナ・ウィンター』と、ヴォーグができるまでの過程に密着したドキュメンタリー映画です。
アナ・ウィンターといえば、映画『プラダを着た悪魔』の鬼編集長のモデルとも言われ、”鉄の女”と呼ばれるほどのスーパーキャリアウーマンです。
この映画ではそんなアナが編集長を務める雑誌が制作される過程に密着しており、雑誌読者へ『ファッション』を伝えるために、アナを始め、編集部メンバーが奮闘している姿が印象的です。
1つの雑誌を完成させるためには、編集部内での意見が対立することも。
そんな対立や葛藤も含め、リアルな裏側も映されています。
また雑誌制作以外にもファッションショーの様子や、ファッションブランドのデザイナーとの交流も見ることができ、ファッション業界の一部も見られます。
この映画では、なんといってもアナの一流な仕事ぶりを見られるのが良い。
仕事に対する考え方、仕事仲間との付き合い方、イレギュラーへの対処法など…。
流石にアナほどにはなれないけど、仕事への向き合い方は自分も真似したい!と思えるほどでした。
また、アナ以外にも編集部員、ファッションデザイナー、アナの娘など、様々な人にインタビューをしている場面が出てきます。
特に印象的だったシーンが、編集部でもアナと同じくらいの重鎮であるエディターの『グレース・コディントン』が、アナと意見が対立させたシーンです。
グレースが雑誌の企画特集で、彼女が表現したい妖艶で柔らな雰囲気のコンセプトを元に撮影したところ、アナからは「この雰囲気はやぼったいから、もっとハッキリさせて」との指摘があり採用されないのです。
その後のグレースへのインタビューでは、「あれは意図して作ったコンセプトなのよ?」と言っており、葛藤している姿が映されていました。
そのシーンを見て、「みんなが羨むような仕事をしている人も、誰もが仕事で悩むこともあるんだ」とか、「うまくいかないことや自分の中での葛藤を乗り越えて生きているんだな」と感じました。
仕事がうまくいかない時に見ると、こんなに悩むのは自分だけじゃない、と少し気持ちが楽になるかもしれません。
このシーンだけでなく、このドキュメンタリーに出てくる人たちの仕事に対する姿勢などをみて、仕事へのモチベーションが上がると思います。
そして、もちろんこの映画は『ファッション』が主題なのですが、ファッションビジネスのリアルを見ることができるので、ファッションが好きな人はもちろん、そうでない方も面白く見られるのではないかと思います!

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話
9

タイトルからは想像できない涙と愛の物語

大泉洋さん演じる主人公の鹿野は、難病の筋ジストロフィーに罹った男の人。彼は、体は不自由なんですが、わがままで正直な人です。病を患っている人の映画は、ちょっと暗い雰囲気がベースにあってそのまま亡くなってしまったり悲しいストーリーが多いですが、この映画は違います。自分の人生に迷っていたり悩んでいる人にもおすすめです。なぜなら鹿野は、気持ちが良いくらいわがままで自分に正直に生きているから。彼は筋肉が動かなくなる病気なので、寝返りも一人でうてないし、食べ物も一人では食べられません。彼の生活は、ボランティアの人たちによって支えられています。24時間みんなに見守られながら、助けられながら鹿野は生きています。彼をボランティアする田中君を三浦春馬さん、その恋人・みさきちゃん役を高畑充希さんが演じています。二人は鹿野さんのボランティアをしながら互いに喧嘩したり距離が離れてしまうんですが、鹿野さんに励まされて最後は結婚します。「誰かに助けてもらうこと、それは全然恥ずかしくないんだよ。」と、この物語にはそんな温かいメッセージが込められています。できないことは助けてもらう。そうして鹿野は自分の夢を追い続けました。ボランティアの人たちも大変だけど、そこには鹿野に注ぐ愛があって、見ていて柔らかい気持ちになる映画です。