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papermoonq0のレビュー・評価・感想

MONSTER(漫画) / モンスター(漫画)
9

ミステリアスなストーリーに引き込まれる

『MONSTER』は『20世紀少年』などの代表作を持つ浦沢直樹の漫画を原作とするアニメで、ベルリンの壁崩壊よりさらにあとのドイツやチェコが舞台となっています。
現実にもありうるようなスパイ・軍人育成も盛り込まれており、近代のヨーロッパ史が好きな人も楽しめるのではないでしょうか。

この作品の魅力は、深い闇にどんどん沈み込むような物語展開です。
凄腕の脳外科医である主人公・テンマケンゾウが少年の命を助けたことがきっかけで、テンマが苦悩していきます。そもそもテンマは「医者の鑑」とも言えるような謙虚な性格で、患者のために力を尽くすことに重きをおいていますが、院長命令に従ったことで1人の患者を死なせてしまいます。
そんな言いなりのような状況から抜け出すため、テンマ自らの意思でその少年・ヨハンを生き返らせました。しかし、そのヨハンは多くの人を殺してきた過去があり、そんな罪人にテンマの患者も殺されてしまう事態となります。
「どうしてそんな過去があるのか」「目的はなんなのか」と、さまざまな考えが巡り、どんどん引き込まれる作品です。

浦沢直樹の画力が素晴らしいことは言うまでもなく、日本人であるテンマ、ドイツ人のキャラクターたちの豊かな表情も見どころだと思います。

サモンナイト3 / Summon Night 3
8

オタク心をくすぐる良作

『サモンナイトシリーズ』の3作目。
3作目からPS2での発売となり、SN1・SN2よりもテンポが良くなった印象。『サモンナイト2』のバッフェルの昔の頃の設定が描かれているのが『サモンナイト3』なので、この作品に触れることで『サモンナイト2』に触れたり、どちらもやりたくなってしまう設定になっている。

カルマ値というのが設定されており、「抜剣」をするかどうかで、エンディングが分岐するものになっている。真のエンディングを進みたいとなると、当然カルマ値は高くできないので、慎重さが必要となる。
またクリアには「ブレイブクリア」というものが設定されており、「規定以下のレベルのキャラクターのみで参戦し、戦闘不能者を1人も出さず、なおかつ回復アイテムの使用が3回以内」が条件となっている。
この設定がかなり難しく、仲間になる条件が厳しいキャラクター(アズリア)もいる。なので1周目で「すべてのステージをブレイブクレイアし、仲間も全員手に入れつつ、真のエンディングを目指す」というプレイングを殆どのプレイヤーがすると思うので、結構な割合のプレイヤーの壁になったものと思われる。

結局のところ、このゲームを開発していたフライトプランはどこかに消えてしまったので、この作品が完結しないまま終わっていることが残念でならない。

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム / Spider-Man: No Way Home
10

スパイダーマンの集大成と新たな始まり

MCU始まって3作品目のスパイダーマンシリーズの最終章。期待値はまさに『アベンジャーズ・エンドゲーム』並みだったのではないだろうか。この作品は、そのような期待に大きく、いやそれ以上に応えた作品ではないだろうか。2作品目の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のラストシーンではなんとスパイダーマンの正体が全世界に知れ渡ってしまうといった衝撃的展開で幕を閉じ、ファンの度肝を抜いた。
その展開から始まる本作では、主人公ピーター・パーカーがドクター・ストレンジに頼み、自身が”スパイダーマン”であるという記憶を忘れさせようとする。その結果、その試みは失敗し、別のユニバースから歴代のスパイダーマンのヴィランたちが登場する―。
この展開には震えた方も多くいたのではないだろうか。特に最初のドック・オクの登場シーン。あれほどファンを唸らせる展開はまさに歴代の『スパイダーマン』が紡いできた努力の結晶なのではないだろうか。先代のスパイダーマンが戦闘を行った相手と時を、いやユニバースを超え戦う展開には忙しない感情が突発的に湧き上がってきた。
その後、宿敵・グリーン・ゴブリンや『アメイジング・スパイダーマン』で登場したエレクトロ、サンドマンやリザードなど、多数のヴィランたちが登場した。彼らがヴィランになった経緯を知ったピーターは、彼らを人間だった状態に戻すため、試行錯誤をするが、グリーン・ゴブリンに裏切られ、メイおばさんが死亡してしまうという驚愕な展開が待ち受けていた。心打ちひしがれていたピーターの前に現れたのは、先代のスパイダーマン、つまりトビー・マグワイア・スパイダーマンと『アメイジングスパイダーマン』のアンドリュー・ガーフィールド・スパイダーマンだった。
このピーターたちが集まるシーンはまさに少年心をくすぐるような展開ではないだろうか。特に先代の2人のピーターが技を掛け合うシーンは鳥肌モノ。この3人が協力してヴィランに立ち向かう描写は何度見ても飽くことのないシーンではないだろうか。
本作は現スパイダーマンのトム・ホランドのみならず、歴代のスパイダーマンとそのヴィランにもフォーカスをしっかりと当てていた印象を受けた。特に、かつてヒロインの手を取ることができずに失ってしまったアンドリュー・スパイダーマンが現ヒロインを救う展開には思わず涙が出た。
大いなる力には大いなる責任が伴う―、世界を救うため近しい人たちを含め全世界から「スパイダーマン=ピーター・パーカー」という記憶を消す選択をしたピーターは、この先どのように生きていくのだろうか。原作に近い水色の入ったスーツを纏い、飛び出していく姿はまさに”新たな始まり”を感じさせた。

タイムライン / Timeline
8

ジェラルド・バトラーかっこいい

タイムリープものです。
歴史物でもあり、アクションでもあり、おもしろいところはたくさんありますが、一番言いたいのはやっぱり、ジェラルド・バトラーがかっこいいってことですね。
あんなかっこよくて、優しげな人が来たら、私でも惚れてしまいます。
ジェラルド・バトラーって人を私は歳をとってから知りましたが若い頃の彼もものすごくかっこよかったんだなと思いました。
ジェラルドは主役ではないのですが、彼にばっかり目がいってしまいます。
時空を超えての愛ってよくある話ですが、この話の結末もとてもいいものだったし、伏線回収の面もあってよかったと思います。
また、タイムリープの仕方が大変で、そこの描写もよかったし、最初に仲間が殺されるところもよかったです。
あの青年はフランス語ができるからって連れていかれて、それで殺されて、ほんと可哀想な人でした。
まあ、あまりわからずに行ったのかもしれませんが、もう少し考えろよと思います。
そういや、悪役っていうか、嫌な科学者の役をハリーポッターのルービン先生がしていましたね。
そこもポイント高いです。
ストーリーもなかなかおもしろいし、出ている人も個性的な人が多いので、見ていておもしろい映画だと思います。