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ozawak4のレビュー・評価・感想

ハイキュー!! / Haikyu!!
10

みんな見るべき

『ハイキュー!!』はバレーボールを意味する熟語の「排球」に由来している。

主人公の日向翔陽は「小さな巨人」と呼ばれ、躍動する地元・宮城県立烏野高校のエースに心奪われてバレーボールを始める。中学時代バレーボール部がなかったため自分で立ち上げたが、部員が入らずママさんバレーや女子バレーボール部と練習をしていた。
中学三年生になり入部した一年生と助っ人でやっとのことでチームを組み大会に出場するが、一回戦でのちの相棒となる影山飛雄が所属する北川第一と当たってしまい敗退した。
その一方で、影山は天才的なトスを持っているものの勝ちに対する貪欲さがゆえに無茶なトスを上げ続け、しまいには彼がトスを上げた先には誰もいなかった。そんな彼に当時のチームメイトがつけたあだ名は「コート上の王様」。
そんな二人が烏の高校に入部し、最初はもめてばかりいた彼らが、それぞれの才能を生かした“トスを見ない「変人速攻」”と
呼ばれるクイック攻撃を編み出した。

独りでは見ることのできない「頂の景色」を見るため、個性豊かな烏野高校の仲間たちと共に、全国大会を目指すこととなった物語である。また最初はばらばらだった烏野高校排球部が、紆余曲折を経て心を合わせて同じ目標に向かって駆け抜けていく姿に胸を打たれるだろう。見たことがない人にはぜひ読んでいただきたい作品である。

サイバーパンク2077 / Cyberpunk 2077
10

サイバーパンク2077

「サイバーパンク2077」は、PlayStation 5やWindowsでプレイ可能な、オープンワールド型のアクションロールプレイングゲームです。

サイバーパンク2077の魅力その1:舞台となる都市ナイトシティ
サイバーパンク2077は遥か未来のカリフォルニアの架空都市が舞台となります。そこはまさにサイバーパンクの世界。サイバーパンクという言葉は、過剰に発達した未来都市、そこで自らの肉体を機械化し、コンピュータネットワークの力を活用し、決して平穏ではない毎日を送るサバイバルな日常を現している造語です。
舞台となるナイトシティという都市は至る所に電飾を施したどぎつい広告が遥か高くまでぎらつき、増えすぎた人口を補うためにいびつに増築された高層マンションが立ち並び、空にはドローンが飛び交う。至る所に落書きがされ、街中の道にはごみが散乱し、奇妙な未来食を販売する屋台、無尽蔵に立ち並ぶ自動販売機。
このサイバーパンクの都市がまるで実在するかのように、そしてその都市に行きかう人々が生活しているさまが描かれます。そんな都市を自由に歩き回り、未来のバイクで疾走し、未来の車で爆走する、そんな夢のようなゲームです。

サイバーパンク2077の魅力その2:豊富なガジェット
ガジェットという言葉でひとくくりに表しましたが、これには着用する衣服、戦闘に使用する銃器、刃物、更には人体を改造するメカを含みます。またそれらの種類もとても豊富に存在します。
市民に害をなすギャングやカルト集団などと戦う、アクションロールプレイングゲームの軸となる戦闘も未来的でありサイバーパンクの要素が詰め込まれています。
自分好みのスーツ姿でナイトシティに赴き、周囲の時間の流れをスローにして続けざまにリボルバーで打ち抜くことも、敵に気づかれないよう背後から忍び寄り日本刀のような刀でバラバラに切り裂くことも、敵が映っている監視カメラをハッキングして全く敵に気づかれない遠い場所から敵の人体に埋め込まれた機械をショートさせ、時には暴走させ殲滅することもできます。
そんな事ができるだけでも、理工学部卒業でIT従事者のオタクな私はわくわくして夜も眠れません。

ほんの一部の紹介となりますが、サイバーパンク2077は未来都市を舞台にした魅力たっぷりのアクションロールプレイングゲームです。是非プレイしてみてください。

黒子のバスケ / 黒バス / Kuroko's Basketball
9

高校青春バスケ漫画

この漫画の主人公黒子テツヤはどんなに練習をしても上達せず、試合中にコート上に立っていても影が薄い選手です。ですが、彼のその影の薄さを利用し、パスに特化した選手であり、パスを受ける味方も驚くようなアシストを連発します。中学時代は彼の世代で最強と言われていた5人の天才、「奇跡の世代」と呼ばれる選手と同じ学校でプレーし、黒子は幻のシックスマンと呼ばれる選手になります。高校では、新たなスタープレーヤー火神大我と出会います。火神は幼少期から中学生までの間アメリカでプレーをしていました。ですから、黒子にとって最強のペアを作ることができるのです。しかし、彼らの性格は真反対であり、時にぶつかることも多くありました。その困難を乗り越え、黒子の元チームメイトである5人の天才と全国舞台で戦うことになります。5人の天才、赤司、青峰、黄瀬、緑間、紫原は歴史のある高校に行くことになりますが、黒子が入学したチームは創部2年目のチーム。新生のチーム対古豪のチームとなり、とても見応えのある漫画です。この漫画の魅力としては、他の漫画にはない影の薄い選手が主人公であることです。バスケットボールの漫画の主人公はダンクをするというイメージがありますが、黒子はシュートを打つシーンでさえ多くありません。このような不思議な漫画を一度読んでみてはいかがでしょうか。

バーレスク(2019年の映画)
9

コンプレックスを超えていけ!自信がなくて一歩踏み出せない人に見てほしい大人の青春映画。

この映画のタイトルでもある「バーレスク」はバーレスクダンスのことなのだが、日本ではあまり馴染みのない単語かと思われる。
バーレスクダンスはダンサーがセクシーな衣装や仕草で観客を魅了する色気のあるダンスのことだ。
官能的なパフォーマンスが目立ち、ヌードになることもあるので、そういった表面的な部分だけ見てしまうと、
もしも自分に小中学生くらいの子供がいたら積極的に見せたくないと感じてしまう人も少なくないと思われる。
しかし、そんなバーレスクダンスに憧れをもつ本作品の主人公は、まさにそのくらいの年頃の子供たちを日々相手にする学校教師だ。

自身が勤める学校の校長を母親にもつ教師・ベティーはダンスが好きで、特にバーレスクダンスはインターネットの動画を観て一人でこっそり真似して踊るくらい好きな女性。
ある日、プロのダンサーである友人をダンススタジオまで送ったことをきっかけに、バーレスクダンスのレッスンを受けるようになるが、
周りのダンサーとは異なる自分のふくよかな体型に引け目があるため、ダンスにのめり込む一方で自分に自信が持てないままでいる。

ベティーの本業は教師なので、物語は学校の教師としてのベティーの生活も同時に追って描かれている。
引き締まった身体をもつダンサーたちの世界とは違って、学校教師という立場であれば身体的なコンプレックスを感じることも少ないのかと思いきや、意外とそうでもない。
校長である母親は太った体を見せないよう露出の少ない服装ばかりを強要してくるし、
問題を抱えた男子生徒はベティーとトラブルを起こしたことを発端にベティーの体型を侮辱した発言ばかり繰り返し浴びせてくる。
ベティーをレッスンに誘い、指導してくれる女性は、スタイルの良し悪しだけでは観客を魅了できないことを知っているため、
バーレスクが本当に好きなベティーに自信を持たせようと勇気づけてくれるのだが、その度にやっと芽生え始めた自信を踏みつけてくる人間もすぐ現れてくるため、ベティーは葛藤を繰り返す。

まるで呪いのようにまとわりつくコンプレックスと向き合っていくベティーの姿がこの映画の見どころとなるわけだが、
傷ついたり、時に太っていることを忘れたかのように楽しんだりする彼女の心の動きはとてもリアルで共感を生むはずだ。
携帯電話の着信音を1980年代のヒット曲「Girls Just Want to Have Fun(女の子たちはただ楽しみたいだけ)」にしているところも、
本当はポジティブに自分の人生を楽しみたいというベティーの気持ちを表しているようで切なくなる。

最後にベティーはどう成長していくのか?周囲の人間はどう変わっていくのか?
全てが全て上手くいくわけではないけど、自分の殻をやぶれる勇気を出せるのは自分次第ということをじんわり教えてくれるような一本である。

満点でないのは、ラストにベティーが受け取る一通のメールの翻訳がなかったため。
チェコ語なのだが、この映画を観た人にはぜひ頑張って調べてみてほしい。
その意味が解れば、鑑賞後の気持ちを更に清々しいものにしてくれるはずだ。

静かな雨
8

才能あふれる若き映画監督が手がける「ループもの」

大学の助手を務める行助は、たい焼き屋を営むこよみと親しくなるが、二人の関係が進展しようとした矢先、こよみは事故に遭う。事故の後遺症で、一日ごとに記憶がリセットされてしまうこよみに、行助は下宿の一室を提供する。穏やかで、幸福な二人暮らしが始まるが、朝が来ると、こよみの記憶は巻き戻ってしまい、行助はそのことにやりきれなさを覚える。行助は、ブロッコリーが嫌いなのだが、こよみが行助のために作る晩ごはんには、必ずブロッコリーが入っている。ある晩、行助はついに「ぼくはブロッコリーなんか大嫌いだって言っているじゃないか」と叫び、こよみは家を出ていく。一人残された行助は、台所に遺されたメモを見つける。そこには「ゆきさん ブロッコリーきらい」と書かれていた。
何でも忘れてしまうこよみが、それでも行助との日々を大切に思っていたことが伝わる場面だが、メモが台所に広げたノートに挟まれていたということは、こよみは料理を作るとき、メモを見ていたことになる。こよみは行助に好き嫌いを克服させるため、あえてブロッコリーを食卓に並べ続けていたのだ。

この作品は一種の「ループもの」だと言える。行助とこよみの関係が進展しない原因は、こよみの記憶が失われてしまうからであるが、本当の原因はブロッコリーを食べられない行助の幼児性にある。つまり、この作品のメッセージは「好きな人と結ばれるためには、幼児性を克服しなければならない」ということだろう。

中川龍太郎監督は、行助を「自分自身への信頼のなさ、どこか欠落感や不全感を覚えながら生きている」「僕らの世代の象徴」であると語っている(映画パンフレットより)。片足をひきずりながら多摩川沿いの起伏の多い街を歩く行助の姿は、「僕らの世代」の一人である私に、どこか直視できないような、いたたまれなさを感じさせた。
映画は、行助が自らの抱える課題に誠実に向き合うところで終わっており、根本的な解決が示されるわけではない。見終わった直後は、やや心もとない印象を持った。しかし、しばらく経ってから思い返すと、中川監督は行助という登場人物へのゆるぎない信頼があるからこそ、彼が悪い足をひきずって歩くシーンをあれほどまでに、克明に撮ることができたのだと思う。行助に、どっぷり感情移入していた時には見えなかった、温かなまなざしを再確認するために、機会があればもう一度見返したい映画である。

RAZOR / レザー
10

容姿は美しいが泥臭いライブをするバンド

RAZORはヴィジュアル系のバンドです。
2016年11月に結成されたまだ歴が浅いバンドではありますが、メンバーはキャリアが長い人が揃っているのでヴィジュアル系の中では中堅と言っても良いでしょう。
毎年定期的にシングルとアルバムを出していて、全国ツアーも頻繁に開催されています。
また、台湾やタイなど海外でのライブ経験もあり、世界各国にファンを増やしつつあるバンドです。
そんなRAZORの魅力は、なんといってもライブが泥臭いことです。
ヴィジュアル系バンドということもあり、見た目は濃い化粧と派手な衣装で飾っているので、初めて見る方にとっては驚く部分があると思います。
しかし、そんな現実味のない綺麗な容姿とは裏腹に人間味のあるメンバーが繰り広げるライブは常に泥臭く、生きていることを感じさせられます。
今まで出してきたシングルとアルバムは多数ありますが、その中でも1stアルバム『千年ノ調べ』は、暴れ曲からバラードまでありのままの心情を描く曲ばかりが詰められています。
このアルバムを聴けばRAZORの取っ掛かりにもなるので、ぜひ聴いてみてください。
この他、『DNA』や『完全無欠』など、王道のヴィジュアル系ではありながらもロックテイストで生を表現した曲が多く存在します。
ステージ上で常に人間臭い表現できるバンドといえば、RAZORを思い浮かべます。

マレニア国の冒険酒場
8

経営ゲームが好きな人にピッタリ!

前作「不思議の国の冒険酒場」の続編です。
ダウンロード版だとswitchかPS4、パッケージ版だとPS4のみになります。
前作プレイ済みの方は、あのキャラの卒業後や名前だけ出ていたアイツにニヤニヤ出来ます!この通り世界観は同じですが、未プレイでも全く問題なく楽しめます。

ストーリー
開始早々主人公の弟くんが不注意で貧乏神の封印を解いてしまいます。貧乏神とはつゆ知らず、お菓子をあげてうっかり契約しちゃい、5つ星店が自宅もろとも差し押さえ…!
貧乏神いわく美味しいものを食べたら力が弱まるかも?
美味しいものを食べさせまくって貧乏神を引き剥がそう!

流れとしては、仕入れor探索で食材集め→料理作成→販売→の繰り返し。
序盤は資金難ですが、ゲーム開始時に貴重なアイテムと交換できるジュエルが100個プレゼントされているので、効率的に使用して有利に進めましょう!
ジュエルは全セーブデータ共通なので、新しく始めても既に使用したジュエルは戻らないので注意です。

戦闘はオートが選べてとても快適!
収集や経営要素を存分に楽しみたい方にオススメです。
図鑑も充実しており、装備、食材、レシピ、モンスター、サブストーリーとてんこ盛り!
モンスターから盗めるものについては、盗めるものがなくても最初は????なので、初見はとりあえずスティールしておきましょう。
レシピは町の人から聞けたり、本棚で読んだり…すぐに解放されるのもあれば、ヒントレシピといって足りない材料を料理名などから推測して埋めていくのもあり楽しいです!
ゲーム内のトロフィーを埋めていけば、大量に食材がGETできたり貴重な装備品が手に入ることも。

戦闘が難しくてもジュエルでドーピングアイテムを買えるので詰むことはありません。
経営についても、店売りのものだけで商品を作っても利益が出るのでこれまた詰むことなし!
時間制限もなく自分のペースでまったりとプレイできます。
イラストも可愛らしく、軽いノリが多くて、結構深刻な状況のはずなのにとても癒されるゲームです。