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okajima9のレビュー・評価・感想

藤井風
10

身体全体に響き渡るような音楽!

藤井風。
初めて彼を知ったのは、某音楽アプリが「あなたにおすすめ」してくれたからだ。
車での帰り道、わたしはいつものように音楽を聴いていた。
そこで突如流れた曲。それが彼のファーストシングル「何なんw」である。
まさにわたしはつぶやいていた。「なんなんこれ…」と。

イントロからある種の違和感のような、「ん?誰の曲これ?」となり、途中の舌打ちに衝撃を受け、一発目の声でもっていかれたのである。
ハスキーな声とか、天使の声とか、透き通るような美声とか、声の表現は様々あれど、彼のそれは一言ではとてもじゃないけど表現できない。
あえていうなら「子宮に響く声」「血液が騒ぎ出す声」という感じだろうか。
とにかく耳ではなく、身体全体に響き渡るような声なのである。

彼が紡ぎだす音楽もまた素晴らしい。
どこか懐かしい歌謡曲のようなメロディラインなのに、歌詞はいまどきな言い回しになっていたり、方言が使われていたりして新しい。
一歩間違えるとダサくなってしまいそうな歌詞も、彼が歌うとジャズのようなブルースのような、どんなジャンルにも縛られないようないろんな音になってわたしの身体にするっと届く。

もちろん彼の魅力は声だけではない。
ルックス、スタイルは言うまでもなく抜群。
ピアノを這うあめんぼのような長い指。
女性だけでなく男性をもトリコにする人間性。
歌っているときは年上のようにセクシーなのに、しゃべっているときは甘え上手な年下になるカメレオンのようなミステリアスさ。

今後も彼の声と音楽がわたしのエネルギーになることは間違いない。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
10

ここにすべてが詰まった! 1話

この作品は2019年、最大の話題となった作品です。すでに続編である映画の公開もしており、単行本の売り上げも凄いです。
物語は主人公である竃門炭治郎が家族と平和に暮らしているところから始まります。彼は山奥に幼い弟や妹たち、そして母親と暮らしていました。父親である炭十郎は病で死んでしまい、長男である炭治郎は苦労しながらも炭焼きとして、幸せに暮らしていました。
炭焼きと言われれば時代が古く感じると思いますが、この作品の舞台は大正時代となっています。明治と昭和の間、丁寧に書き込まれた古き良き日本の大正時代の風景に、思わず目を奪われます。
この世界には古くから伝わっていることがあり、日が暮れると鬼が現れ、人を喰うと言われていました。当然、そんな伝説を炭治郎は信じておらず、鬼なんかいるはずがないと、彼は仕事の帰り、麓の知り合いの家に一泊してから帰ることにします。
しかし、翌朝炭治郎が家に帰ると、家族は鬼に襲われていました。家族の中で唯一、妹である禰豆子だけは息がありましたが、彼女は鬼にされていました。
そこに鬼斬り様という存在が登場し、鬼となった禰豆子に襲い掛かります。
炭治郎は鬼斬り様に必死に訴えかけ、妹に人間を襲わせない、妹を人間に戻す方法を探す、妹と家族をこんな目に合わせた敵を討つと。ですが鬼斬り様(鬼殺隊)である冨岡義勇に炭治郎は敗れ、義勇は禰豆子を退治しようとしますが、兄妹の絆が確かに残っている事に気付き刀を収めます。
炭治郎の意識が戻った後、冨岡義勇は「育て」である鱗滝左近次の元を訪れる様に伝え、物語が進み始めます。