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nontan_0032のレビュー・評価・感想

ふたりはプリキュア Splash Star
7

初めて世界観を一新し、シリーズ化への一歩を踏み出した第3作

2006年2月から2007年3月にかけて放送された『プリキュア』シリーズ3作目で、泉の郷からやってきた妖精と出会った主人公日向咲と美翔舞がプリキュアとなって、すべての世界を滅ぼそうとするダークフォールと戦うというあらすじとなっています。
シリーズ3作目にして本作から登場人物と世界観を一新する初の試みを行った作品。シリーズ化への第一歩を踏み出したものの、熱狂的なファンを多く生み出した初代2部作の後ということもあり、キャラの変更という点が受け入れられず、またタイトルやキャラデザ、商品展開など初代からの焼き抜き的な要素が多いことからも新鮮味が感じられず、シリーズの中でも不遇な扱いを受けてしまったイメージが否めません。しかしながら、舞台となる街並みの風景やキャラ描写などはかなり丁寧であり、個人的にはキャラクターたちの等身大の中学生という感じは初代の時よりも良く、プリキュアが守りたいと思う日常がしっかり描かれているという印象を持ちました。また、本作では追加戦士枠ではないとはいえ、同年代の女子幹部が仲間になるくだりは後の作品にも大きく影響を与えました。
他のシリーズに比べて派手さはないものの、丁寧な作風やクライマックスのボルテージの高まりなど、見所の多い作品だと感じました。

米津玄師 / Kenshi Yonezu / ハチ
7

米津玄師のアーティスト性

米津玄師。
彼は、2013年にメジャ―デビューし、CDショップ大賞、第60回日本レコード大賞にて最優秀賞を受賞しています。
2020年に発表した『STRAY SHEEP』というアルバムでも、年間売り上げランキングで1位を獲得するなど、名実ともにトップアーティストの代表格です。
そんな米津玄師でありますが、幼少期は漫画家を志していたというのをご存じでしょうか。
ちょっとビックリだと思います。
美術教員の免許を取得していた母親の影響で、絵を描くのが好きだったそうです。
まぁ確かに、絵の才能もありそうな雰囲気が外見からもひしひしと伝わってきますね。
漫画家を志していた米津玄師でしたが、小学校5年生の時にアニメで使用されていたBUMP OF CHICKENの楽曲に感動してアーティストを志すようになったのです。
でも、これで今や若者の誰もが知っている大物アーティストになってしまうのだから、絵の才能と音楽の才能は実は紙一重なのかもしれません。
そしてさらに、彼はその類まれなる才能を生かして、ミュージックビデオやジャケットワークに至るデザインまでを自分でプロデュースしているのです。
米津玄師は、耳だけでなく目も楽しませてくれるので、今後も注目していきたいビッグアーティストです。

Ghost of Tsushima / ゴースト・オブ・ツシマ
9

孤高の侍から手段を問わない鬼への変化

名実ともに対馬の侍であった境井仁は、汚い手や誉れに背く戦いを唾棄していました。しかし、対馬を占領した蒙古兵(モンゴル兵)と少数の自軍との苛烈な戦いを経て、民を守り対馬の平和を取り戻すためには闇討ち、毒、爆弾などの手段を選らばざるを得なくなります。
闇討ちを教えて仁の新たな道を開いた“ゆな”という女性とその弟“たか”を筆頭に、仲間が生まれます。必死の思いで、蒙古兵に捕らわれた恩師(であり地頭の伯父上)を助けます。その道中や恩師を助けた後も、力を貸してくれた仲間が無残にも蒙古兵に殺されさり、仁を裏切ったりします。それでも対馬のために仁は戦い続け、遂には蒙古兵のボスであるコトゥ・ハーンを打ち破ります。
多くの犠牲を伴いながらも最後まで対馬のために戦い尽くした仁。しかし、犠牲者を減らすことに重きを置いた戦い方をする仁と、武士としての誇りに重きを置いた戦い方を選ぶ伯父上は道を違えます。対馬を守った英雄は、手段を問わない人殺しをした人物として侍から追われる身となってしまい、物語が終わります。
仁にとって大切な人たちと袂を分かち、命が奪われていく辛さが身に迫るストーリーには何度も心が締め付けられました。ですが、幸せだけで終わる大円団でないところがリアルで、最後まで変わっていく仁に感情移入してゲームをプレイすることができました。戦い方が、正攻法の剣だけでなく闇討ちや毒、爆弾など選択肢が多いので、戦略を練って進むのも面白くてとても良かったです!