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moromi0のレビュー・評価・感想

新世紀エヴァンゲリオン / Neon Genesis EVANGELION
10

世代関係なく魅了されるエヴァンゲリオンシリーズ

1995年からアニメとして始まり、TVシリーズ版、新劇場版と20年以上愛されてきたエヴァンゲリオン。
しかしながら、私自身一昨年までエヴァンゲリオンを人生で一度も見たことがなかった。昔のアニメだしとか、内容難しそうだしとか、理由をつけてはエヴァンゲリオンを見ていなかったが、もし同じ考えの人がいたら見たほうがいい。考え方が180度変化して、見える世界が変わってくる。
そこまで考え方を変えてくれたのは何か、それはつまり主人公碇シンジの心情が自分に似ている場面が多々出てくるため、他のアニメよりも共感しながら見れるところだ。
新世紀エヴァンゲリオンとは選ばれたパイロットたちが巨大な汎用人型決戦兵器に乗り、敵である使徒を倒す非現実的なことが起こるアニメだから、共感なんてするわけないと思っていた。しかし、このアニメは1回目見た時と2回目、3回目と回数を重ねて見た時では、感じる感想が全く違う。
私自身1回目見た時は、碇シンジのひ弱さにがっかりしたり、内容も難しかったため深追いすることはなく見終わった。しかし、2回目以降インターネットで考察を見ながら見返してみると、碇シンジに同情をする場面が多く、1回目で感じた感情を自分に当てはめると、自分も碇シンジのような心情状態になってくる。
エヴァシリーズの中で、エヴァ3号機パイロットに選ばれた鈴原トウジの死亡シーンが個人的には印象にずっと残る。使徒に侵食された3号機の暴走を止めないといけないが、シンジは同じ年齢のパイロットが乗っているため、拒否するがシンジの父碇ゲンドウがエヴァ初号機をダミープラグに変え、強制的に攻撃を行う場面は見るにためないほどのトラウマでしかない。さらには、3号機から出てきたのが友人の鈴原トウジであったため、友人を攻撃してしまった碇シンジの心は壊れていく。
最後に、先ほどのシーンは、エヴァンゲリオンシリーズの中で一つのシーンに過ぎないが、ここだけでも碇シンジは決められた運命に逆らえず、同情せざるを得ない人生に興味が出てくるだろう。
鬱シーンが多く、鬱アニメと呼ばれることもあるが、それ以上にどのように碇シンジの考え方が変わり、碇シンジがエヴァンゲリオンと向き合っていくか知りたくなった人は、漫画やアニメをサブスクで見るのを強くおすすめする。

コブクロ / Kobukuro
10

コブクロはもはやロックです

コブクロの曲には、私にとって青春の曲であり今でも大切な曲がいくつかあります。
1つ目は「轍」という曲で、車や台車などの車輪あと(地面についたデコボコな跡)のことを轍といいますが、この曲が「コブクロはロックである」という言葉を1番表現していると思います。コブクロの曲は、応援歌や恋愛の曲など明るい曲も多いのですが、「轍」は人生の苦しい時、1番踏ん張らないといけない時を表現した曲です。そのため全体的に苦しく重いのですが、さすがコブクロ!と言いたくなるほどの光(答えや壁を越えたような状態)が見える曲です。私の学生時代はお世辞にも明るいとは言えず、自身の弱さから何度も逃げた虚しさに絶望しそうだった時に初めて聴いたので、より神々しく感じたのかもしれません。誰よりも自分自身に「この瞬間は頑張れ!」と言いたい時には、コブクロの「轍」を聴いてください。きっと不安や寂しさをエネルギーに変えてくれます。
2つ目は「エール」という曲で、「轍」がハードボイルドなイメージだとすれば、「エール」は陽だまりのような温かく爽やかな風が吹くような曲です。心が折れて泣いている時、知らない内にふかふかした温かいタオルで包まれたような安心感が生まれる曲です。誰かに抱きしめてもらいたいほど心が折れてしまった時は、コブクロの「エール」を聴いて、自分自身を守ってください。そして温かさを待つ誰かに「エール」という曲を紹介してあげてください。心に小さな明かりが灯ります。