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mog_libock9のレビュー・評価・感想

家庭教師ヒットマンREBORN!
10

中学生がマフィアのボスに!?

「家庭教師ヒットマンREBORN!」(以下リボーン)は天野明先生の作品で、2004年から2012年まで週刊少年ジャンプにて連載されていた作品です。
物語のあらすじは、主人公の沢田綱吉(通称ツナ)は勉強も運動も何もかもダメで周りから『ダメツナ』と呼ばれるような中学生なのですが、
ある日突然イタリアから『リボーン』という殺し屋(ヒットマン)がやってきて「ツナをマフィアのボスに育てる」と言い放つところから物語が始まります。
なんと、あのダメツナとも呼ばれる沢田綱吉は、イタリアで最大勢力である『ボンゴレファミリー』の次期10代目ボス候補だったのです。
この日を境に、学校の内外に仲間(ファミリー)を作ったり、時には敵対組織と戦ったりしながら学校生活を送ります。
この作品、最初はギャグ漫画のようなテイストの作品だったのですが、途中から完全にバトル系漫画へと移行します。
しかし、この戦いの中でもツナの人間性や周りの仲間のサポートなどが色濃く描かれており、ハートフルな場面も多々あります。
また、登場するキャラクター達も実に個性豊かで、唯我独尊のキャラ・熱血キャラ・深い闇を抱えているキャラ・忠誠心の塊のようなキャラ・お気楽キャラなどなど、おそらく1人はお気に入りのキャラクターが出てくるのでは無いかと思います。
そんな、学園ものとギャグとバトルものが綺麗に融合した作品がこの『家庭教師ヒットマンREBORN!』です。

魔人探偵脳噛ネウロ
10

エンタメ×探偵の快作漫画「魔人探偵脳噛ネウロ」

魔界の謎を食い尽くした魔人ネウロが食料である「謎」を求めて地上へ来て、事件で父を亡くした桂木弥子と出会い、探偵事務所を開いて謎を食べていくお話。
魔人のネウロと人間である弥子が築いていく関係、魔人と人から見た、事件を経て見る「人間」というものの存在、探偵物と思いきや魔界道具という人智を超越した道具で事件を何段階も飛び越えて解決してしまうが、それに不思議と強引さは感じられず、むしろそれが心地良く感じる快作。
シリアスとコメディー・ギャグ的な描写のバランスが絶妙で、惨状な事件にもくすりと出来るポイントがあり、読後に気分が深く沈み込み過ぎるという事は無い。事件の犯人の描写が振り切っており、最大限の誇張表現にも関わらずリアリティーを外さない。見た目や展開を飽きさせない工夫で楽しませてくれる中で、探偵物で見たいセオリー(犯人の犯行動機、トリック等)が押さえられている。
一話一話の質量が高く、読後の満足感はページ数以上。全体的な構成にも工夫がされており、飽きというものを感じさせない。
だんだんとシリアスさが深くなって行き、そこで成長していく人間の弥子、そして、人間というものの存在を知りネウロもまた成長して行くのを感じる。この探偵と助手のコンビは、種族の垣根を微塵も感じさせない永遠の相棒と成る。

進撃の巨人 / Attack on Titan
9

意外な形で主人公が活躍する漫画!躍動感が楽しめる作品です。

数年前にブームになったときは、あまり気にしていなかったのですが、最近ファイナルシーズンが始まったので改めて見てみることにした作品です。「人間×巨人」の戦いを描いたバトル系の漫画であると思っていたのですが、主人公が意思を持ったまま巨人になれるという設定に驚きました。単なるバトルを描くのではなく、他の登場人物たちが主人公と向き合って、単純に頑張ろうというメッセージを送るのではなく、もし襲われたらどうしようといった恐怖心もしっかり反映させているところが大人向けで、作品に深みを足していると思います。また活躍しているキャラクターがどんなに強くても、どんどんいなくなってしまう展開に、絶望を抱きつつ、現実味もあり、自分がもしここにいたらと考えさせられながら読み進めることができるので、どんどん深みにハマっていきます。物語が進むにつれて、人間と巨人、巨人と巨人、人間と人間、そして世界を相手に戦いの幅が広がっていくので、作者の壮大な構想には感心させられてしまうことが多いです。また内部のイザコザや国政との関係性などもしっかり物語に組み込まれているので、ファイナルでの伏線の回収には驚かされることが多いです。これからクライマックスに向かっていくのですが、主人公や他のキャラクターの活躍に最後まで目が離せない展開を期待しているので、今からとても楽しみです。