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massa1005y3のレビュー・評価・感想

ハイキュー!! / Haikyu!!
10

場面とともに舞う音楽

『ハイキュー!!』は、試合中のコート内の描写がとにかくリアルです!
権利の関係でこちらでお見せできないのが残念ですが、まるで自分がコートの中でプレイしているかのような、迫力のあるリアルな構図がページをめくるたびにガンガン現れます。強烈なスパイクで撃ち抜かれたように「バレーボールって、かっこいい!」となるはずですよ!
元バレーボール部の私の家族はよく「この景色あるある」なんて言いながら読んでいます!!試合中の選手たちの迫力ある動きも表情も、フォームが最もかっこよく見える角度も構図も、すべて作者がコートの中から見ていた光景だからこそこんなにリアルに感じられるのです。

このリアルさを演出しているのが素晴らしい音楽です!!場面場面に合っている音楽を用いることで、作品自体に臨場感を持たせ、より一層アニメの中の緊張感やドキドキ感を僕たちアニメの視聴者が感じるとることができます!
あと1点落とすと負けてしまう場面を乗り越えて自分の成長を感じられるシーン、恐怖から逃げずに戦うシーンなどを、無音と臨場感ある音楽の緩急で表しているところがとっても魅力的です!
音楽なしでは物足りなくなるほど素晴らしい挿入歌があります!

おくりびと
10

「旅立ち」の意味

山形を舞台とした超有名作品です。
「生きる意味と旅立つ意味」をテーマに扱っています。
小林大吾役の本木雅弘さん、妻の広末涼子さん、上司役の山崎努さん等、豪華メンバーがキャスティングされています。

主人公小林は、山形の実家に戻り、手に職をつけるためにとある求人票を手に取ります。
そこには「旅立ちのお手伝いをします」という見出しが。
なんとなしに応募してみると、そこは葬儀社でした。
小林は困惑しながらも色んな方の「お見送り」をしていき、だんだんとその姿も板についてきます。
でも広末涼子が演じる妻に葬儀社で働く納棺師であることを小林は言えませんでした。
妻には旅行会社では働いていると嘘をついていましたが、妻が小林の納棺の記録ビデオを見てしまい、出て行ってしまいますが、そのタイミングで子供を身籠ったことが発覚。
小林の元へ戻ってきます。

そんなある日、小林の実の父が死んでしまいます。
実の父と再会し、自らその旅立ちのお支度をする小林。
それまで涙ひとつ流さなかった小林。
父の納棺を終えてようやく涙を流す小林を見て、妻は驚くととともに、ずっと小林が抱えていた葛藤が一つ和らいだのかもしれないと安堵した表情がとても素敵です。

死は別れではない。新たな起点に立つということを教えてくれます。
永遠の眠りについた体に、納棺師は死化粧をして生前の温もりを与えます。
小林のチェロ演奏も素敵です。
その楽曲を久石譲さんが手がけており、映画のテーマとなっている「生きる意味」と「旅立ち」を彩っています。
死は一般的には忌み嫌われ、遠い場所にあるものであるように感じますが、この作品は死には美しい側面があることを教えてくれます。

ボーダー 二つの世界 / Gräns / Border
8

合点がいった。

人とはちょっと違う容姿、ブサイクだからか、みんなに見られるし、生きづらい、そんなよくある話なのですが、その秘密がすごいというか、ファンタジーな話でした。吸血鬼の話などを書いている人の話が原作なので、そう考えるとなるほどって感じです。
最初、人より鼻がいい、特殊能力を持っている人の話かなと思っていたら、まさか、人間ではないとは!びっくりです。たしかに自然の中にいる方が楽しそうだし、動物と仲良くしているし、体つきとかも、絵本などで見るトロールぽいといえば、ぽいですね。ネタバレしてからはいろいろ合点のいく話でした。
これは特殊事例ですが、自分がいじめられた過去とか本当の両親のこととか、親に話せなかった人はたくさんいるだろうし、そのいじめが容姿のことだったら尚更親に言えないし、彼女が親とぶつかるところは見ていて辛かったです。最初から教えてくれてれば、もう少し納得いってたかもしれないし、もっと自分らしく生きていたのかなとか考えちゃいますもんね。トロールの仲間に出会って本当の自分を見つけるって話でもないし、なかなか怖い話でした。
赤ちゃんとかが関係する話なのですが、もう出産の描写とかも、敢えてでしょうが、なんかグロテスクです。たしかに別の生物で気になるのは、生殖活動はどうするんだろうかもしれませんが、そこまで詳しく見せなくて良いとか思っちゃいました。
ただのファンタジーではないので、子どもには見せられませんが、なかなか奥深いファンタジーでした。