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kusutanet01のレビュー・評価・感想

HUNTER×HUNTER / ハンター×ハンター
10

休載が多いのになぜ人気?

こちらの作品、1回は耳にしたことがある方が多いのではないでしょうか。
過去にアニメ化や映画化もされており、『幽☆遊☆白書』、『レベルE』などを連載した富樫先生の作品となっております。
実は完結するのかといった懸念はあるのですが、人気の高い作品であることに間違いはありません。

まずは、あらすじから。
小さな島で暮らすゴンは、行方不明である父親の職業である"ハンター"を目指します。その中で、同じく"ハンター"を目指すクラピカ、キルア、レオリオと共に試験に挑戦し、各々の目的を果たす為ための冒険に出るといった内容になっております。

特徴として、広大な世界観、後に登場する念能力の緻密な設定、キャラクターの心理戦が魅力です。なので、残念ながら、1巻のみで面白いとなる作品ではないのです。
ですが、休載を繰り返してもなお、根強いファンが待ち続け、1度引き込まれた方はもう抜け出せません。それも恐らく、富樫先生のワクワクさせるような広い世界観に惹かれる人が多いからだと思うのです。
過去に2回アニメ化されておりますが、私は漫画で読むことを強く勧めます。
なぜなら、強敵が現れた際の迫力、恐怖感が全然違うのです。感覚としては、道で怖い人とすれ違った時、目を合わせないようにしようとなりますよね。そんな圧が富樫先生の技術からは感じ取れるのです。
そして読み進めるごとに少年誌なのに、えげつない内容がバンバン出てきます。
その中でのキャラクターたちの葛藤、恐怖等感じ取れる迫力があるのは、漫画家の技術の高さからだと感じています。

ぜひ今から読み進めて、富樫先生の連載再開を渇望する仲間になりましょう。

テニスの王子様 / テニプリ / The Prince of Tennis / 新テニスの王子様
10

『テニスの王子様』で、青春をもう一度!「友情・努力・勝利」が詰まった青春テニス漫画!!

主人公の越前リョーマは、アメリカのJr大会4連続優勝の経歴を持つ天才テニス少年。帰国したリョーマは、テニスの名門「青春学園中等部」に入学。全国大会制覇を目指し、様々な対戦校やライバルとの試合を経て成長していく。

唯一無二のキャラクターが作品の楽しさを倍増させる。青春学園テニス部は、個性豊かなキャラクターばかりだ。それに名門というだけあって強者揃いのため、大会前に行われるレギュラー争いの試合は混戦必至である。
3年生メンバーは、部長の手塚国光、ゴールデンペアと呼ばれる大石秀一郎と菊丸英二、天才と呼ばれる不二周助、データを集めて戦う戦略型の乾貞治、力自慢の河村隆。2年生は、実力十分な桃城武、体力自慢で必殺技をもつ海堂薫。
上記の上級生と、1年生の天才テニス少年・越前リョーマがレギュラー候補だ。実績や学年関係なく、校内ランキング戦を勝ち抜いた8名がレギュラーの座を手にすることができる。誰が選ばれ、誰が落選するか。キャラクターそれぞれにドラマがあり、感情移入は必須だ。

また、テニス以外でも見所は満載である。学校内行事や街中でのイベント、そしてリョーマに恋心を抱く女子生徒の存在。
テニス経験の有無関係なく読める作品『テニスの王子様』。ぜひ1度、手に取って読んでみてほしい。

人間失格 太宰治と3人の女たち
8

太宰治の人生とは

面白かった。普通に面白かった。

太宰治ということで文学のイメージから真面目で重めの作品なのかな、という先入観があったけど、監督が蜷川実花さんということで払拭されました。
とにかく監督らしい映像美でした。とにかく綺麗。
本当にこの監督の色彩感覚はすごいなぁと思う。
いつものように室内の家具の色の掛け合わせも目を引いたけど、今作は特に花や空や水といった自然の色のコントラストが格別に綺麗でした。地味な昭和初期の日本の街並みだから鮮やかな色が映える映える。

ストーリーも私は文学には無知なので、名前だけ知っている歴史的な作家がどんな半生を送ったのか知ることができて単純に興味深かった。勉強になった。
あるがままのストーリーラインなのでそれについては期待外れとかないと思う。
あとは脚本、役者さんの演技、演出が肌に合うかどうかだけなのかな、と。

ひとつだけ引っかかったのが、太宰治を演じた小栗さんの左利き(とのその文字)をそのまま演技に生かしたことくらい。
映画に入り込んで集中して見ていた終盤だからこそ、その違和感にハッと目が覚めてちょっと残念でした。
とはいえ、蜷川実花監督で主題歌にスカパラ×千葉さんの曲を使っているあたりですでに純正統派な描き方をするわけがないので、そのへんはありなんでしょうね。実在の人物を描いているだけに、どういう結末に至ったかは誰もが知っている。
それでも製作陣に、主演の小栗旬に最敬礼したいのは、小説『人間失格』を映画化したのではないから。そして、生に執着した太宰という新たな着眼点を、違和感など吹き飛ばすほどの説得力で演じ切ってみせたから。小栗をはじめ宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみがしていった肉付けが素晴らしかった。映画賞で無冠だったが、しっかり評価されるべき作品である。
二階堂ふみは、最後の女としての狂気を熱演していた。

転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます
10

「面白い」「可愛い」「カッコイイ」「笑える」エンターテイメントの全てがここにある!話題のWebマンガに迫る!

ネット媒体が一般的に普及して、今やマンガは「端末で読む」と言っても過言ではありません。様々な配信サービスがしのぎを削る中、週刊誌の雄「マガジン」を発行している講談社も、独自のサービス「マガポケ」を展開しています。今回はその「マガポケ」の中でも、セールスランキング1位のタイトルを紹介させていただきます。
「マガジン」といえば、ここ最近でば「東京卍リベンジャーズ」がポスト鬼滅などと噂され、人気・話題ともに騒がれましたね。今回紹介するタイトルは、電子書籍のセールスとはいえ、その「東京卍リベンジャーズ」をも上回っています。ランキング1位なのですから当然ですよね。
それでは、その超話題作「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」の魅力を簡潔に紹介させていただきます。
まず第一に「面白い」(エンターテイメントの基本ですね)。
物語は主人公が生まれ変わる、いわゆる転生から始まります。今は異世界もの・転生ものが作品として溢れていますが、その他の作品よりこのタイトルが優れているのが、展開が早い、痛快である、不快要素が少ない、そして良い意味での読者を裏切るというポイントです。一番読後感を良くしているのは、痛快でかつ不快感が少ない点でしょうか。
主人公は研究に没頭するタイプであり、劣等感も持ち合わせておりません。そのキャラクターが、スピーディーな展開で痛快に問題を解決していきます。これはもう読んでいて気持ちいいの一言に尽きますね。
次は第二と第三の合わせ技「可愛い」そして「カッコイイ」。
前述の通り、物語は軽快な展開を重ねていきますが、その物語を彩るキャラクター達がまた良いのです。作画をしていらっしゃる石沢庸介先生の、丸みを重視した表現はキャラクター達を生き生きと「可愛く」描いています。「可愛い」といえば女性だけかと思われるでしょうが、主人公を少年然とした魅力的に(実際少年なのですが)、そしてイケメン男性キャラも母性本能をくすぐられるように「可愛く」描いています。そしてそんなキャラクター達のアクションが、これまた「カッコイイ」。マンガ家の作画の妙ですね。
アクションシーンは迫力があり、また週刊連載でありながらカラー表現を多用しています。異世界の、魔法が存在する世界観ですので、そのカラー表現が非常にマッチしています。ですから「カッコイイ」。
最後に「笑える」。
基本は問題が発生する→敵が脅威を見せる→スカッとやっつけるの展開がループしていますが、そのストーリーの流れがまた良いのです。問題の発生は「そう」感じさせぬ自然な展開で流れます。こう来るかー的な感想が出ます。
そして敵の脅威がまた凄い。基本ストーリーとしては、前回の敵より強いキャラクターを登場させますが、そのふり幅が想像を超えてきます。こんな敵どうやって倒すんだ?読者はそう思いますよね。そのラスボスを主人公がスカッとやっつける。他キャラクターにしてみれば、今までの苦労は何だったんだと思うでしょう。その落差が最早ギャグとして通用しています。より早く人気が出た「ワンパンマン」的な「笑い」とでも言いましょうか。
こちらがこのタイトル「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」で皆様に伝えたい魅力です。機会がありましたら、ぜひお試しください。おすすめです。

告発 / Murder in the First
8

悲しい話

パン一つ盗んだだけであんなに長い間閉じ込められ、看守から虐待も受け、とても重い話でした。この映画は、アルカトラズで行われていた囚人への虐待を基に作られたそうですが、このようなことが本当に行われていたなんて、怖いなと思いました。虐待シーンは見ていられないものばかりなのですが、特に見ていられなかったのは、アキレス腱を切る場面です。怖かったです。看守役のゲイリー・オールドマンはさすがで、顔色ひとつ変えずに、アキレスを切ってました。きっと、囚人など人とは思ってなかったのでしょう。最後、この青年は助かって終わるのかなと思っていましたが、裁判には勝ったけど…という終わりでとても悲しくなりました。人生の半分近くを刑務所で過ごした青年ヘンリーには表情や動きに不自然なところがあって、虐待を受けたため、そうなってしまったんだなと思いました。ヘンリー役はケヴィン・ベーコンが演じていてすごく上手いと思いました。ケヴィン・ベーコンは結構面白い役を進んで受けているようで面白い役者さんだなと思います。ヘンリーの弁護士役のクリスチャン・スレーターも面白い役者さんだし、結構いい俳優陣の揃った映画でした。ちよっと見た後の後味はよくはないけど、好きな作品です。

湯を沸かすほどの熱い愛
10

嗚咽が出るほど泣ける映画

初めて観たとき、嗚咽が出るほど泣きました。キャストセンスも素晴らしく、出ている俳優陣が皆素晴らしい演技。母親とは?家族とは?そして愛とは、、、そんなことを考えさせられる映画。
主演の宮沢りえさんがとにかく美しい。余命宣告を受けたあと彼女はどんどん痩せ細っていく。でもその中にずっと力強さと愛を感じさせ、観る人を魅了する。だらしなくてアホ、でも優しくてどこか放っておけない愛らしい旦那を演じるのはオダギリジョー。くそ旦那!と思いながらも最後はこの役柄を大好きになってしまう。一番泣けるのは娘が本当のお母さんの所に会いに行くシーン。娘は耳の聞こえない実の母に会いに行き、手話を使ってなんなく会話することができた。それは宮沢りえが演じる母親が「いつか役に立つから」と娘に手話を教えていたからなのだ。訳を話さず多くを語らず、でも娘にとっての最善へ導いたことへの驚きと感動、まさにこれが愛なんだと思わず視聴者は号泣してしまうに違いない。最後宮沢りえが演じる母親は亡くなってしまうが、火葬の仕方も大胆で驚き、泣ける。こんな母親になりたい。こんな人間でありたいと強く思った。見終わったあとにはスッキリして生きる活力が湧いてくる映画である。

モンキーピーク
10

最高にハラハラモンキーピーク

ある製薬会社の社員全員が、レクリエーションで訪れた山で次々に襲われ息絶えていきます。犯人は、、猿?果たして生きて帰ってこれるのか、という少しサスペンス要素も入っている漫画です。
社内の人間関係や、それを取り巻く人間の欲、希望、絶望が入り混じってどんどん追い詰められていきますが、そのたびに何とか生きて帰ろうともがきます。猿の仕業だと思って戦っているうちに、猿の仲間がこの中にいるのではないかという展開になり、果たしてそれはだれなのか、という疑心暗鬼を生みます。
途中で社員ではない人も登場しますが、果たして味方なのか、敵は一体何人いるのか。本当に不意打ちして猿が狙ってくるので、見ていてとてもハラハラさせられます。途中で判明しますが、ちょっとあんたが猿の仲間だったんかい、意外過ぎるでしょ!という感じの展開もあります。
最後まで何が起こるかわからない、飽きさせない展開がトントン拍子にでてくるので、とても続きが読みたくなる漫画だと思います。ただ、殺されるシーンや、痛そうなシーンが結構でてくるので、そういったシーンが苦手な方には向かないかもしれません。
しかし展開がテンポよく、希望と絶望を繰り返していて、本当にこちらがいつのまにか感情移入してしまう魅力ある作品です。