ktorpedo11@ktorpedo11

ktorpedo11
ktorpedo11
@ktorpedo11
11 Articles
41 Reviews
0 Contributions
0 Likes
ktorpedo11

ktorpedo11のレビュー・評価・感想 (2/2)

僕は友達が少ない / はがない
8

学生時代にこんな部活があったらなぁ…そう思ってしまうような作品

僕は友達が少ないと言えば、"はがない"の略称で一躍有名になった原作がライトノベルの作品です。
黒髪挑発美少女に金髪碧眼美少女、中世的女装メイド(性別:女)に天才科学者眼鏡っ子、方言訛りゴスロリ妹に幼女シスター…となんというか登場キャラクターの容姿の紹介だけでもめちゃくちゃお腹いっぱいになってしまうわけですが、みんな友達が少ない。ていうかむしろいないのが特徴です。
そして、とりあえず第一話にして上記美少女達がいきなりゲロります。とても残念な絵面であることから、この作品がただの美少女いっぱい萌え萌えアニメじゃないんだぞということを視聴者に印象づけるわけです。
この作品は、友達が少ないもの同士が集まって友達になろうという単純なものではありません。あくまで、友達が出来た時に自分達が上手くやれるよう予行演習をするような活動をする部活物語です。
冒頭の学校の部室で複数人の女の子と鍋をつつく…それはもうまぎれもなくリア充そのものなわけですが、彼らはいたって真面目に「友達と鍋パーティーをする時のための予行演習」をしているだけなので、これは本当の鍋パーティーではありません。

しかし、ここで誰もが思うんです。「お前ら友達いるじゃねーか!」と。
そういった我々視聴者のツッコミに彼らが気付くまで、認めるまでの物語といったところでしょうか。

山本彩 / さや姉
8

タイトルなし

AKB48の姉妹グループ大阪難波を拠点として活動するNMB48。
その中でも絶対的エースで、常にグループをひっぱて来た山本彩さん、卒業を発表しました。

彼女は、AKB48のヒット曲で知られている「365日の紙飛行機」でセンターをつとめ、その抜群の歌唱力と、ギターを得意としていて、色んな音楽番組で、その腕前を披露しています。
アイドルと言うよりはアーティストとしての活動も目立ち、今年と、去年と、総選挙は立候補していません。
AKB48の選抜にも選ばれるほど、人気のある山本彩さん、さや姉の愛称でファンやメンバーから慕われていて、可愛いルックスと、抜群のスタイルで、世のオタク男性を魅了してきました。

個人的に私が好きな曲があります。それは「僕らのユリイカ」と言う楽曲です。
夏の曲で、ミュージックビデオには、水着姿で、NMB48のメンバーが出演していて、青っぽい水着が特徴的で、夏らしい楽曲となっています。
2年連続で総選挙に出なかったのはなぜだろうと思いましたが、総選挙でNMB48は、いつも選抜にはいれず、もっとも、総選挙に弱いのがNMB48でした。
山本彩さんは、NMBの絶対的エースで、グループを牽引してきただけあって、卒業は誰しもが彼女の決断にびっくりしたことでしょう。
しかし、グループを卒業しても、彼女の愛くるしい笑顔と、歌唱力、ギターの腕前、それから、関西人でもあるので、トーク力で、バラエティ番組や、歌番組、歌手活動、タレント活動を頑張っていってほしいと、1個人のファンとして応援したいです。

ニーア レプリカント / ニーア ゲシュタルト / NieR Replicant / NieR Gestalt
10

隠されていた真実

このゲームが発売されたのはもう8年にも前になるが、今でも印象に残っている。
最初は荒れ果てた都市からスタートし、少しプレイしたら場面が一転し片田舎から始まり、
少年からスタートする。
病気を患っている妹のため仕事し、稼いで日々を暮らす…ここまでなら普通のゲームである。

しかしこの作品に出てくる敵はほとんど黒い靄の掛かった小さな獣や人型のような姿をしている。
時折何かを話していたりなど少々不気味な敵だと思いつつ進めていた。

進めて行くにつれて中も仲間も増えていくが、これもまた癖のある仲間ばかりだ。
本、怒るとすごく口の悪くなる女性、マスコットのような怪物のような少年とバラエティー溢れている。
この仲間たちを見ただけでもはや王道のストーリーではないと感付いた。

ではどうなっていくのか、楽しみながらやっていくといつの間にかクリア。
だが何か納得しないと思いつつEDが終わると2週目があった。
しかも少年時代からではなく途中から始まる青年からスタートできるようになっていた。
とりあえずまたやっていこうとプレイしてみると、「え?」と一人で声を出してしまった。

今まで不気味としか思っていなかった敵の話し声分かるようになっていたのだ。
ボス限定であるが、そのボス一体一体に思いがあり、何故戦っているかなど、
1週目ではふーんとしか思わなかったことが、2週目では「本当かよ…」となっていた。

周回を行うごとに分かる真実が楽しく無我夢中でプレイし、いつの間にか5週目をクリアしたら…

ここ先はプレイしていない人は是非ともやって欲しい。
多分だが、今まで体験したことがないことが起こる。

名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcer
9

大人も充分に楽しめるエンターテイメント

流行に乗りレイトショーで見てきました、「名探偵コナン ゼロの執行人」。
驚いたのはレイトショーにも関わらずほとんどの席が埋まっていること。それも女性、女性、女性の嵐!非常に楽しそうな様子でロビーがいつもより華やかに感じました。
男性も若干数いるものの、どこか肩身が狭そうな雰囲気です。勢いに押されて、ほとんど詳しい設定を知らない私もワクワクしながら映画を見ました。

脚本がドラマ「相棒」を担当されている方だそうで、納得の重厚感。
アクションやトリック、落ちてくる衛星の回避方法などには確かに子供向けのエンターテイメント的部分もありましたが、公安、検視、検察、警察庁、検察庁などなど…専門用語が飛び交うこの内容、逆に子供には理解できるのか、この仕組みが、この複雑な感情が!
楽しく視聴しながらもそんなことにハラハラしてしまいました。

そして評判通り、主役キャラである安室さんの恰好良いことといったら、女性が憧れる理想像そのもの、といったヒーローぶりで、日本中が「安室の女」に納得出来ました。
ちなみに映画視聴後、前の席に座っていたカップルの男性が「俺は法学部だから良くわかるけど、普通の人にはこんなの絶対わからない!俺はわかるけどね!」と自慢気に繰り返すも、彼女は「キーホルダー買わなきゃ…」とすっかり安室さんの女になっているという、なんとも複雑な場面を見ることが出来ました。安室さんが100億の男になるのを応援したいと思います。

鬼平犯科帳
8

時代劇漫画の入門としては。

池波正太郎原作の有名時代小説のコミカライズです。
作者は「ゴルゴ13」のさいとう・たかを氏。リイド社刊のコミック乱という時代劇専門漫画雑誌の看板漫画です。
TVドラマとして何回も映像化されており、中村吉右衛門主演のシリーズが2016年末に完結し、またその直後の2017年冬にアニメ化されたということで記憶にある方もいるかもしれません。

江戸時代中期、火付盗賊改方という盗賊と放火を取り締まる役職の長官である鬼平こと長谷川平蔵とその部下・密偵の活躍を描いた作品です。
当時の時代背景を知ったりもできるかと思います
基本的に1話完結ですが、登場人物が多いので途中から読むとわかりづらいかもしれません。
平蔵が殆ど出てこない回や斬り合いが全くない回なんかもあります。

原作小説は未完なのですが、それでも135作(+番外編1作)あります。しかし既に300話近く連載しています。
前後編としているパターンもあるのですが、他の池波作品からストーリーの借用・アレンジをしたりして続いています。
ですので、他の池波作品を読んだことのある人なら「あれ、この話あの作品じゃないか」と思うでしょう。

作品のストーリーの面白さについては申し分ないのですが、劇画の大家たるさいとう氏の漫画なので当然劇画です。
絵のタッチは万人受けはしづらいかもしれません。
そのため、10段階評価は8とさせていただきました。
ちなみに、1話から読み進めていくと途中から人物のタッチがガラッと変わります。
さいとう氏は漫画製作にあたってかなり分業が進んでいるらしいので、それが原因かもしれません。

銀魂 / Gintama
10

銀魂、最高です。

私はこのアニメを見た時、最初はお母さんに「そんな下品な言葉を使うようなアニメは見ないの!」と言われ、見るのを断念しました。しかし、お母さんがいない時にたまたま銀魂がやっていて見たところ、一気に銀魂の世界観に惹かれました!ほんとに惹かれたのは一瞬のことだったと思います。私はその時から今でもずっと銀魂のことが大好きです。

登場人物の一人一人の個性がとてもよく現れていて、互いに自分のできないところや、苦労しているところをほかの人がカバーし、逆に自分の出来ることは他人のことまでカバーする。そんな関係がとても大好きです。特に私の推しキャラは神楽ちゃんなのですが、彼女はとても愛らしい顔とは裏腹に、とても口が悪く態度もとても悪いことが多いです。でも、アニメが進むにつれ彼女の家族関係などが明らかにされ、今まで1人でこんな思いを溜め込んでいたのか。と思った瞬間、何故か彼女のことがとても好きになりました。あ、元々好きだったのですがもっと好きになったという意味です。
やっぱり万屋の3人の関係を見ていると、私もこんな信頼できる人と出会いたいとつくづく思います。また、普段はギャグばっかりなのに、シリアスの時は色々な過去が暴かれたりキャラクターの違う面が見れる所もとてもおすすめなポイントです。

ユーリ!!! on ICE / ユーリ オン アイス / Yuri!!! on ICE
10

最高に泣ける師弟愛

自分に自信がなくて意思が弱く、自己評価が低いどこにでもいるスケート選手(自称)である主人公の勇利と、フュギュアスケート選手としてレジェンドであり、皆の目標であり憧れの存在のヴィクトル。その正反対にも思える2人が、フィギュアスケートによって出会い、自分には無い魅力に惹かれ合って、お互いに足りなかったものを補い合いながら成長していく様子は、見ていて切なくも純粋無垢な愛を感じます。
見ていて恥ずかしくなるほどお互いを認め合い、大切に思う気持ちがあるのに、うまくいかない危うい関係性にハラハラドキドキします。綺麗な音楽とともに、スケートを滑る選手たちの美しさもこの作品の魅力です。
儚くも美しいスケーティングと、スポーツ、競技としてのシビアさや、難しさ、悔しさといったフィクションだけど、現実と変わらないドラマがきちんと描かれていて、アニメだと思えないくらいの引き込まれるフィギュアスケート世界が、この作品の中にはあります。スケートが好きな人はもちろん、興味がなかった人でも、きっと彼らのスケートから目が離せなくなるでしょう。勇利の色気がストーリーが進むにつれて増していくところにも注目してもらいたいおススメポイントです。

聲の形 / A Silent Voice
10

被害者と加害者と傍観者

残酷な話ではあるけれど、とても教育的なアニメだと感じました。
現代社会でもいじめ問題は尽きないと思います。そんないじめに関わる話でもあるのですが、私は聴覚に障害がありいじめを受けた西宮硝子と、いじめの主犯格となった石田将也のどちらでもなく、そのいじめ現場に一緒にいたり、見ていた傍観者に対して疑問を抱きました。
私自身がもしこの話のような場面に遭遇したらどうしただろうか、と考えさせられました。ですが、絶対にいじめを止めるべきであったし、石田将也だけをいじめの主犯格にして良かったのだろうかと思いました。これはいじめの被害者、加害者、傍観者云々の話ではないし、一人一人の心の声を聞いてあげることが出来たならと思いました。
話の中に手話で会話をするシーンが多々出てくることもあり、自分も手話を覚えてみたいと思ったのと同時に、耳が聞こえることの大切さに改めて気づかされました。
被害者の家族、加害者の家族が関わるシーンは泣かされます。それぞれに思うことがあって、でもその思いを伝えることは難しい。それは相手が聴覚障害であるからでもなく、人間ってどことなく不器用なのだなと思いました。ラストシーンは心の中が温かくなりました。

天才ファミリー・カンパニー
9

一つの家に天才が集うとこうなる!

「のだめカンタービレ」の作者、二ノ宮知子氏の作品です。のだめとはまた違う天才がたくさん出てきます。
主人公はサラリーマンにしか見えない、ハーバード大を目指す天才高校生(そして性格が悪い)夏木勝幸。母親の再婚をきっかけに、夏木家に新しいお父さん、同い年の弟がやってきます。最初はこの新しい家族に対し、変人扱いをし心底嫌っていた勝幸。それもそのはず。お父さんは全然仕事をしないし、変な格好で家にいるし、そのくせご近所づきあいはとてもうまい。その息子の春は転校早々、学校をサボり、しかも勝幸の想い人と楽しく遊んでる!勝幸のイライラが頂点に達した時、再婚相手であるそうすけが死んだことになり(誤解なのだが)、夏木家に世界各国からそうすけを悼もうとたくさんの人がやってきます。超VIPから、強制帰国される人までその幅が広い!そんなこんなで夏木家がめちゃくちゃになるのですが、いつのまにか夏木家にはとんでもない天才達が自然と?集まるようになり、すごい大事業を成し遂げていくサクセスストーリーです。もちろん「のだめカンタービレ」同様、ギャグもあり面白いです。また、天才というのがただ勉強ができるというわけではなく、もっと大きな力があるのだという事がよく分かる漫画です。
面白く、そしてほっこりする「天才ファミリー・カンパニー」オススメです!

真・三國無双8 / 真・三國無双8 Empires / Dynasty Warriors 9
8

オープンワールドとなった三國無双

8作品目にして初のオープンワールド形式での無双。
中国を一枚マップにして一つの時間軸で展開されるあらゆるミッション。今までのミッションごとのぶつ切りタイプのゲームではなく、自由度がとにかく上がったのがうれしい。また、広大な中国のマップを走り回って自分の好きなところに行けるのがいい。PS4のスペックを余すことなく使い切ったグラフィックのクオリティの高さも特筆すべき点か。無双武将の数も過去最大となっており、自分の好きな武将でプレイする楽しさったらないね。
最初から全ての武将が登場するわけではないので、少しずつ順番に開放されていく無双武将たち。早くあの武将で遊びたいと思いながらも、なかなかその武将が登場しなもどかしさ。それゆえ、やっとプレイできるようになったときの感動もひとしおだ。
今回の武器システムもよかったと思う。今までのように、その武将ごとに固有の武器が設定されていて、他の武将の武器は扱えないということがなくなったのだ。
どの武将も全ての武器が扱えるようになっており、武器ごとの好みもプレイヤーで自由に選択できるようになったのは大きかったと思う。もちろんその武将ごとの得意武器という従来の流れも残っており、得意武器のみで特殊技を出せるようにもなっている。武器のネーミングもかっこよくてよかったと思う。遊んでみて損はない。

MX vs ATV All Out
9

オフロードをぶっ飛ばせ…とはいかない。

P.CゲームMX VS ATVを紹介します。このゲームは、MX(オフロードバイク)とATV(でっかいバギー)とバギーの三種類を操り、オフロードを駆け回り、レースをするゲームです。私はバギーが好きです。このために買った様なものです。グラフィックも綺麗でとてもいいです。
最初はうまく操れません。コースを周回するのにも手間取ります。デコボコを走っていると、油断したらすぐコケてしまいます。また、ジャンプすると後ろに傾いてそのまま墜落します。ライバルの居ないコースで練習しましょう。最初は安定しませんが、次第にスムーズに走れるようになります。
ようやく、シングルのレースに参加しましたが、他のレーサーが凄く早いです。コケると直ぐ追い抜かれて、弾丸のように走り去られしまいます。やはり、練習しないとダメですね。悔しいッ!
このゲームは、スタントが出来ます。レースをせずに、スタントのみをすることができますし、レースでも出来ます。一度、坂を上ってジャンプしてスタントをしたら、もの凄く上昇してしまいバギーと体が浮いて、どこまで行くんだろうと思いました。打ち付けられましたが。まだまだ、修行ですが、面白いですよ。

花芯
7

表情の変化に注目

ロボットのように無表情だった、村川絵梨演じるヒロインの園子ですが、越智と出会った後に表情が出てきます。ただしそのまま表情豊かになるかと思いきや、じきにまた彼女から表情が消えてしまいます。だからこそ、表情を見せる数少ないシーンでの彼女は、非常に魅力的だったり、逆にとても醜かったり、目を離すことができません。この役を演じた村川絵梨の演技力に脱帽です。
園子のような女性は、大抵の人、特に女性からは好かれないと思います。そういう意味で万民向きの映画とはとても言えませんが、戦後の自由な空気の中、女性の中に押し込められていたものが爆発する雰囲気をよく描いているのではないでしょうか。園子自身にも、恐らく自分がなぜこのようにしかなれないのか、理解できていなかったのだと思います。ただただ自分の中から出てくる衝動に身を任せるしかなかったのでしょう。
隠れた注目点として、村川絵梨と藤本泉の容姿が、見事に姉妹的な似方をしている点が挙げられます。映画やドラマでは、似ても似つかない人々が親子役・兄弟姉妹役を演じていることが多いので、村川絵梨と藤本泉を姉妹役に選んだ人に拍手を送りたいです。
なお、園子がトーストをかじりながら小説を書くシーンは、もちろんお行儀の悪いことをしているにも関わらず、蓮っ葉な感じが可愛く、なぜかとても印象に残りました。

IT
4

んー昔の方がいいかな。

2017に公開された「IT イット」。元々1990年に公開がされている「IT」のリメイク版です。
時代の変化による技術の進歩が悪い意味でこの映画に影響を与えていると思いました。
昔と比べると若干ではありますがコメディ的要素も含まれており、恐いというよりかはビックリするという言葉が一番しっくりくるのかなーと思いました。
映像が鮮明で綺麗すぎて、それが逆に恐さを打ち消しているようにも思いました。そもそも排水溝から現れるシーンでは鮮明な映像よりも、ザラザラとした映像を使った方が恐い印象を与えられる気がします。ピエロのメイクも昔より若干ではありますが派手になっており、昔の「IT」を見たことがある人には少し抵抗がある上、ホラー映画の大ファンという人にはあまりオススメはしません。
もう一つあげるとすると、どこで現れるのかが予測できやすいので、身構えやすい作品かなと思いました。
良いところをあげるとすれば、最近の映画特有のCGが使用されていて、大画面で見るとまるでこの場にピエロがいるのではないのかと思わせるくらいリアルです。
家で観る際には部屋を真っ暗にして友達や家族と観るのをオススメします。小さいお子さんと観るとピエロ恐怖症になってしまう恐れがあるので注意が必要です。

万引き家族 / Shoplifters
5

是枝監督らしい作品。

観て良かったか、良くなかったかと言われれば、絶対に観て良かったです。
映画ファンはこれとスリービルボードは観ておかなくてはいけない作品だと思います。ただ、これは大作家さんの名言・『死にたくなったら読書100冊うち太宰2冊、ただ太宰は続けて読むなよ。』と同じアドバイスが出来ると思います。なにかツライ時、苦しい時、ひたすら100本くらい映画観てみたら?ただ是枝作品は続けて観ちゃダメだよと。
是枝監督はとても底辺の暮らしぶり、社会から外れた人間というものに興味があるのだと思います。それをうまく映画化して、嫌悪感や、疑問を増幅していく。その結果のパルムドールだと思います。
正直、あの家族の日常は絶対に続けてはいけない日常です。ですが、その家族を越える幸せをこれからの人生であの家族が得られるのか。あの海の思い出が、ずっと幸せだったら、それからの人生がずっと辛かったら、そう思うと涙が出ます。あの刑事さんたちが言う常識が凄く善だし、万引き家族は悪です。でも悪でも愛があったら、でも悪の愛が一番悪であるなとも思って、とても辛いです。人生って辛くなくてもいいのに。楽しくてもいいのに。せめて映画は夢を見たいのに。凄く凄く辛い映画体験でした。

Cities: Skylines / シティーズ:スカイライン
8

あなたはどんな街に住みたいですか?

Cities:Skylines PLAYSTATION4 EDITIONは、都市開発型のシミュレーションゲームです。
元々はデジタル配信サービスのSteamで販売され、PLAYSTATION4に最適化され販売されました。
ゲーム内容は、至極シンプルで「町を発展させること」です。どのように発展させるかは、プレイヤー次第。人口を何万人にする、リゾート観光都市にするなど、目標はプレイヤーが決めていきます。
都市のベースとなる土地はゲーム開始時に複数あるものから選択しますが、選んだ土地により建設できる施設の向き不向きがあります。また、一応ゲーム内には特定の条件を満たす事で建設できる施設もあり、いかに選択した土地でうまく都市を開発し、多くの施設を建てて行くかという点がこのゲームで一番頭を悩ませる点ではないでしょうか。
都市の開発ということで、ゲーム内では実際の都市が持つ問題も多く登場します。交通渋滞、ゴミの処理、電気や水道のインフラ、騒音問題などなど、一度はプレイヤーが日常でふれた事のある問題ではないでしょうか。人口が増えるにつれて問題の度合いも増していきます。これらの問題は頭を悩ませますが、解決できた時の喜びはたまりません。
このゲームには特に派手なアクションシーンは登場しません。どちらかといえば、コツコツと作業し、自分の理想を実現するする事が好きなかた向けのゲームです。

コララインとボタンの魔女 / Coraline
8

最後まで気が抜けないドキドキ感。

冒頭シーンのリアルな映像に目を奪われます。3Dなのですが、人形の縫い目を解いてなか綿を抜き、服も顔も違うデザインに繕い直す様が、実写かと見まごうほどに質感がリアルです。この映像がまた不気味で、ホラー映画かと思ってしまいました。実際は家族向けのファンタジー映画で、原作はなく児童書のような世界観が素敵です。
パパやママが魔女にさらわれてしまい、近所の男の子には信じてもらえないため、主人公が孤立した状態で一人で事件に立ち向かっていくので終始ドキドキしながら観ていました。
登場するボタンの魔女は容姿も言動もこれが結構本格的に恐ろしいので、小さい子はトラウマになってしまうかも知れません。
舞台は基本的に自宅周辺なのですが、全然その狭さを感じさせないくらいくるくると場面が展開していくのでとても見ごたえがあります。現実世界から魔女の世界へ、魔女を倒してからがら戻ったと思ったらまた危機が…と最後まで目がはなせません。
最後はハッピーエンドなのですが、続編があるならあっさり復活しそうな魔女さんがまた怖い。
個性的な隣人達の存在感がまた強烈です。特に魔女の世界で出会う占い師コンビのミュージカルといったら、みたらしばらく頭から離れませんでした。

MAJOR / メジャー
8

野球漫画であり人生

タイトル通り野球漫画ですが、野球を全く知らなくても楽しめます。
私自身、野球のルールを知らない状態で読み始めましたが、野球漫画というより一人の少年が野球を通じて成長し、夢を追いかける人生漫画だと思っています。
主人公はいくつもの挫折を乗り越え、やがてメジャーリーガーとなります。
私がこの漫画に出会ったのは中学生の時ですが、この主人公の考え方、言動がいまの自分に与えている影響はものすごく大きいと思います。
少年が友達と友情を育み、喧嘩をし、ライバルになり、別れを経験し、そしてまた成長し、大人になり、仕事をし、父になる。そのすべての軸が野球であるため、この漫画を読んだら野球を好きになること間違いなしです。
ストーリー構成、テンポ、イラスト、どこを取っても素晴らしく、野球を知らない私の妻でさえ一気読みしたほどです。
野球の描写に関しては、野球漫画としては比較的リアルに描かれていると思います。多少の誇張や、誤描写はありますが、トンデモ変化球や必殺技などは出てきません。
登場人物全員に魅力があるとても良い漫画です。