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kizuka_kazuki1のレビュー・評価・感想

須田景凪 / バルーン(ボカロP) / Keina Suda
9

米田玄師に続くボカロP発アーティスト

「バルーン」名義であれば、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
カラオケ年間ランキング上位常連の「シャルル」を作曲したボカロPですが、2017年から須田景凪名義でシンガーソングライターとしての活動を始めました。
そちらではボカロ曲とはまた違った、須田景凪さんの声だからこその楽曲を描かれています。

・どこか切ない曲調
元気ハツラツ!というよりかは、どこか哀愁漂う曲が多いです。夕方や深夜、早朝の雰囲気が似合います。
人間だれもが抱える後悔や葛藤、諦めの先にあるささやかな希望をよく歌われています。

・歌詞の詩的表現と日常のコントラスト
例えば、映画主題歌にもなった「ゆるる」では空・風を文学的に表現している一方で心情は日常的な言葉で描いています。(サビ"ちゃんと目を見て言って 君の言葉で")
以前ご本人が、生活していてピンと来た言葉をメモしておき、それを元に歌詞を起こしているとおっしゃっていました。

・耳に残るリズム感と高音
もともとはドラマーであり、リズムパートを重点的に作曲されているとのこと。そのせいか、前述の哀愁とは裏腹にテンポは良い傾向があります。そして透明感のある高音。それらが、ボカロ曲を好む層の趣味に刺さっています。

明るいだけじゃなくて、エモさがある音楽が聴きたい
ボカロ曲の雰囲気は好きだけどボカロの歌声はあまり得意じゃない
そんな方々にぜひおすすめです!

BRAVE HEARTS 海猿
9

海を舞台に人命救助する男たちのストーリー

この映画は、2012年に公開された邦画です。伊藤英明さんや加藤あいさんが出演しています。主人公となる仙崎大輔は、吉岡哲也とともに特殊救難隊に所属しています。この組織は海上保安庁の中でも最も厳しい訓練を受けています。大輔と環菜との間には二人目の子どもができ、吉岡には美香という彼女ができ、プロポーズするのですが、断られてしまいます。ある日、ジャンボジェット機が飛行中にエンジンが爆発したとの報告が入ります。その飛行機にはCAとして美香が乗っているのです。最初は、飛行機を羽田空港に緊急着陸させようと試みますが、車輪が出ないと言うトラブルに見舞われます。救難課長の下川は東京湾に海上着水させることを提案します。現場に着いた仙崎と吉岡は、東京湾城にランディングライトを設置します。パイロットはなんとか東京湾に着水成功させるのですが、ジェット機が会場に浮かんでいられる時間はたったの20分で、海上保安庁や警察・消防が一丸となって救助活動をします。しばらくすると、機体は二つに折れてしまいます。救助活動にあたっていた吉岡は美香を見つけ救助しますが、その時に、吉岡が身動きを取れなくなってしまいます。美香が吸湿されたのちに、吉岡を乗せたままジェット機は沈みます。美香は「いやー」と言いながら絶望的な気持ちになります。しかし、大輔は彼のことを諦めてはいませんでした。絶対に生きていると信じ、海へ潜ります。すると、吉岡は飛行機の酸素ボンベを活用することで生きていたのです。吉岡は無事に救出されました。吉岡が救急車に乗る前に、美香と話しますが、美香は実はバツイチであることを告白します。吉岡はそのことを全く気にする様子はなく、吉岡と美香は思いが通じ合いました。

ジュピタリア
6

初連載の宇宙SF作品

時は、西暦2150年、宇宙大航海時代。人間が宇宙で活動することが当たり前になり、人類は資源を求めて遥か彼方の木星へ豊富な天然資源を求めて進出していました。主人公である木星圏の学校に通う少年リコは、無重力下で生まれたジュピタリアン。彼らは1Gの重力では暮らせないひ弱な肉体を検査され続ける研究対象である。クラスメイトからも先生からも疎まれるリコは、宇宙に放置された壊れた船を回収する男・レイジに誘われて、“回収屋”の世界を知る。「無重力の宇宙なら自分の弱い体でも役に立てる」と自分の存在意義を見つけたリコは、宇宙に何を見るのか。危険が伴う広い宇宙に一歩を踏み立すという、新世代宇宙開拓SFロマンが始まる。作者にとって初連載となる典型的なジュブナイルSF。全体的に未熟さが目につく。宇宙SFということだが、『カウボーイビバップ』と『プラネテス』を足して10倍に希釈したような感じ。木星生まれの主人公の特性も、いわゆるニュータイプに近い。もう少し目新しさというか、特に新人なら分かりやすく斬新なアイデアが欲しいところ。ヤンジャン連載作品としては絵が幼い印象。苦しい現状から自分の居場所を見つける王道ストーリーになっていて、すごく読みやすい。差別されてきた個性を活かして人を助ける、読み心地の良い作品。