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ke1ji12242のレビュー・評価・感想

バタリアン / Battalion
6

名作ホラーコメディ映画「バタリアン」

ゾンビコメディ作品といえば外せない名作が「バタリアン」でしょう。ストーリーは、死体処理場で働く二人の男性がふとしたことで死体処理場の死体を復活させてしまったことをきっかけに街に大群のゾンビ(バタリアン)がはびこってしまう…という内容のお話です。
この映画はそれまでのゾンビ映画とは違いゾンビ側の視点で物語が展開していくというのが魅力的な作品です。ゾンビ(バタリアン)の種類も豊富で上半身だけの女性のゾンビ(バタリアン)オバンバ、コールタール付けになっているタールマン、黄色い体のハーゲンタフなど様々なバタリアンが登場しているのもこの作品の魅力の一つだと思います。
またこのバタリアン、ヘッドショット、首をのこぎりで切るなどしない限り従来の方法では無力化できないという強敵ぶりがホラーとしての恐怖感を高めている結果となっているのではないかと思います。完全に無力化するには細胞一つ残さずばらばらにするしかないなどなど、そんなバタリアンですが、つぎつぎと現れるバタリアンを前に人間側は限りなくピンチが続きます。
終盤に立てこもる小屋の中で人間たちははたして生き残ることができるのか!?

達人伝~9万里を風に乗り~
10

史記といえば絶対にこっちをお勧めする!

今は日本中を史記ブームに巻き込んだキン〇ダム!数々の名キャラクターは、まだ読んだ事ない方でも一度はその耳にした事はあるだろう!その1番星の名の影に隠れてしまってはいるが、眩い輝きを放つ、異彩!史記のマンガ化二代巨頭のもう一方がこちら達人伝!
キン〇ダムが、秦王朝が中華統一を目指すストーリーに対して、こちら達人伝は、秦王朝以外の各国が力を合わせ、秦王朝には中華の覇権は握らせまいと翻弄する、キン〇ダムとは逆の視点で史記を楽しめる作品です。
時は紀元前4世紀ごろ。秦王朝が中華の覇業を成し遂げようと、隣国との激しい戦争を続ける戦史戦国時代。
そこに、軽い風をまとった爽やかな男がふっと現れた。その男の名は荘丹(そうたん)。この男は荘子の孫であり、ホラ吹きの様な事から、全ての核心をつく言葉まで操る言葉の達人である。
戦国時代故に、常に戦に巻き込まれてついには王と友も殺され、恐怖の底に落とされるも、秦王朝に屈しないと、その強い意思、生きる目的を胸に、広い中華の大陸へと旅立つ。
いつか天の経穴なる人物、達人たちを集めて、秦という巨大釜の底を温めて穴を穿つ為に、馬を駆り立てた。
目指すは、大陸九万里の大地へ。
史記に登場する、数々の人物が、ここに生きている!
誰もが憧れる戦国四君の四名に始まり!秦が、どんなに卑怯で卑劣な手で各国を蹂躙しようとも、秦以外の各国の名将、達人たちが、武勇、気概、戦士の生き様を見せる!キン〇ダムを読んでいれば尚更面白い!
この時代の戦の荒々しさ、馬の蹄の音、人間たちの呼吸。その表現の全てが、著書王欣太先生が成せる命のこもった1コマ1コマが、読者を離さない!
史記という歴史ものであるからこそ、それを王欣太先生が書く圧倒的美麗な文字や絵、表現されるその全てが、この本にまさに、生きています。何度読んでも、飽きることのない達人伝。どうか歴史もの好きだけではなく、人間ならば一度読んでおくこと!後悔はさせません。

メイドインアビス / Made in Abyss
6

良い意味でも悪い意味でも心を揺さぶられる作品です。

アニメをかなり見ていてもメイドインアビスのTVシリーズはもっともオリジナルで面白い作品でした。シリーズが話途中で終わっていたので続編がいつできるんだろうと気になっていましたがTVではなくて映画で続いていたのをつい最近知りました。劇場版総集編の方は少し新たなシーンが足されている様ですがとりあえずこちらを先に観ることしました。TVシリーズがもう大分前だったのでかなり忘れている所がありましたが観ている間に思い出しました。子供たち、と言っても一人は子供、一人は子供型ロボット、一人は子供っぽい生き物、の3人が謎すぎる空間アビスを下って行く話。アビスの実態やなぜそんなに困難な場所にわざわざ入って行くのかはやはりTVシリーズか劇場版総集編を観た方がいいのかなとは思います。この作品の特徴としては可愛らしい登場人物が神秘的な空間を探検して行って時にはとても残酷な目にあう、という感じです。TVシリーズの後半で主人公がかなり大変なことになったのはちょっとトラウマでしたが、それを乗り越えたことで余計に続きが見たくなった気がします。唯一無二な作品だと思いますが万人受けする感じではないのかなとも思います。

望み
9

日常に潜む事件に何を望むのか

幸せを絵に描いたような普通の4人家族に訪れた事件。母は「とにかく息子が生きていてくれれば、事件の犯人でもかまわない」と望み続けます。父は「息子が加害者ではなく被害者であってほしい」と望みます。妹は「両親に自分のことを見てほしい」と望みます。
それぞれの望みがバラバラで絡み合い、家族だからこそ愛憎が入り乱れるところが、胸を締め付けられるようでした。
おばあちゃんが沢山のごちそうを抱えてきて、家族に食べさせ「覚悟を決めなさい」と語るところは、人生の先輩としての潔さと、何歳になっても娘を思う母心を感じました。私自身の母は他界していますが、「母が生きていて私がこのような事件に巻き込まれたら、きっと同じようにしてくれるだろう」と強く思いました。
ラストで「しっかりした子ほど親を心配させまいと思う」という刑事さんの言葉に、大人へのSOSの出し方を子供には教えておく必要があると思いました。未来ある少年が命を失ってしまい、親よりも早く亡くなってしまうということは、本当に痛ましいことです。
そして、人への誹謗中傷を簡単にするべきではないと思います。正義の側に立って加害者を非難しても、社会は良くならないと思いました。何が正しいかを一人一人の心にしっかり聞いて行動することが、私の望みです。