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kariaka13のレビュー・評価・感想

ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜
10

何度も読み返したくなる(読み返さざるを得ない)最高のお仕事マンガ

この作品は主人公である新米女性警察官が、理不尽な先輩に振り回されたり一般市民に目の敵にされたりと、読み始めのころは警察官あるあるをコミカルに描きつつ主人公が仕事に日々奮闘し成長する物語のように思えます。しかしコメディかと思えばシリアスな事件が発生したり、そのシリアスの中にも笑いがあったりと読者の心理をジェットコースターに乗せるがごとく、緩急のつけ方がすさまじいです。また登場人物それぞれが魅力的な個性を持ち、感情移入したり応援したくなったり、まるで実在する人物のように親しみを持ててしまうのもこの作品の魅力の一つではないでしょうか。基本1話完結の話が多いですが、物語が進むにつれ大きな事件が起こり、前出した小さな事件と繋がっていたりと作品の細部にまで情報が散りばめられていて、何度も読み返して気づくことも多く、さらに脇役と思っていた人物が重要人物であったりと本当に油断なりません。何度読み返しても新たな発見があり、抜群の読みごたえと作者のワードセンスと涙ありシリアスあり抱腹絶倒のこの作品は一番のおススメ作品です。
この作品以外にも関連する作品があり、どれもハイクオリティのセンスと構成力で私たちを笑わせてくれます。

クジラの子らは砂上に歌う / クジ砂 / Children of the Whales
8

アニメ版のレビュー

まず、作画の崩れがほとんどなく、全編通して奇麗なのがすごい。キャラクターも、男女ともにスッキリと可愛らしく、魅力的。広大な砂漠を走る、『砂クジラ』と呼ばれる島で暮らす超能力者と、超能力を持たない人たちとの大冒険活劇なのだが、長老の女性に恋しながらも結ばれなかったその側近の男性や、娘を砂漠の事故で亡くした男性と、子持ちの無印女性の恋愛など、サブキャラクターのドラマも生き生きと描かれていて、見応えも十分だ。世界観はファンタジーと見せかけたSFで、砂クジラの文化や習俗、衣食住の考証も非常にしっかりとしている。背景はサンドペーパーのようにざらざらとした独特のタッチで描かれていて牧歌的な趣があるが、ストーリー面はハードで、容赦なく人が死ぬ。しかし、敵が攻めてくる過酷な環境下において、明日を諦めずに最大限力を尽くす、砂クジラの民の生きざまには心震える。個人的には、『メイドインアビス』や『ナウシカ』などのファンタジー作品が好きなら是非オススメしたい。重要な登場人物の1人であるエマが、攻め込む敵を前に歌い踊るシーンの幻想的な美しさは圧巻で、民族調の作中歌が不思議な余韻を残すのだ。クールな一匹狼のオウニや、ヤンデレ全開の戦闘狂のリョダリ、眼帯糸目で常に微笑を忘れない自警団の団長など、一部女性のハートを鷲掴みにする美形キャラクターも事欠かず、彼らが見せる喜怒哀楽の感情に、魂を揺さぶらずにはいられない。

球詠
7

漫画「球詠」

女子高生が野球をする作品ですが、とにかく心理描写が緻密で、バッターとピッチャーが表情だけで互いの心理を読み合う描写はテレパシーで会話をしているみたいで秀逸です。キャラクターもみんな個性的で野球に対してひたむきな姿勢に好感が持てます。主人公の武田詠深は中学では魔球のようなカーブが投げられたものの、キャッチャーが捕ることができないために一回戦負けをしていました。その上、キャッチャーからは魔球を批判されてやる気をなくしてしまい、高校では野球をやらないつもりでした。しかし、高校の入学式で幼なじみの山崎珠姫と再会して、なりゆきでキャッチボールをしていたところ、珠姫が魔球を捕れることがわかり、野球部に入部することにしました。この場面では、詠深が珠姫との再会を心の底から喜んでいるのが印象的でした。また、魔球を珠姫が捕ったときの詠深の表情からは、「やっと私を理解してくれる人にめぐりあえた」というような安心感と信頼感が読み取れます。試合の描写では、最初の練習試合で相手のエースと詠深が対決したとき、相手のエースは全国レベルの速球を投げられるのにもかかわらず、詠深にスプリットを決め球として投げましたが、このときは三振した詠深も笑顔で相手に感謝して、選手として互いに称えあっているのが読み取れます。

オーシャンズシリーズ
10

スマート&クール

このシリーズの映画は本当によく騙されます。そしてあまりのカッコよさに男の自分でさえ惚れてしまいます。
この映画は11、12、13とあり、主演がジョージクルーニー、ブラッドピットです。他の役者もアメリカを代表する俳優ばかり。本当に見るだけでもかっこいいのに、カジノの金や宝石の奪い方がスマートでクール。「そのタイミングで奪ったのか!」「そんな奪い方があるのか!」と本当に騙されます。危ない場面がありつつもそれをくぐり抜けていく「オーシャンズ」。この映画を見た後「もしかしたらカジノからお金を奪えてしまうかもしれない」と思ってしまいます。安心してください。それは犯罪ですので止めておきましょう(笑)。それくらいきれいに奪えてしまいます。そして笑える要素も沢山あって面白いです。例えば、ジュリアロバーツが本人役で出たり、とある兄弟があるものを作るために従業員として侵入したのに、その工場のストライキに参戦したりと面白い場面が非常に多いです。文面だけでは分からないと思うのでぜひ映画を観ていただければと思います。11、12、13以外にもオーシャンズ8もとても面白かったのでぜひ見てください。

ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE
9

ルパン三世ファンにもコナンファンにもおすすめです

コナンはもちろん、何とあの世界的に有名なルパン三世まで出てきちゃう!まるで某お菓子のCMではありますが、まさに1度で2度どころか、3度や4度も美味しい、面白い作品です。国内での活動が主なコナンくんですが、(何と言ってもパスポートの申請ができませんからね、彼は。本来は新一君ですから。)この話では蘭ちゃんを守るために国外に飛び出してしまいます。
原因は日本に縁のあるとある国の王女様の寂しさからきた、ちょっとしたわがままからだったんですが、これが世界をまたにかけて活躍?する大泥棒まで巻き込んでの大騒ぎに発展します。パスポートを持つことができないコナンくんはいったいどのような奇想天外な方法で出国するのか。そして何と言ってもこの話の見所はルパン一味とコナンくんとの絡み具合の絶妙な面白さですね。強面ガンマンであるはずの、永遠のルパンの相棒である次元さんの意外な一面というか、魅力的な部分が表に出てきてとっても素敵です。
そしてもちろん、ルパン三世もバッチリ活躍します。儲けのために働く、と言うか、本来は義賊ではありませんからタダ働きはしないわけですが、例外があるわけですよね!その例外が思い切り発動して、その国の安全まで守っちゃうわけです。もちろんその国の平和、ひいては世界の平和まで守っちゃうのはコナンくんも一緒に、ですが。そのあとにコナンくんの身柄を守っちゃう方法もなかなかにニクいです。この辺はぜひ実際に観て楽しんで頂きたいです。

ディセンダント / Descendants
10

ディズニーファンにはたまらない作品

ディズニーに出てくる、ヴィラン(悪党)にもし子供が生まれていたらどうなっていたのか、ということに焦点を当てています。
主人公のマルはマレフィセントを親にもちます。悪者たちは、また悪さをすることのないように、離れた島でバリアを張られて生活していましたが、ベルと野獣を親にもつ王子がヴィランズにもチャンスをあげよう!と声をあげたことをきっかけに、そのバリアが解かれるようになります。マルと王子の恋愛もとってもピュアで見ていてドキドキです。
何よりお勧めポイントは、製作者キャストがハイスクールミュージカルを手がけた人たちということもあり、歌や踊りが満載な点です。みんな踊りがキレキレでかっこいいです!特に主役のマルの歌声はとっても綺麗で、聞き惚れてしまいます。ストーリー展開も面白く、ディズニーの白雪姫や眠れる森の美女、美女と野獣などの作品を見ていた人たちはきっと、あんなシーンもあったな!と思い出したり、懐かしいと感じると思います。作品中に流れる曲もとても素敵で、そのシーンにとても合っています。まるでミュージカルを見ているようです。
ミュージカルが好き!歌が好き!ディズニーが好きな人は絶対に見るべきだと思います。

Hi-STANDARD / ハイスタンダード / ハイスタ
10

最高最強のメロディックハードコアバンド「Hi-STANDARD」!

Hi-STANDARD、通称「ハイスタ」。
インディーズバンドとしてDIYの精神で活動し、アルバムは100万枚を売り上げ、その界隈の「伝説」と言っても過言ではないバンドのひとつである。
日本で流行している所謂「メロコア」の走りはすべてハイスタが原点になっていると言っても問題はないだろう。それだけ1990年代のキッズたちを魅了し、一大ムーブメントを巻き起こしたバンドである。
楽曲はメロコアの御多分に洩れず、2ビートのリズムに乗せ、パワーコードの力強いギターリフとメロディアスな歌で誰もが口ずさめる音楽を奏でている。
彼らが自分たちで企画した「AIRJAM」は、インディーズのバンドたちで企画したにもかかわらず、スタジアム会場を満員にさせるほどの超人気フェスであった。
2000年以降活動を休止していたが、東日本大震災を契機に再び活動を始め、ゲリラ的にCDを販売するなど、相変わらずインディーズとしての精神を忘れずに定期的な活動を続けている。

若者はハイスタを知らない人が多いと思うが、その色褪せない楽曲はどんな世代の心にも刺さるものだろう。彼らの「Do It Yourself」の精神は今のバンドマンに多大なる影響を与えている。
まだ耳にしたことがないのであれば、ぜひ聴いてみてほしい。