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hasechi1のレビュー・評価・感想

夏目友人帳 / Natsume's Book of Friends / 夏友帳
8

夏目友人帳

「夏目友人帳」は、緑川ゆきさんの作品で白泉社の花とゆめコミックスから出版されています。
主人公の夏目貴志は、小さい頃に両親を亡くし普通の人には見ることができない妖が見えます。そのため、発言や行動が気味悪がられたりして親戚中をたらい回しにされます。ある葬式に参列した時に藤原滋さんと出会い、優しい藤原さんに引き取られることとなります。しかし、生まれつき力の強い夏目は日常生活の至る所で妖に襲われてたり、見えてしまうため行動がおかしな事があります。
ある日結界を切ってしまい、本来は大きな猫の様な姿をしている斑という妖の結界を解いてしまいます。しかし斑は招き猫に封じ込まれていて、その姿に馴染んでしまったので普段はその格好で生活しています。夏目の祖母である夏目レイコも妖が見えていて、レイコは色んな妖に戦いを挑んで妖の名前をもらい集めたのが夏目友人帳です。その友人帳に名前を書かれた妖は名前とともに妖自身も縛られていて、呼び出すことができるのです。レイコは沢山の妖の名前を所有しており、妖達の中でも有名な存在です。夏目はレイコの遺品としてその友人帳をもらいました。その友人帳を狙ってくる妖も少なくないため、夏目が死んだ時に斑がその友人帳を好きにしていいという事で、用心棒として共に暮らす事になりあだ名はニャンコ先生。夏目は友人帳に縛られた妖の名前を返すことにしました。人間を襲う妖ばかりでは無いのですが、祓い屋を家業とする人たちもいて的場や人気俳優であり自身の体に動きまわるヤモリの形をした妖がついている名取周一がいて、夏目とは違い妖を退治します。

約束のネバーランド / 約ネバ / ネバラン / The Promised Neverland
10

お化け屋敷級のスリルが味わえる!TVアニメ「約束のネバーランド」

2019年1月からTVアニメが放送された「約束のネバーランド」。
原作/白井カイウ氏、作画/出水ぽすか氏がタッグを組み、週刊少年ジャンプ(集英社)で連載が開始された漫画が原作。この作品は連載当初から多くの漫画好きからの評価が高く、『このマンガがすごい!2018』オトコ版では1位を獲得するほど。そのような漫画がアニメ化するということで放送前から話題になっていた作品だ。

親のいない子供たちが集まる「孤児院」、グレイス=フィールド(GF)ハウス。ここでは院のシスタ—であるイザベラを「ママ」と呼び、血縁関係のない38人の子供たちが幸せに暮らしていた。朝は特殊な勉強とテストを行い、それが終わるとハウスの広い敷地内で遊ぶのが日課だった。そして6歳から12歳までの間に里親の元へと送りだされるというのがこのハウスの決まりであった。

主人公である11歳のエマ、ノーマン、レイはハウスの年長者であり、毎朝のテストでそろって満点を取ったり、兄弟姉妹と行う鬼ごっこでは最後まで捕まらないほどの運動神経を持っていたりと頭脳的・身体的にもハウス一の優秀さをほこっていた。ある夜、里親の元へ旅立つことになったコニーを見送った子供たちだったが、コニーの大切にしていたぬいぐるみを忘れていることに気が付き、それを届けるためにエマとノーマンは近づくことを禁じられていた門へ向かう。そこで2人は衝撃の真実を目にしてしまう。なんとコニーはハウスの外に住む「鬼」の「食肉」になるために出荷されていたのだ。そして「ママ」と慕っていたイザベラはそのための肉を育成して出荷するための人肉育成牧場の責任者であった。

この衝撃的な事実を知ったことにより平和そのものであったハウスで、「ママ」(イザベラ)とエマ・ノーマン・レイの水面下での激しい心理戦が始まる。エマやノーマンらは一刻も早くこの牧場を脱出しようと試みるが…。

ジャンプの正義のヒーローが戦うようなストーリー構成とは違うこの作品。若干11歳の子供が大人顔負けの頭脳と身体能力を使って脱出を試みる。その中で少しグロテスクな場面もあり、少々ブラック要素の強い作品だ。どちらかというとマガジン寄りのストーリーであるとも感じる。
物語が進むにつれて一見穏やかな生活を送る孤児たちの話のように見えるが、その裏に潜む登場人物の真の顔が徐々に明らかになる。毎回ハラハラする展開と予想を裏切る展開に引き込まれ、徐々に30分の枠が本当に短く感じる。
最終話まで見終わった後はこれまで当たり前に食してきた「家畜」や食について深く考えさせられるものであった。

気を付けた方がいいこととしてこのアニメは少しダークファンタジー要素が強く、怖いのが苦手な方は深夜に見るのはお勧めしない。
また他のアニメとは違ったキャラクター設定の表現方法が印象に残る。イザベラや後に出てくるイザベラの座を狙うシスター補佐のクローネが主人公たちの後ろから突然出てくる場面がある。その描写には恐怖心を覚えるものがあった。このようなお化け屋敷のようなスリルとそのキャラの魅力を身をもって味わえる点もこのアニメの特徴だ。

世界にはそもそも宗教上の理由から肉を食べない人もいるが、それに加えて近年は「ヴィーガン」なるものが世界中で流行している。このような世界情勢にあったストーリーとなっている。久々に「飽きる」という言葉が似合わないテレビアニメだ。

転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます
8

魔術バカの気ままな王子ライフ

小説家になろうが原作の作品。
サムール王国の庶民だった主人公は同じ王国の第七王子に転生する。
王子として転生しチート級の魔力と才能を授かり不自由のない生活で魔術の研究に明け暮れる。
王宮の立ち入り禁止とされている金書庫に無断で侵入し魔人の封印を解いたり戦闘中自身にダメージがあると知りながら攻撃を受けたりと魔術に関しては自分が危険になると理解しながら危険に突っ込んでいくような魔術バカである。
この物語はそんな魔術バカである主人公が気ままに魔術を研究するそんな作品です。

この作品に注目するのはストーリーだけではなく魔術を利用するシーンで多く見られる美麗なカラーイラストも必見です。
マガジンポケットにて連載しているが無料アプリとしては珍しくカラーイラストが採用されています。
幾何学模様の魔法陣や強大な魔術を利用するシーンで多く使われマンガの枠を超えて芸術作品のように思えるカラーイラストは必見です。
細かく書かれている魔法陣や呪文束と言われる詠唱省略術式など細かく書かれていてこれを週刊連載で書いていることに驚きです。
しかしこのカラーイラストはコミック版では見ることができずアプリ版でのみ掲載しているのでまずは無料アプリから読むことを勧めます。

主人公が最強無双し美麗なカラーイラストで女性にも人気の作品。
無料アプリなので一度ダウンロードして読んでみてください!

ペンギンラッシュ
9

激エモミュージシャンのペンギンラッシュの魅力

音楽を聞いたときに、なんとなく懐かしい気分になったり、言葉にできないけれどもグッと来る瞬間があるかと思います。それらは所謂、「エモい」と表現される感情です。
そして、なんとなく懐かしさを感じながらもどこか斬新な音楽を提供しているミュージシャンが「ペンギンラッシュ」です。
ペンギンラッシュは名古屋出身のVo.Gt.望世、Key.真結、Ba浩太郎とDr.Narikenの4人で構成されているバンドです。彼女らが生み出す音楽は「懐かしさ」と「斬新さ」が複雑に絡み合っており、唯一無二の作品となっています。
特に「皆空色」というアルバムに収録されている「本音」という曲に強くその特徴が表れており、イントロで心を奪われたら最後、その曲から感じる「複雑さ」を解明するために何度もリピートをすることになるでしょう。独特なメロディラインが心地よく、様々な受け取り方ができる歌詞が耳から離れなくなります。
ボーカルも楽器隊も全員がハイレベルで、繊細な表現を行っているからこそ実現される「エモくて斬新で複雑な心地よさ」はこれからの音楽シーンに強く影響を与えていくことになるでしょう。まずは、お試しに「本音」を聴いてみてください。きっと心を奪われます。

與真司郎 / SHINJIRO ATAE
8

「You Only Live Once」人生一度きり、やで!

ダンスボーカルグループ「AAA」のメンバー、與真司郎(あたえしんじろう)さんのソロ名義です。與さんはAAAとしてもドームツアーを行っていますが、「SHINJIRO ATAE」としても2019年2月から5月にかけて全国三都市でのアリーナ公演を成功させました。洋楽テイストの楽曲でボーカルも9割が英語ですが、洋楽になじみがなくても聞きやすいです。筆者はライブの大阪公演を見ましたが、とにかくダンスがすごい!與さんは3年間ロサンゼルスに留学していたのですが、その成果でしょう、並の日本人ではない迫力とキレのあるダンスでした!また、與さんといえばお顔もイケメンですがボディもすごいです。日頃からトレーニングに励まれているそうで、ライブでは見事に鍛え上げられた上半身を披露してくださいました。(ライブDVDで見ることができます)その瞬間の会場の、女性ファンたちが上げた「キャァァァァァ!!」という長い悲鳴が忘れられません。
與さんの魅力はステージ上にとどまりません。與さんは非常に明るく裏表のない人柄なのですが、そんな彼の大切にしている言葉が「You Only Live Once」です。日本語に訳すと「人生一度きり」。当たり前のようで日頃忘れてしまっていますよね。與さんは「一度きりの人生だから絶対に後悔しないように行動する」とよく話しており、AAAの活動をしながらのロサンゼルス留学もそのひとつでした。年に何度も日本とアメリカを往復しながら仕事と学業を両立する姿はとても尊敬できるものではないでしょうか。
ちなみに、與さんは京都の出身なのでいつも関西弁でお話しされています。あけっぴろげでテンポのいい、でもちょっと抜けてるふだんのおしゃべりと、流暢でクールな英語での歌とのギャップもたまりません。

モンスターハンターライズ / モンハンライズ / MONSTER HUNTER RISE / モンスターハンターライズ:サンブレイク / MONSTER HUNTER RISE:SUNBREAK
10

歴代モンスターハンター作品と比較して モンハンライズは何番目に面白い? ライズを遊び尽くした筆者の独断と偏見でライズの良いところ悪いところを発表していきます!

『モンスターハンターライズ』。
過去作品を1通りプレイしてきた筆者が、ライズは実際どれくらい面白いのかあれこれレビューしていきたいと思います!
さて、早速ですが、今作のモンハンライズ。
結論から言いますと、全作品の中で一番面白いと思います。
あくまで個人的な感想になりますが、名作揃いの過去作の中でトップクラスに面白い、と断言しても良いと思います。
今作はなんと言っても、外付けHDD不要でロード時間の早い点、今作から登場したオトモガルク、翔蟲移動などによるフィールド移動時間の大幅短縮ができるようになった点、エンドコンテンツが非常にわかりやすく、時期や期間に左右されなくなった点などなど、今までのモンスターハンター作品をプレイしていてストレスに感じていた部分が全て解消されていたのがすごく良かったです。
さらには、今作から追加された新システム「百竜夜行」はマルチでプレイするにはうってつけの新システムで、オンラインやローカルなどで知り合いとプレイすることでかなり熱くなれます。
何より今作から登場した「ヌシモンスター」は、過去作品に登場した「2つ名モンスター」という通常個体よりもさらに強めに作られたモンスターを擬えたデザインとなっており、「2つ名モンスター」は狩猟難易度が高く、装備の見た目、強さも通常のものより高性能にデザインされていたものが多かったためファンの間でかなり人気のシステムでしたが、「モンスターハンターワールド」では撤廃となってしまっただけに、違った形ではありますが実質復活を遂げたということもあってかなり熱くなりました!
また、今作は「Nintendo Switch」のタイトルということもあり、ローカルプレイ、オンラインプレイの両対応という点もお子様と一緒にプレイしたいという方や、学生の方には嬉しいポイントであると言えます。

コーヒーをめぐる冒険
7

セピア色の人生

怠惰で情けなくてだらしの無いニコだが、心優しい性格であるというのを様々な人物との関わりを見ていてじんわりと感じた。
1日中ずっと飲めなかったコーヒーを、最後の場面でやっと飲めたわけだが、彼の人生の転機は訪れたのだろうか。

上手くいかない様々な人の人生を、第二次世界大戦とコーヒーを軸に描いていく。
怠惰で情けなくてだらしの無い主人公・ニコの心情も上手く表せていた。何もかもが上手くいくカラフルな人生なんて有り得ない。誰しも悩み躓きながら、華やかな生活を送っていそうに見える人だって水面下ではもがいている。
そんな人間の不器用で暗い人生の部分に焦点を当てた映画は案外、少しザラついた味のあるフィルムとセピア色の方がしっくりくると思った。もしもカラー映画だったら、この哀愁の漂う作品の雰囲気と登場人物の暗いバックグラウンドはチープなものに感じられたかもしれない。

人生薔薇色。御先真っ暗。人は人生を色で表現したりする。「君と出会ってから世界は色付いた」なんて陳腐でクサいセリフもあるけれど、もしかしたらそんなことも本当にありうるのかもしれないと、この映画を見て思った。モノクロで彩りの無い日々が突然、何かがきっかけでカラフルに見えてくるかもしれない。人生とはそんなものだ。