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harryblackのレビュー・評価・感想

新世紀エヴァンゲリオン / Neon Genesis EVANGELION
9

エヴァンゲリオンを見て

エヴァンゲリオンは、完結までに20年以上もかかった、長期間に及ぶアニメです。最初に見た時は、内容はあまり理解できませんでしたが、劇中で登場するエヴァンゲリオンと呼ばれているガンダムのように大きな兵器のかっこよさに魅了されました。
その兵器は、普通の機会とは違い、人間のように感情があるようで、主人公とシンクロしながら、使徒と呼ばれる地球を侵略する敵から地球の人々を守ります。その後から序と破を何度も見直し、続編のQを楽しみにしていました。
エヴァンゲリオンは映画版のほかにもアニメと漫画版があり、私は映画版の新劇場版がおすすめです。特に序と破は小学生から大人まで楽しむことができると思います。またエヴァンゲリオンのストーリー自体はとても複雑ですが、その分頭の中で、キャラクターやその後のストーリーについて深く考察することができ、見れば見るほどはまっていくと思います。また序や破、Qでの伏線が後のシン・エヴァンゲリオンで回収されたり、庵野監督の取材などから自分の考察を深めるのとても面白いと思います!

ナショナル・トレジャー
7

ニコラスてかっこいいのか。

トレジャー・ハント系の映画です。
私の中でニコラス・ケイジってそんなにカッコよくもないのですが、なんかよく主演していて、カッコいい役が多いなあってかんじです。まあ、優しそうだし、頭も良さそうに見えるからかもしれません。
フリーメイソンとか、アメリカ独立宣言の中に秘密があるとか、わくわくする要素がたくさんで面白かったです。ニコラスの相棒の男の人もコミカルなかんじでいいし、ヒロインも頭の良さそうな女性でした。また、敵はショーン・ビーンですごくかっこよかったです。
アメリカ独立宣言の中の秘密を探るときに、アメリカ大統領のパーティーにもぐりこむのですが、その場面がけっこう好きです。アメリカの映画だし、当たり前なのかもしれませんが、アメリカ大統領を話のわかる良き人に描いていて、この大統領なら国を任せられるって感じでした。オチにもかかわっていたし、面白い場面でした。
トレジャーハントものとしても謎解きもありましたし、アクションもあってよかったと思います。宝物もきちんとあって、この景色が宝物だとかそういうこともなく、大金持ちになって終わるところがいいなと思いました。
重いところなど一つもなく、家族で楽しめる作品でした。

レプリカズ / Replicas
9

現代の技術とキアヌリーブスのアクションが融合

キアヌリーブスが悲劇の研究者を演じている本作は、家族愛を感じさせる作品となっています。またAIや人工知能が人間の限界を超えていけるかといった、現代の科学や医学の技術にも通じるところが多かったので、お子様には難しい映画ですね。
人間の記憶情報をすべてロボットに移し替えてよみがえらせるといった研究をしているウィリアムは、人型AIを使っての実験で失敗を重ねていました。この実験が成功すれば、大発明につながるはずが、なかなかうまくいかず研究所は存続の危機にたたされます。この研究所にも実はのちに発覚する秘密があり、本作のラストは衝撃の結末でした。
ウィリアムの悲劇はこの研究所がメインなのではなく、家族と車で出かけた際の事故から始まります。失った家族を取り戻したい思いから、妻とこどもたちの複製(レプリカ)を作り自身の研究で培った知識と技術を使って禁じられたクローン人間を作り出してしまいます。家族への愛が生んだ悲劇と、研究所の秘密をめぐっての逃走劇やアクション、ラストまで見逃せません。
ストーリーが少々難しいのでお子様向けではありませんが、キアヌが大好きな方やSF好きの方におすすめです。不可能だと思われていたことを可能にしていくストーリーと、そのラストシーンは涙してしまう感動がありました。

魔入りました!入間くん / Welcome to Demon School! Iruma-kun
10

一度は読んだ方がいいマンガ!

注意!!ネタバレ含みます。作品は『魔入りました!入間くん』です。

主人公の入間くんは「にんげん」で、両親がどうしようもなく、日々危険と隣り合わせな人生を何とか生きていました。
ある日、入間くんは悪魔に売られてしまいます。入間を買ったのは、悪魔の中でも名高い「サリバン」でした。彼は、同期の孫自慢が羨ましくて入間を秘密裏に魔界へ連れてきて、自分の孫にしてしまいます。
ここから、悪魔の孫として第二の人生が始まるのでした。
入間くんの人間性に影響されながら悪魔たちを大きく成長させ、逆に入間くん自体も悪魔に影響され入間の「欲」を刺激し向上心へと変わっていくので、とてもモチベーションが上がる内容で元気や勇気をもらえます!
また、入間くんは癒し系キャラなので、その絵柄に誰もが一日の終わりにマンガのワンシーンを読んではほんわかしていることでしょう。

押しキャラで人気なのは、ナベリウス・カルエゴです。「粛に!!」が口癖の激怖先生なのですが、厳しさは優しさの裏返しでギャップ萌えでファンが多いのだとか。

見どころ満載なので、時間のある時に『魔入りました!入間くん』をぜひご覧ください!!

マイホームヒーロー / My Home Hero
8

続きが気になる漫画です!

娘想いの父親が、娘が彼氏から暴力を受けていた事実を知ってその彼氏を殺害してしまい、完全犯罪を企てることから物語が始まります。
殺害された彼氏が属していた半グレ集団から追われ、拷問を受けたり、さらには頭脳戦で半グレ集団と応戦したりなど、スリルある展開に痺れます!
一応主人公は殺人犯なのですが、タイトルは「マイホームヒーロー」。
主人公は家族を守るため、「まさにヒーロー」と言わんばかりの活躍を見せます。
物語を読み進めるうちに次から次へと問題が降りかかり、次の展開が楽しみになる作品です。
さらには奥さんの実家の問題も浮上してどんだけ事件が起きるんだよ!というくらい、問題山積みの主人公。
そして主人公同様に奥さんもなかなかのヒーローっぷりを発揮します。
作者はかつてドラマ化もされた「サイコメトラーEIJI」や「シバトラ」を描いていた作者さんで、画力はもちろん、ストーリーやセリフもよく考えられているなーと感じます。
サスペンス好きやアングラ好きには楽しめる作品だと思います。
個人的にはいつかはドラマ化を望んでいる作品です。
それくらい、殺人の証拠を隠す描写や行動範囲などリアルに描かれていて、楽しめる作品になってると思うので是非お試しください。

さよならの朝に約束の花をかざろう / さよ朝
9

親子の想い

この「さよならの朝に約束の花をかざろう」は「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」と「心が叫びたがってるんだ。」の脚本を担当された岡田麿里さんが監督として手掛けた作品です。それら二作品とは違い、完全なファンタジー作品です。
主人公の少女マキアはイオルフと呼ばれる不老長寿の一族。彼女達は不老長寿で、人里離れた村に住んでおり、普通の人間達からすれば特殊な力を持つ伝説の存在でした。そして同じく伝説の存在である、ドラゴンのようなレナトという生物がいます。この二点から感じられる王道ファンタジー感はファンタジー好きからすれば興味をそそられることでしょう。
物語の始まりは、国王の命令でレナトに乗ってやってきた軍隊がイオルフ達を捕らえることから始まります。王族が不老長寿になれるようにという考えからです。結果的に軍隊の手から逃れたマキアは独りぼっちとなり、そんな時に、野党に襲われて母親を喪った赤ん坊を拾います。
マキアは母として赤ん坊のエリアルを面倒見ることに。
冒頭は引っ込み思案でまだまだ子供っぽいマキアですが、物語が進むごとに強くなっていきます。まさに母親としての成長を見ているようで心温まります。
ですが話が進んで次第に大きくなったエリアルは、やがてマキアに複雑な感情を持つ。その姿は見ている人にも複雑な気持ちにさせてくれます。
マキアとエリアルの想いはすれ違い、何とも息苦しい。まるで現実の本当の親子のようです。そう、血は繋がっていなくても本当の親子に違いない。
物語の後半は苛烈を極めます。
複雑な感情など一切なく、あるのは親子の絆、そして新たな想いのみです。
イオルフであり母親のマキアと、人間であり彼女の子供のエリアル、そんな二人の終着駅は?
キャラクターもストーリーも音楽も、そして声優さん達の演技も、どれも至高の一作。
ぜひ観てほしい作品です。