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harebarem7のレビュー・評価・感想

デス・パレード
7

人間性が面白い

2人の死人が地獄行きと天国行きの分かれ目に立ち、どっちにいくのかゲームで決めるという内容なのですが、最初はダークファンタジーなアニメだと思っていました。ですが、実際は人間の心理や人間性が問われるストーリーになっており、面白いです。
胸糞悪いお話から感動するお話もあり、その世界に飲み込まれます。また、1話でしっかり完結するので、みやすいかなと思います。人生って人の数だけあるし、やっぱり不公平。
人は失って初めて大切なものに気づけるんだな、としみじみ思いました。
ゲーム設定もホラーとかグロってほどじゃないけど、スリリングなゲームをやらされているので、プレイヤーの本性が段々出てくるのがよかったです。
追い詰められた人間の本当の姿がゲームでわかるようになっているのが面白いです。

少しずつ主人公の過去の記憶なども出てきて、死人だけではなく、主人公のストーリーも少しずつ見えてくるので、飽きることがないと思います。
いつか死ぬから生きるのではなく、生きているからいつか死ぬ。
とても生死について考えさせられる作品です。OPの選曲や雰囲気がストーリーと全く違って、ギャップそれも癖になります。

Re:ゼロから始める異世界生活 / リゼロ / Re:Zero
10

タイムトラベルは過大評価? スバルの無限ループ冒険記

「異世界転生」と聞いて、「いいこと」しか思い浮かべない人にこそ、『Re:ゼロ』を見てもらいたいです。
ここでのタイムトラベルは、映画で見るような華やかなものではなく、むしろ「またやり直し?」という無限ループの旅です。

主人公スバルは、まるでビデオゲームのセーブポイントのように生きるキャラクターです。死ぬたびに「セーブポイント」に戻り、やり直しになります。彼の人生はループするサスペンスフルな日々で、彼の心理的ジェットコースターに同乗させられます。(本当に手に汗握りながら、次の話が気になり続けてしまいます…)

このアニメの真髄は、ただの異世界冒険に留まらず、スバルの心の動きを描くことにあります。
彼の絶望や挫折、そしてそれを乗り越える強さは、まるで月曜の朝、アラームを止めて二度寝するような我々の生活を反映しています。しかし彼は、どんな困難も乗り越えるために立ち上がります(まあ、選択肢もないですが)。

アニメのビジュアルとサウンドトラックは、この壮大な物語をさらに引き立てます。美しい画面に映る、時に残酷で痛々しいシーンも、どこか魅力的。
『Re:ゼロ』は異世界モノが好きな人、心理ドラマを求める人、カオス、胸糞悪いもの、展開が読めない作品が好きな人にはピッタリです。

MONSTER(漫画) / モンスター(漫画)
8

大人向け!アニメで本格ミステリー。

よく大人向けアニメでおすすめされる『MONSTER』がすごかったです(原作浦沢直樹)。
主人公のテンマは日本人でありながらドイツの大病院に務める天才脳外科医。院長の娘エヴァと婚約し、将来を約束され、一見すると順風満帆なテンマ。
そんなテンマの勤める病院に、ある日男の子(ヨハン)と女の子(アンナ)の双子が運ばれてくる。ヨハンは頭に銃撃を受けており、アンナは精神的にショックを受けた状態。
テンマはヨハンの手術を成功させるのだが、ヨハンとアンナは姿を消してしまいます。その後テンマの周りで不可解な死を遂げる事件が次々と起こる。
助けたヨハンはとんでもないモンスターだった…?!というのが始まりです。

そのモンスターにより、テンマの人生は一転します。
そしてテンマのヨハンを追い詰める旅が始まるのですが、ここに関わってくる人間模様が面白いです。
最初嫌な奴だった人が、話を重ねる毎に深みが出てきて、どんどん愛着が湧いてきます。
MONSTERには悪人が数多く登場しますが、悪人のバックグラウンドも非常に深く掘り下げられています。根っからの悪人、いわゆる絶対悪は存在するのか?もテーマの一つになっているのかと思います。

心情風景や、多くの伏線、キャラクターなど非常に魅力的なMONSTERですが、かなり話数が多いです。全部で70話以上はありますので、時間に余裕を持ってじっくり視聴することをおすすめします。