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go-1127741089272549916679のレビュー・評価・感想

忌野清志郎
10

日本ロック界の伝説のミュージシャン

「昭和40年代に生まれたロックが好きな人」と言えば、忌野清志郎は外せません。残念ながら、2009年に58歳で病気のため亡くなってしまったあとも、曲がCMソングとして使われたり、音楽番組で映像が流れたりしています。
フォークソングを歌っていたデビュー当時長期間売れず、やがてロックやリズム&ブルースに影響を受けると、派手な化粧と奇抜な衣装で、ライブ調に激しく歌うスタイルのミュージシャンでした。
バンドのRCサクセションのボーカルとして活躍し、日本武道館で行われたクリスマスコンサートが恒例になっていた時期がありました。
矢沢永吉のような不良少年のイメージか、サザンオールスターズのようなビーチロックが多い日本のロックにおいて、忌野清志郎はどちらにも属していませんでした。部分的にパンクロックを取り入れたうえ、さまざまな曲調を織り交ぜ忌野清志郎は歌い上げました。
バンドが解散しソロ活動になると、歌のジャンルをより問わなくなりました。有名な「パパの歌」のほか、子どもも歌える優しい歌を歌った「ぼくの目は猫の目」は、NHKみんなのうたで紹介されました。
普段話しているときと全く異なる、男性にしては比較的高い独特の声はものまねし難く、聞くとすぐ忌野清志郎だとわかりました。
歌だけではなく、映画やテレビドラマに出演した俳優として印象深かったのは、妖怪役でした。

グランド・ブダペスト・ホテル / The Grand Budapest Hotel
10

グランド・ブダペスト・ホテル

この映画のタイトルやイメージ画像を見て何を思うかといえば、まず見た目のきれいさだ。この映画は100分間ずっときれいだ。まるで甘ったるいお菓子で出来ているようだ。だが、その中身はどこかブラックで不穏な空気が漂い、キャラクターのセリフや動作、描写にフッと笑ってしまうシニカルな滑稽さがある。
たとえば、ホテルを取り仕切るこの映画の主役であるムッシュ・グスタヴは、老婦人殺害の罪をふっかけられ監獄に放り込まれるのだが、同房の坊主で上半身裸の囚人(演じているのはハーヴェイ・カイテル)がおもしろい。彼は脱獄計画のため刑務所の見事な見取り図を描く。しかし、彼の体に彫られているタトゥーはどれも陳腐でまるで子供の落書きみたいだ。そういった描写になんだかフッと笑ってしまう。
また、ムッシュ・グスタヴ役のレイフ・ファインズは、これまでのシリアスな役柄と異なりダンディなんだけどどこか抜けたようなキャラクターを見事に演じていて、まさにはまり役だと思う(彼が崖から落ちかけるシーンがクソおもしろいのだけど、それはぜひ自分で見て確認してほしい)。
この映画の魅力の一つは息をつかせる間もないスピーディーなめくるめく展開なのだが、エンディングはそれまでの話が嘘のように(実際嘘だけど)突然訪れスパッと終わる。でも「人生そんなもんか」と納得できてしまう。好きな映画です。