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gao_gaoi4のレビュー・評価・感想

Angel Beats! / エンジェル ビーツ
8

自分の生き方や人生について深く考えさせられるTVアニメ『Angel Beats!』のレビュー

2010年にP.A.WORKSにより制作されたTVアニメ『Angel Beats!』は、原作・麻枝准によるオリジナルアニメです。
簡単にあらすじを説明すると、主人公は目を覚ますと夜の学園にいた。そこにいた少女仲村ゆりに「ここは死後の世界だ」と説明される。そこでは生前に未練を残して死んでいった者たちが生まれ変わって転生することを拒否し、そこにいるこの世界を作った神の手先と考えられる「天使」と戦っていた。

いきなりファンタジー全開の展開ですよね(笑)。
そんな世界になにもわからずやってきた記憶もない主人公の音無結弦の、死後の世界での様子を描いた作品です。

この作品の良さは、笑いの要素がありながらも、自分の人生を考えさせられるほどの濃密なストーリーが描かれていることです。
自分の人生に納得がいってない人は大勢いると思います。理不尽に抗うことが出来ず不幸な人生を歩む方がいます。それでも納得いけずに自分の人生の理不尽に立ち向かっていける、そんな勇気をくれる作品となっています。

またこの作品の良さは音楽にあります。数々の有名曲を生み出しており、あの有名アーティストLiSAがデビューした作品でもあります。そんなLiSAの名曲等が挿入歌として使われておりストーリーだけでなく音楽も楽しめちゃいます。

13話とは思えないほど濃密で感動するストーリーをぜひ体感してみてください!

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
9

ついつい感情移入してしまう

炭治郎が悲しみや自分の強さを乗り越えていく姿や、キャラクターの言葉に心が打たれます。ほとんど漫画は主人公やその周りのキャラクターについての背景を重点的に触れることが多い気がしますが、鬼滅の刃は敵にあたる鬼の背景もしっかり描かれているのが新鮮でした。鬼を倒して「よし!」となりたいところでも、鬼になった辛い背景を知ると鬼になっていなければ、、とかこの時誰か支えてくれる人が傍にいたら、、とか考えてしまいついつい胸がアツくなります。これだけしっかり各キャラクターごとの背景がしっかり描かれているのに話のテンポが速くて読みやすいです。中には物足りないと感じる人もいるのかなという気もしますが、このくらいテンポが速い方が普段漫画を読まない人でも読み進めやすいと思います。複雑な話もなくて、炭治郎や柱たちが使う呼吸や技もかっこいいので子供でも読みやすくて人気が爆発するのも納得です。ただ、首が飛ぶようなシーンがよくあるので子供にそういうシーンを見せるのはどうなのかと思う人もいるのかなという気はします。想像以上に柱が死んでしまい、個人的にはもっとみんなに生きていて欲しかったので1点減点していますが、本当にいい作品だと思います。

幻想水滸伝ティアクライス
8

システム面が惜しい!

実は幻想水滸伝シリーズはこれが初プレイです。
いい作品だとは聞いていましたがまさにその通りで、ストーリーも熱く、108人の仲間も個性が豊かで、ゲームの世界にものすごくのめり込める作品だと思います。
主人公に自由に名前をつけることができるのですが、この主人公がなかなかの熱血キャラなため、「自分の分身」というよりは「主人公というキャラ」という感じで見るのがいいかなと思います。
メインのストーリーは重厚かつ、膨大なボリュームがあり、108人の仲間それぞれを演じられる声優さんも超豪華!しかも戦闘中はほぼしゃべりっぱなし!とまさに文句の付け所がない作品かと思いきや、
システム面が少々不親切に感じました。
フィールドや町の中はもちろん、ダンジョンの中も自分で歩いて進むのですが、移動速度がかなりゆっくりなのと、敵とのエンカウント率がかなり高く、
スキマ時間にしかプレイできないんだよね、という人にはちょっとそのあたりがストレスに感じると思います。
移動速度に関してはゲームをある程度進めれば解消されますが、そのタイミングがストーリーの中盤以降になるため、
モチベーションを保つこと等を考えると、そこはかなりネックになる部分かなと思いました。

あの頃。
8

仲間がいれば青春。

ハロプロオタクの青春の話でした。まさか、本当のアイドルが実名で出てくる話とは知らなくてびっくりしました。松浦亜弥が全盛期だった頃、私は彼女と同い年くらいで子どもだったので、この話の主人公たちとはちょっと違うけど、でもあの頃確かにハロプロってすごい人気だったなと懐かしく思いました。定点カメラで彼らを映し、なんかみんな熱く語っていて、そうそうオタクってこういう感じだよなって共感しました。それが側から見たらどうなのかとかいろいろあるけど、彼らは楽しそうで、同じものが大好きな仲間がいるなんて羨ましく思います。推しが頑張っているから自分も頑張れるなんて、それってすごい素敵なことだなと思ったし、学生じゃなくなっても、学生のように青春していて、アイドルっていいなとも素直に思えました。今のアイドル事情とはちょっと違っていたあの頃。あの頃はあの頃でいい時代だったなとノスタルジーに浸れました。主演の松坂桃李さんも、ちょっと前まで二枚目俳優って感じだったけど、バンドに本気になれない投げやりな男役も、アイドルに夢中になる役もすごく似合っていて、ああ、なんか二枚目俳優って言っちゃうのは失礼かもなって感じになってました。彼の作品をもっと見たいと思いました。

デッドマン・ワンダーランド
8

過激な描写ですが、読み進めたくなる内容です

交響詩篇エウレカセブンを手掛けている片岡人生さん、近藤一馬さんの作品です。第一話でいきなり主人公「ガンタ」のクラスの生徒全員が「赤い男」に皆殺しにされてしまい、主人公が死刑囚にされることから物語は始まります。
刑務所に入っている囚人が職員として働くアミューズメントパーク「デッドマン・ワンダーランド」、主人公を知る謎の少女「シロ」、特殊能力「罪の枝」とその根源の秘密、ガンタと出会う人物たちのこれまで歩んだ人生の背景など、見所が満載の作品になっています。
かなりグロテスクな描写が多いので、抵抗のある方は読み続けるのは難しいかと思います。特に11巻で特殊能力「罪の枝」がなぜこの世に生まれたのかを知ることになるのですが、初めて読んだときは「そんな…」って気持ちになりました。
デッドマン・ワンダーランドは「理不尽・不条理」の世界を描いているようにも思える内容となっており、最終巻で完結はしますが「赤い男」が行ったガンタのクラスの生徒皆殺し行為は、その背景にどんなに理不尽な目に遭っていたからと言って、許されることなのかわからない部分は残ります。でもそれもまた「不条理」なのかもしれないと、少しモヤっとする終わり方ではありますが、絵はとても綺麗で臨場感のあるバトルシーンは見ものです。
ガンタとシロの物語でもありますが、ガンタを支える仲間たちのサイドストーリーも忘れず見てほしい作品です。