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crab10254のレビュー・評価・感想

めぐりあう時間たち
6

見ていて疲れる。

3人の女性の話がつながっていくというお話でした。情緒不安定な女性たちが主役でどの話も暗かったです。どこがどうつながるのか、最初はちょっと複雑なところがあるかもしれません。また見ていて疲れるところがあります。精神を病むとほんと大変だと思うし、一見いい夫がいるじゃんとか子どもがいるじゃんってなっても、幸せになれないのは理解できます。でも、ヴァージニアの夫がすごく不憫だったし、周りにも共感しちゃってあまり主人公たちに感情移入できませんでした。私はこの話の背景を全然知らなかったので、最初に入水シーンが出てきて、でも助かるんだろうなと思ってたから、びっくりしました。すごく悲しいことですが、耐えられないこともあるんですね。女優陣はすばらしく、ニコール・キッドマンは、彼女とは思えない感じだったし、すごい役作りができていたし、ジュリアン・ムーアも暗い感じがして、いかにも生活に疲れた奥さんって感じでした。メリル・ストリープもやはり美しいし、一見世話焼きのなんの問題もないように見えて沸沸としたものがある感があってよかったです。自分がしんどい時に見るときついけど、よくできた話だったと思います。賞を取ったのも伊達じゃないなって思いました。

ロッキー2 / Rocky II
9

シリーズ系の中でも良いシリーズ映画

「ロッキー」と言えば、長らくシリーズが続いた映画でもよく知られている。だいたいシリーズもので第一作がヒットした映画は次の映画にやたらへんな気合が入り、なんか違う感じになってしまう。特にロッキーは、映画同様に無名だったスタローンが映画のヒットとともに一躍スターダムに登りつめたものだから、脚本も書いているスタローンがスターになってしまってどうせ2以降はあんまり良くないんじゃないかと思って長年見ていなかったのですが、やっぱりスタローンは凄いというのが見た感想。
自分自身も成功を掴んだ人間なのにも関わらず、どうしてあんなにも地に足のついた脚本が書けるのかが本当に謎です。
変にドラマチックな展開もなく、そして金と栄光を掴んだロッキーが落ちぶれていく様子もまた典型的すぎるほどの成金の人間の様を描いており、この泥臭さがやはりロッキーはたまらない。男のちょっと下らないプライドを持つ所とか、女の人の前ではいい恰好したい所とか、そういった所全て含め自分と向き合って見つめなおすロッキーはまるで人生の教科書そのもの。
そして、基本エイドリアンの身に危険があったり、色々ハプニングはあるけど基本ハッピーエンドなのがやっぱりロッキーの良い所。安心して見れる時代劇みたいな所がどこかある映画。スタローンはやっぱり庶民の味方であり、負け犬の星。こんな男くさいのが格好良くてたまらない。

SPYAIR / スパイエアー
10

ボーカルの歌唱力が魅力的

SPYAIRとの出会いは、アニメ銀魂の主題歌を彼らが歌ったことでした。サムライハートという曲ですが、アニメ銀魂は一つのストーリー毎に主題歌が変わるようになっていて、そのストーリーの最終話の最後に主題歌が流れます。そのストーリーとサムライハートが重なった時衝撃が走りました。それ以来、SPYAIRの虜になり、CDや DVDの購入、ライブに行ったり、PV撮影に参加したりどハマりしました。SPYAIRの一番の魅力はボーカルIKEの歌唱力と声だと思います。他の歌手とは異なる個性的な声で、ライブの時の歌声は最高です。残念なことは音楽番組の時の歌声がイマイチなところです…。サムライハート以外にもノリのいい曲としては、現状ディストラクションもおすすめです。こちらもアニメ銀魂の曲として使われたのですが、最初のイントロからベースとギターの音がかっこよくて、テンションが上がります。バラード系では、サクラミツツキやMy Friendがおすすめです。IKEの声とモミケンのベース、UZのギターがバラードでもいいハーモニーを生み出し、聴いてて飽きが来ません。このバンドはライブがオススメなので、是非興味があれば一度ライブに行っていただくことをオススメします。

君の膵臓をたべたい / キミスイ / I Want to Eat Your Pancreas / Let Me Eat Your Pancreas
10

彩りを感じられる名作

難病を患い、余命わずかになった浜辺美波演じる「桜良」と、唯一その秘密を知るクラスメイト、北村匠海演じる「僕」が織りなす切ない青春ドラマ。
作画の綺麗さはもちろんだが、人物の感情や想い、成長が画面を通してひしひしと感じられ、色鮮やかに映った。
特に、明暗のコントラストが印象的である。
迫り来る病気の足音におびえながらも人前では明るく振る舞おうとする「桜良」。
しかし、1人になったときにはその恐怖に押しつぶされそうになる。
「僕」という信頼できる人と出会い、限られた時間を一緒に過ごす中で無理矢理の明るさではなく、心から生を楽しむようになっていった。
しかし、楽しい時間は無慈悲にも、通り魔の手によって突然終わりを告げる。
この「桜良」の人生は、リアルを生きる私たちの人生と大きく違わないだろう。
楽しいことが永遠と続くわけでもなく、かといって苦しい出来事が永遠と続くわけでもない。
人の命に絶対はなく、何かの拍子に突然こぼれ落ちてしまう命も存在するのだ。
この等身大の「桜良」の人生が、私たちを作品により引き込んでいく要因だと思う。
ぜひ、自分の人生を振り返りながら見ていってほしい。