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campusのレビュー・評価・感想

THE FIRST SLAM DUNK / ザ・ファースト・スラムダンク
10

親子で感動

アニメ映画はもともとあまり見る方ではなく、『SLAM DUNK』は原作のコミック版の頃が私の世代でした。そのため自分の中でキャラのイメージがあるので「どうなのかな?」と不安が半分、ドキドキが半分で見に行きました。
コミックの時は初心者の「桜木花道」が「もてたい」という単純な動機から始めたバスケが、バスケの難しさを知り、ひたすら練習して努力すれば上手になる事を知り、何よりもバスケが好きだということに気づいて成長していく。そして仲間たちと全国1位を目指すストーリーで、勝ち進む為に強いチームと戦っていく話でした。

しかし今回の映画は当時のストーリーの筋道はあっているのですが、スポットライトの当たった人物が「りょうた」で驚きました。
そして、「りょうた」の過去にそんな切ない、悔しい出来事があったなんて驚きです。
大事な人をなくす痛みは消えることはないけど、残った人は生きていかなきゃいけないから。泣きたいときに泣かないと泣けなくなるから、思いっきり泣いた方がいい。気が済むまで泣けば、きっと吹っ切れてスッキリして前に一歩歩き出せる。そんな風に感じました。

原作が人気だった当時、中学・高校でバスケをやっていた私は、安西先生のセリフに感動したのを思い出しました。そして息子も中学・高校とバスケ部で青春を送りました。私よりも先に彼女と『SLAM DUNK』を見に行った息子が、「絶対に見た方がいいよ」「少しウルウルした」と、そして何よりも「皆が主人公だな」と言っていました。

誰にスポットライトを当てても物語ができるような、今もどこかで練習をしているんじゃないかと思ってしまう、細かいところまで丁寧に作られている映画になっていると思います。続編が出るとかでないとか…見終わってからも話題は尽きませんでした。

ラ・ラ・ランド / La La Land
10

夢追う女性ミアを支え続けた男、セブの物語

公開当時、主人に誘われ、そこまで観たかったわけでもない「ラ・ラ・ランド」を鑑賞した私。
それ以降、サントラやブルーレイを購入し、公開から5年経ってもまだ主人公2人を追いかけてしまうほど、はまりました。
主人公のセブ演じるライアン・ゴズリングとミア演じるエマ・ストーンの共演した映画はこれまで全部観ていますが、「ラ・ラ・ランド」での2人が最高にお似合いです。
ただ夢を追いかけていればいい年齢ではない2人の出会いと恋は、ピュアだけどシビア。
付き合い始めてからの青春時代のような盛り上がりや幸せ感と夢を叶えるまでの挫折や妥協、そして愛し合いながらの別れ。
こういった恋愛を過去に経験した人にとっては、自分の中の切ない記憶を揺り戻されて、どうしようもなく胸が苦しくなってしまうことでしょう。
この映画の主人公は、セブとミアですが、では、どちらの物語なのか?と考えると、私はセブの物語だと思います。
夢を追うミアを支えたセブという男の物語。ミアの夢を応援し続け、支え続けたセブ。
そして、最後の再会のシーンでのセブのミアを見つめる表情を見れば、一目瞭然です。
映画のおしゃれさや音楽や映像のすばらしさに加え、2人の夢への熱い想いと恋を描いた「ラ・ラ・ランド」。
吹替えではなく、字幕で彼らの本当の声で、彼らの人生の色鮮やかな一ページを鑑賞してほしいです。

ONE PIECE / ワンピース
10

一生のうちで一度は読んでほしい作品

主人公ルフィが、海賊王になる夢を抱き、その夢に向かって冒険をするストーリー。
簡単に言えば冒険の物語ですが、一言では言い表すことのできないくらい、感動あり涙ありのストーリーです。
子供にも一度は読んでほしい。仲間、家族を大切にし、決して裏切らない、信じ続ける思いが強く心優しいルフィが、初めはたった一人で海に出て、あてもなく仲間集めに出発します。
純粋な気持ちで、自分の信念を強くもつことは簡単なようで難しいことです。
ルフィは、夢のために、仲間を守るために強くなり続けます。
仲間一人一人も自分の夢を持ち、自分のため仲間のためにぞれぞれが行動していきます。
周りのことは関係なく、自分のしたいように、やりたいように、常に楽しいことを追求していくことは、誰もが思い描いていることだと思います。
人は誰でも自由や楽しいことを求めていきますが、なかなか行動に移す事ができません。しかし、ワンピースを読むと自分もやってみようかなと思えてきます。
なかなか自分より強い相手に挑むことはできませんが、ルフィは常に強い相手に挑み自分を強く磨いて、海賊の中の頂点に立てる男を目指しています。
その夢は一度もぶれることなく、挑み続けています。
海賊というのは現実とはかけ離れていますが、仲間を思い、夢に向かって挑み続ける姿は、大人も子供も楽しめる内容だと思います。

あなたのことはそれほど / あなそれ
9

2番目に好きな人と結婚したら幸せなのかを問うドラマ

「お嫁さんになりたい」と子供頃に夢見ていた時は、疑いもなく「一番好きな人と結婚する」と思っていたけど、現実はそうではない人もいると思います。このドラマは波留が演じる「渡辺美都」が好きだった男性と再会して不倫のドツボにハマっていき、相手方の奥さんや自分の旦那を巻き込んでいく…という内容。道徳論や一般常識からすると「美都という女は最低だ!」「優しい旦那を裏切って周りを傷つけて何やってんだ!」という声があがるのでしょうが、どことなく美都の気持ちもわかる気がする。盲目になる恋ができるってうらやましいと感じてしまう、この辺りの心境は主人公の親友、香子様(大政 絢)が代弁してくれます。物語の主軸となる4人の他、美都が務める眼科の院長(橋本じゅん)と美都の母親(麻生祐未)にも注目して頂きたいです。2人を交えた会話の中で、「結婚のいいところは悪口を言い合えるところ」「結婚・離婚を繰り返すなんて、先生は誠実な人なんですね」というセリフがあり、いろんな経験をしてきた「大人」の目線で美都を見守るところが、自分の気持ちしか見えていない若造(私)には、勉強になるありがたいお言葉でした。