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bync945のレビュー・評価・感想

矢井田瞳
10

裸足の歌姫「ヤイコ」、人間大好きシンガーソングライター

矢井田瞳の一番の魅力は「等身大」だ。
デビュー当初からぶれない「等身大の歌詞」。日本に住む人が100人いたら90人は感じるような風景を、ヤイコ(矢井田瞳)だからできる表現で歌詞にする。
あるいは、特に女性が感じやすい気になる相手への感情を歌っている曲が多い。共感を呼ぶ歌詞というのは様々な曲で存在するが、すべての曲を通して「等身大の歌詞」というのは真似できるだろうか。16thシングルの『初恋』はメロディもさることながらぜひ歌詞に注目してもらいたい。

大人世代は若い頃の思い出にどこか被るところがあるかもしれない。彼女はシンガーソングライターだ。作詞作曲し、自分で弾き語る。子供の頃から思ったことを歌にすることが多かったという、知らぬ間に培った経験値が彼女の歌手としての礎になっているのだろう。
ノリノリなヤイコなら、サビが有名な代表曲『My Sweet Darlin'』『Look Back Again』を試してほしい。しっとりしたヤイコなら『Over The Distance』。
彼女は飾らない。芋焼酎や焼き鳥が好きで、コンサートでは裸足でステージに立つことでも有名な、親しみやすいキャラクターだ。
最後にぜひ聞いてほしいのが『ねえ』だ。1thシングルのカップリングでアルバムにも何度も収録されている。心を動かされる等身大を感じてほしい。

歩いても 歩いても / Still Walking
7

家族は面倒だけど嫌いになれない

「隣の芝は青く見える」。子育てに苦労したり、「家族」という枠の中で悩んでいる人に観て欲しい作品。
一般人の人生は面白いオチもなく、そのほとんどが絵にならないし、言葉にできるものでもない。一生懸命話しても「ふーん。そんなことで悩んでるの?」で終わらされることばかりだ。でも、私達はその中で必死に生きていて、重大な決断をしたり、一生ものの傷を負ったり言葉を交わしている。こんなに心を揺さぶられているのに、表現する術を持っていなくて、モヤモヤした感情だけが溜まっていく。そんな想いを上手く表現して、ストレスを発散させてくれたのが、この作品『歩いても 歩いても』だ。
何気ない家族の言葉に、恨みや孤独、狂気まではらんでいたりする。特に印象的なのは、迷いこんできた蝶々を、樹木希林さん演じるお母さんが追いかけるシーン。家族の日常会話の中で、スッと出てくるシーンなので、余計に心に響くものがあった。幼い頃は桜や神社に興味を持てなかったのに、年を重ねるにつれて、その美しさに胸を打たれるような感覚に似ている。
人は死んだら終わりだから、一歩遅かったということがないように、必死に生きていきたいと思う。
配役、音楽も合っていて良かった。

メイドインアビス / Made in Abyss
8

幼い子供たちが、危険に満ち溢れた大穴を探検していく物語

メイドインアビスの魅力は、残酷な現実に立ち向かう部分と戦闘シーンです。
この漫画には残酷はシーンが多数あり、その避けられない現実に対して真っ向から立ち向かう主人公たちが描かれています。
特に印象に残っているシーンは、主人公リコがタマウガチに攻撃され毒を受けてしまったシーンです。
タマウガチの針により左手に毒を受けたリコは、毒の進行を止めるために腕を切り落とす必要がありました。
通常の選択は肘の関節部分を切り落とすというものですが、リコはそれを選択せず上腕部の骨を折り、折った部分から先を切り落とすという選択をしました。
リコがこの方法を選んだ理由は、肘から先が残っていた方が今後の探窟で出来ることが多いから、というものでした。
12歳の少女がこのような選択をすることに驚きましたが、どこか現実的で夢に向かう熱意のようなものを感じたため印象に残っています。
戦闘シーンはレグとボンドルドの戦闘にメイドインアビスの魅力が詰まっていると思います。
ボンドルドとの戦闘は、探窟家として最高位である白笛の戦闘能力を初めて描いた場面であり、その人間離れした戦闘技術を躍動的に描いていました。
またボンドルドの装備も非常に魅力的で、まるで男の子がカッコいいと思うものを集めているようで、印象に残っています。

Bentham(バンド)
9

心にまっすぐ刺さるハイトーンボイス

Bentham(ベンサム)は、日本の4人組ロックバンドです。2011年に結成し、東京都内で活動を始めました。2014年には、同じKOGA RECORDS所属のバンド「KEYTALK」のオープニングアクトを務め、同年に初のミニアルバムを発売しました。
2015年にはVIVA LA ROCKなどの大型ロックフェスにも出演し、2016年に代官山UNITで初のワンマンライブを行いました。2017年4月「激しい雨/ファンファーレ」でポニーキャニオンよりメジャーデビューし、全国ツアーも開催するなど、とても勢いのあるバンドです。
まず印象的なのは、ギターボーカルのオゼキタツヤさん(通称オゼさん)の透き通ったハイトーンボイスです。メジャーデビュー作の「激しい雨」を聴いてもらえばすぐにわかると思います。曲の最初からハイトーンが炸裂しています。
また、ファンに人気なのはインディーズ時代の名曲たちです。特に2014年に発売した初のミニアルバム「Public EP」の曲は根強い人気で、「パブリック」と「手の鳴る方へ」はライブの定番曲です。どちらもストレートな歌詞とキャッチ―なメロディーが印象的な名曲です。
BenthamはMVも芸術的で人気です。ファンの間で話題にされるのが「クレイジーガール」のMVです。ドラムの鈴木敬さん(通称タカさん)のイントロ演奏時の表情が何とも言えないので、是非YouTubeでチェックしてみてください。
先述したKOGA RECORDSは、音楽の街東京都下北沢に事務所があるので、Benthamが下北沢商店街をジャックしたり、大きな看板が建てられたりします。KOGA RECORDSの名物社長やBenthamのメンバー、同じ事務所のKEYTALKのメンバーまでもが普通に下北沢の街にいます。これを機にBenthamが気になったら是非下北沢に遊びに行ってみてください。Benthamの沼から抜け出せなくなります。

アウト・オブ・サイト
8

ジョージ・クルーニーをスターダムに押し上げた、ソダーバーグ監督の快作『アウトオブサイト』

『アウトオブサイト』は1998年に公開された米国の犯罪コメディ映画で、監督はスティーヴン・ソダーバーグ、脚本はスコット・フランクで、1996年に発表されたエルモア・レナードの同名の小説を原作にしています。ソダーバーグと俳優ジョージ・クルーニーの間の数作のコラボのうちの最初の1本です。
主演はクルーニーとジェニファー・ロペス、共演はヴィング・レイムス、ドン・チードル、デニス・ファリーナ、ナンシー・アレン、キャサリン・キーナー、アルバート・ブルックス。特別出演はマイケル・キートン、サミュエル・L・ジャクソンで、キートンは前年のクェンティン・タランティーノの『ジャッキー・ブラウン』からレイ・ニコレットの役を再演しています。
アカデミー賞の最優秀脚本賞と最優秀映像編集賞にノミネートされ、エドガー賞の最優秀脚本部門、全米映画批評家賞の最優秀映画、最優秀監督、最優秀脚本の部門で受賞しています。2003年には『カレンシスコ』という題名でスピンオフのTVシリーズがリリースされました。
『アウトオブサイト』は批評家から好意的な評価を受けています。批評集積サイト「ロッテントマト」の批評コンセンサスでは、「スティーヴン・ソダーバーグはエルモア・レオナードの小説を知性的に翻案し、この作品はウィットに富み、セクシーで、驚くほど娯楽性に溢れており、ジョージ・クルーニーをスターの座に押し上げた」と評されています。

ゆるキャン△ / Laid-Back Camp / Yuru Camp
10

インドア派でもアウトドアな気分が味わえる、最高なアニメ

女子高生たちが、キャンプを通して繰り広げる、ゆるい日常アニメです。キャラクター全員がとても可愛いくて、ストーリー展開もゆるく進んでいく安心感があるので、観ていてとても和みます。

なんといっても、毎回行われるキャンプでのシーン。料理をする場面や、キャンプ道具を組み立てたり使用する場面は、魅力的で釘付けになります。

料理する時の道具、レシピ。テントや寝袋の種類などが詳細に説明され、観ている方は、どんどんキャンプへの憧れが強くなっていきます。

キャンプ場での景色も、映像が美しいので、このアニメを鑑賞してるだけで、自分も一緒にキャンプしているような気分になれます。

冬の景色の空気感や、その中で焚かれる焚き火のにおい。簡単に自分もストーリーに入り込めるので、同じにおいが感覚的にわかって、実感がすごく湧くようなアニメです。

登場人物たちの人間関係も、ゆる?い感じで、時にほっこりするような展開が、とても癒されます。

このアニメを観た後は、自分もキャンプに行けるかもしれないと思ってしまうほどハマってしまうので、しばらくの間、キャンプ道具を検索して楽しんでしまいます。

普段はインドア派な私でも、こんなキャンプに行ったら、楽しいだろうなぁと、想像してワクワクしてしまうほどです。