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aycm02133のレビュー・評価・感想

セトウツミ
8

おもろいかおもろくないか、天然か計算か。

前半は放課後の男子高校生二人が河原でしゃべるマンガです。
普段から人と接することを厭い、河原で一人で過ごす内海の隣にいきなり現れるのがサッカー部をやめた瀬戸。
開口一番「俺って虫嫌いやん?」
内海ならずとも「そんなん知らんし」と答えることと思います。
そんな瀬戸の悩みをいともあっさり、天才的に解決する内海。
そこから二人の河原で過ごす青春が始まります。

とにかく二人のしゃべりが面白い!
関西弁だからテンポがよく感じるのもあるかとも思いますが、普通に標準語でも成立すると思います。
個人的に大好きなのは生物の先生に瀬戸がつかまる話です。
何度読んでも「ふふっ」ってなります。

基本的には瀬戸がボケ(天然)、内海がツッコミで話は進みますが、たまにその内海の賢さが裏目に出て自滅する回もあります。
よく瀬戸が内海に「お前は自分が頭がいいから周りがみんなアホに見えて見下してるんだろ」と言いますが、
瀬戸はアホだから見下しているわけではなく、おもろくないから見下してるんだと思います。
おもろいは正義、おもろくないは罪、そんな価値観が内海にはあるのでしょう。

最後の最後で内海は瀬戸に救われるのですが、頭の良くない、計算のない、屈託のない瀬戸の笑いにふっと笑ってしまう。
それが内海が瀬戸のことを「スーパースター」と呼ぶ理由ではないでしょうか。

ただ最後のシリアス進行が結構急で、もう少しわかりやすい伏線を張ってほしかったなというのと
車いすの少女をもう一回ぐらい出してあげたらよかったのにというのがマイナス要素でしょうか。

しかし絶対に読んだら「ふふっ」って笑えますよ。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
10

涙なしでは見終わることはできません。

この作品を見始めたきっかけは、京アニの事件で知ったからです。それまで知りませんでした。
どんな話しなんだろう、と少し気になり見始めました。
1話を見ていると、個人的には好きなアニメの種類ではないなと思ったのですが、なぜか惹かれ、結局2話、3話と見進めました。
愛を知らない少女に一言「愛してる」と伝え亡くなったギルベルト中佐。
その意味を知りたくて手紙代筆(ドール)の仕事を始めます。
ですが、ヴァウオレットは中佐の死を知りません。
それから出会う周りの人からの影響で愛というものを知り、兵器と呼ばれた少女が人を愛します。
ギルベルト中佐の「愛してる」の意味を知った後、もうこの世にはいない中佐への気持ちを想像し、ひたすら泣けました。
また、次々に出会っていくお客様の中で私が印象に残っているのは、自分の余命を知り、亡くなった後も、小さな娘に毎年誕生日に手紙が届くようにする母の話です。
娘は自分に手紙を書いているとは知らず、遊んでほしいと駄々をこねます。
成長を見届けることはできないけれど、せめて手紙だけでもと思い体調が悪い中、娘に手紙を書く母親に心打たれました。
13話全て見終わった後も、まだまだ見ていたい気持ちになり、ヴァイオレット・エヴァーガーデン スペシャルもすぐに見ました。
当然のように泣けます。
その後も感情移入しすぎて当分ヴァイオレットロスしました。これ以上泣ける作品にまだ出会えていません。