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asami_hashimotoのレビュー・評価・感想

テイルズ オブ アライズ / Tales of Arise
8

RPGの王道、支え合うヒーローとヒロインの関係性に浸りたい人におすすめ

ネームがちゃんと決まっていて変更不可の主人公、選択出来ないヒロイン。
名前を自分にして自分の分身をゲームに投入して恋愛相手を選ぶ自由度の高い作品が増えていく中、制作側が決めた一本道を歩むからこそゲームの中のキャラの意思や人格に芯を感じられる場面が多々あり本当に生きている物語に浸る事が出来ます。
主要メンバーが皆どこか種類のちがう孤独を心に背負い、夜が明けない停滞した先の見えない日常にいる中、その最たる例である絶望的で悲惨な事ばかりおこる同じ日々が始まるのが嫌で眠るのさえ嫌いな主人公がヒロインとの出会いから色々な事が様変わりし、優秀な指導者と出会い、現状を打破するためにあらゆる壁を壊そうと立ち上がる様が王道であつい展開でまだOPが始まる前の序盤から大人でもわくわくさせられるゲームです。
前述でも触れた通りキャラが自分の手を離れ、色々と好き勝手にしゃべって動いてくれるのでプレイヤーの人形という感覚もなく出来上がった世界観の中に映画やドラマのように没入したい人におすすめなストーリーです。
戦闘は操作キャラ達皆に特有の能力や癖があり準々にプレイしていて違いを楽しめます。
メンバーがある程度揃った頃の爽快感が増した戦闘を是非ご自身で体験していただきたいです。

パパと親父のウチご飯
7

ただのグルメ漫画じゃない!

このグルメ漫画の登場人物は、二人のシングルファーザー「千石」、「晴海」、そしてその子供二人です。しかし、ただのグルメ漫画ではなく、家族の愛情や葛藤を織り交ぜた人間味溢れる作品となっています。整体師として働く千石は荒っぽい性格であり、「ガキの考えてることは分かんねえ」と一人娘の育児に奮闘する毎日。そんなとき、ひょんなことからお人よしな性格の晴海と出会うことに。晴海は人見知りの一人息子と二人暮らしで、うまく家事をこなすことができない毎日を送っていました。性格が正反対の二人が出会い、どんな展開が待ち受けているのかが気になるところ。そしてこの作品の見どころは、毎日親子で作るご飯のシーン。レシピや料理のコツ、さらには子供と一緒に料理を作る際のポイントまで細かく漫画で教えてくれます。さまざまな登場人物に影響されながら、ご飯作りに奮闘する四人の姿がとてもかわいらしい作品。「パパと親父のウチご飯」の作者、豊田先生の柔らかい雰囲気で描かれる表情や料理がたまりません。運動会のから揚げ弁当、友達と作る手作りピザ、仲直りのメンチカツなど、誰もが懐かしむようなグルメ漫画がここにあります。仕事の休憩時間や晩酌のお供にぴったりな「パパと親父のウチご飯」。ぜひ読んでみてください。

うみねこのなく頃に / Umineko When They Cry
9

あなたに愛は見つけられますか?

竜騎士07さんが手掛ける「なく頃に」シリーズの1つ、「うみねこのなく頃に」。この作品は竜騎士07さんが私たち読者に”この謎が解けるものなら解いてみろ”と突きつけてきた作品です。作品はEP1~EP8までの全8章あり、章を追うごとに謎を解くためのヒントや考え方を読者に伝えていきます。しかし謎を解くための道具が与えられたからといって、すぐに解けてしまうことは有り得ません。それどころかキチンと物語を読んでいないと道具を道具とすら、ヒントをヒントとすら認識できず見落としてしまいます。なので、私からも1つヒントを贈ります。この作品の大きな特徴は起きた現象に対して”それがトリックか魔法か”を議論していく事にあります。これが皆さんに贈りたいヒントになります。物語の概要についてはここではご紹介しません。皆さんにお伝えしたかったのはこの作品は至る所に謎やそれを解くための道具、ヒントが上手にちりばめられており、それを発見・考察していく楽しさがあるということです。作品の謎とそれに対する解答を得た1読者として是非とも皆さんにもこの作品に挑戦して欲しいです。最後に。あなたに愛は見つけられますか?

加藤ミリヤ / Miliyah Kato
10

私の好きなミュージシャン

私が加藤ミリヤに出会ったのは中学生の時です。友人の家に遊びに行った時、たまたま目に入った奇抜なジャケ写のCDが置いてあり、なぜかすごく気になって帰ってからすぐ調べて歌を聞いてみました。
まず、声が特徴的で儚い感じで歌う失恋ソングもあれば、あの小柄で細い体でどうやって出しているのだろうか?と思うくらいパワフルな声で歌う曲もあり、どんな曲も歌いこなせてしまう方でした。
ライブにも何度も行かせてもらい、1番最初のライブでは登場した瞬間に、一緒に観ていた友人と大号泣してしまいました。
私の人生において、こんなに心を動かされた歌手は数人しかおらず、そのうちの1人です。辛かった時も、嬉しかった時も加藤ミリヤの曲と共に歩んできた感じなので、曲によって色んな想い出が蘇ります。
そんな加藤ミリヤも今は一児の母となりました。自宅からインスタグラムで届けてくれる生歌の中に、たまにお子さんの声が入ったり、それに対して加藤ミリヤが微笑みかけたりする姿を見て、とても暖かい気持ちになりました。
これからも、仕事と育児の両立は大変だと思いますが、沢山の人の心を動かす存在であり続けて欲しいです。
是非、皆さんも一度聴いてみて下さい。

キングダム / KINGDOM
9

読み始めたら止まらない面白さ

キングダムは中国の紀元前、春秋戦国時代の話です。親友の漂を国の陰謀のせいで殺されたことをきっかけに、秦の奴隷だった信が天下の大将軍を目指し、戦争で勝ち上がっていく様子を壮大なスケールで描いています。
キングダムの魅力のひとつは魅力的なキャラクターが多いことです。
主人公の信はもちろん戦に強く、強い信念を持っていてとても魅力的です。他にも神がかった暗殺技を持つ羌瘣や戦での優れた戦略、分析能をもつ河了貂、他にも郷里より出てきてずっと一緒に戦ってきた魅力的な仲間が多く出てきて、必ず自分の好きな応援したくなるキャラクターが見つかると思います。
他にも魅力的なのが、戦の展開が非常にリアルなことです。それぞれの武将が自分の戦略をぶつけ合ってどういう戦局に進んでいくのか先が全く読めないため、ドキドキが止まりません。一冊読み終わると思わずその続きを手に取ってしまうこと間違いないです。
当時の奴隷という身分から這い上がるということは、上下の身分格差がはっきりしていた中国ではあり得ないことです。そのあり得ない状況を、信が大切な仲間と信念、策で打開していく展開が非常に痛快で楽しい漫画です。長編作のため読むのに二の足を踏んでいる人もいるかもしれませんが、読みだしたら一気に読み進めたくなると思いますので、映画で興味を持った人は読んでみたらよいと思います。

ワンダー 君は太陽 / Wonder
8

親子で観る感動映画

先天性の病気を持って産まれ、何度も整形手術をし、皆とは見た目が違う男の子が主人公です。学校には通わず自宅学習をしていた少年が、両親に後押しされ学校に通う事を決心しますが、学校生活でいじめや裏切りを経験し、辛い毎日を送ることになります。しかし、ある女の子との出会いをきっかけに、徐々に本来の自分を出せるようになり、友達の輪が広がり、真の友情を見つけます。クラスメイトたちが変化していく様子や、少年がたくましく成長していく様子が見どころで、心温まる感動ストーリーです。
いつも家族の中心的な存在で、家族の愛情をたっぷり受けて育つ少年の陰で、しっかり者の姉の存在があり、姉もまた、学校での人間関係に悩みを抱えていますが、両親の関心が弟ばかりに向いているので、見ていると切ない気持ちになります。
子供にもストーリーの内容やメッセージが伝わる映画なので、親子で感動しました。小学生の子供に見せると、道徳教育にもなると思います。
ラストに起こるサプライズが、見る人をポジティブな気持ちにしてくれます。
どんなに意地が悪い子でも、きっかけさえあれば変われる!どんなに自分に自信がなくても、小さな成功体験を積み重ねれば、前向きになれる!そんな映画です。

Poppin'Party
10

青春を感じる

Poppin'Party(以下ポピパ)は女性声優5人組のバンドですが、声優と侮ることなかれ。それぞれのメンバーの演奏技術が素晴らしいと思います。
もちろん彼女たちの本業は声優ですから、初めから楽器を上手に演奏できたわけではなく、中にはこのバンドを組んで初めて自身の担当楽器に触れたというメンバーもいます。それにもかかわらず高い演奏技術を持っているのは、彼女たちがそれ相応の努力をしてきたからで、その過程は過去のライブ映像を順に見れば上達具合が如実にわかります。ただ、他のバンドさんと比べてしまったら確かに劣る部分はあるかもしれません。それでも我々ファンがポピパに惹きつけられるのは、メンバーの努力している姿に感動するから、そしてメンバーの成長を肌で感じることができるからです。彼女たちは年齢的にも若く、このバンドが青春とも言えます。ファンもその青春を間近で感じることができ、本当に応援したくなります。
またメンバーが一人一人個性的で魅力があるのも良い点だと思います。リーダーの愛美さんはいつも笑顔で歌っていらっしゃる姿がとても魅力的で、キーボードの伊藤さんはフリートークの際にボケ・ツッコミを共にこなすムードメーカー的存在で、ベースの西本さんは普段の大人しい姿と激しい演奏姿とのギャップがすごいです。リードギターの大塚さんはマイペースで発言が面白く、ドラムの大橋さんは一見マイペースに見えますが実は周りのことを良く考えています。本当に魅力的なバンドだと思うので、まずは一回Youtubeで公式のライブ映像をご覧になってほしいと思います。