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apolostar2のレビュー・評価・感想

SLAM DUNK / スラムダンク / スラダン
10

流川の優しさに触れる作品

「われこそは流川ファンだ!」という方に是非見ていただきたい劇場版作品です。
とにかく顔がよく、作中にも読者にもファンが多数いる流川ですが、そんな流川の過去が少し掘り下げられるストーリーです。流川の中学の後輩・水沢イチローが主人公となる本作は、流川に憧れてバスケットをがんばっていた水沢が右膝を痛めてしまい、手術をしても後遺症が残ってしまうため、バスケットをプレイする道を諦めなければならないという、絶望感あふれるスタートです。
「もう一度流川先輩とバスケットがしたい!」というイチローの夢を叶えるべく、冷たいように見えるけれど後輩相手でも絶対に手加減をしない流川と、粗暴ながらもイチローを元気づける桜木花道の心が熱い40分間です。もうただただ登場人物全員から「俺たちはバスケが大好きなんだ!!」という叫びが聞こえてきそうなほどの熱量のある作品です。
イチローはゲストキャラクターなため、このあとのストーリーには関わってきませんが、もしも花道達が2年生になった等の設定で続編が描かれた際には、湘北のマネージャーになってくれていたら嬉しいなと思うくらい良いキャラクターでした。
クールな流川が心の奥底に秘める熱い気持ちも手に取るように感じられる素晴らしい劇場版です。

よつばと! / Yotsuba&!
10

ただの日常だけど…

これは5歳の女の子よつばちゃんと、とうちゃんの2人暮らしを中心に、彼らの日常を描いたマンガです。本当に日常です。どこまでいっても日常です。何か特別な事件が起こったり、彼らに特殊な能力があるわけではありません。いや、5歳の女の子にとっては1日1日が大事件で、そしてどんなことにでも、何にでも全力を出せる特殊能力を持っているのかもしれません。そしてそれを丁寧に丁寧に描くことができるのが、あずまきよひこ先生のすごいところなのです。
例えば、夜中によつばちゃんが起きてくるシーンがあります。いつもは明るい部屋が電気が消されていて暗くて、いろんなものが怖く見えます。明かりのついている部屋を見つけました。とうちゃんが仕事をしています。ほっと一安心。とうちゃんの膝に座ります。
これをセリフなしに演出できるのがあずま先生です。私の拙い文章ではもちろん伝わらないと思うので是非読んでみてもらいたいです。感動してジーンとなるのはセリフではなく、決まってこういうセリフのないシーンなのです。
全力のよつばちゃんをいつも温かく見守るとうちゃんや、その他の登場人物に胸が熱くなるとともに、子どもというのは本当に純粋で無垢なのだと思い知らされます。子どもがどういう風に育つかは、まわりの大人が大きな鍵を握っているのでしょうね。

LINE パズル タンタン
6

同じ物を見つけて消すだけのゲームなのですが、意外にはまります。

2年か3年前に知り合いが送ってきたLINEで紹介されたゲームで、同じものを消すだけなのですが、やっていくうちに意外とハマってしまい、暇つぶしどころか近頃ではこれをやりたいがために時間を費やしていることも多いのです。
次第にランクが上がっていくと嬉しくなってついやってしまうので、中毒性がかなりあるかもしれません。
ゲームのやり方は同じものを消すだけなのですごく単純なのですが、ハートというのがあって、それが一つでもあればゲームが出来るのですが、それがなければゲームが出来ません。
1時間ほど待てば一気にたまるのですが、中毒性が高いのでゲームをやり続けることがないように、休憩時間を取るという意味での時間設定かもしれません。
課金も出来ますが懐事情に限度があるので、給料をもらった後や臨時収入があった時に課金はしたことがあります。しかし、後でまた後悔してしまうので、一定時間やったら1時間位待った方が良いかもしれません。
単純なゲームなのでお子様から大人まで出来ると思いますが、最近のリアルなゲームと比べたら若い方たちは物足りないかもしれません。しかし、先ほどから述べている通り、かなり中毒性が高いのでハマると思います。
私ももうやり始めてから 3年目に入りました。

ショーシャンクの空に / The Shawshank Redemption
9

他人から絶対に奪われないもの、それは”希望”

【あらすじ】
主人公のアンドリュー・ディフレーン(以下、アンディー)は、無実を主張するものの不倫をしている妻を殺害した容疑によって有罪判決を受ける。
冤罪によってアンディーは、ショーシャンク刑務所へと収監されることになった。
そこで、アンディーは同じ囚人達による嫌がらせや看守による横暴を受けつつもそれらに耐えていた。アンディーがそれらに耐えることができた理由は、アンディーの信念にあった。

【レビュー】
スティーブン・キングは、本来ホラー小説家として有名になった人ですが、こと映像化された作品においては、ホラー作品よりも「スタンドバイミー」や「グリーンマイル」のように人間ドラマを描いた作品の方が評価が高かったりします。「ショーシャンクの空に」もその一つです。
なんとなんとこの映画、実は序盤から重要な伏線を張っているんですが、さすがにこの伏線には気づかないです。
物語自体はアンディーと“レッド”の仲間達との交流を中心に、アンディーの刑務所内の様子を描いていきます。
序盤は他の囚人達による嫌がらせとの戦いがあり、その後、所長を含めた看守達の税金対策を指南することで刑務所内での立場を確立していきます。その中で、アンディーは調達屋であるレッドにロックハンマーと“リタ・ヘイワース”の調達を依頼します。この二つこそが物語における重要なアイテムなのです。
そうして刑務所で所長達から優遇される立場を得たアンディーは、所長の力を利用して冤罪であることを証明しようとします。しかし、所長にとってアンディーは自分の財産を守るのに必要な存在であるため、アンディーを手放そうとはしません。
そのことを理解したアンディーはある計画を実行することを決意します。

アンディーが苦しい刑務所生活を乗り切れた理由、それは、希望を捨てないことでした。心の中の希望、それは誰からも奪われることはない。そう言ってアンディーは様々な苦難を乗り越えていきます。
この物語の本質は、原題にもある通り“救済”です。それこそがアンディーの言う、心の中の希望なのです。希望を持ち続けることによって苦難を乗り越えていく様子を描いています。
人間にとって大切なことは何か、それを教えてくれる物語です。