よつばと! / Yotsuba&!

よつばと! / Yotsuba&!

よつばと!(Yotsuba&!)は、アスキー・メディアワークス『月刊コミック大王』によって2003年から連載されている日常漫画。著者はあずまきよひこ。2015年11月に第13巻が刊行された。5歳の女の子『小岩井よつば』とその周囲の人々を取り巻く日々を描く。

apolostar2のレビュー・評価・感想

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よつばと! / Yotsuba&!
10

ただの日常だけど…

これは5歳の女の子よつばちゃんと、とうちゃんの2人暮らしを中心に、彼らの日常を描いたマンガです。本当に日常です。どこまでいっても日常です。何か特別な事件が起こったり、彼らに特殊な能力があるわけではありません。いや、5歳の女の子にとっては1日1日が大事件で、そしてどんなことにでも、何にでも全力を出せる特殊能力を持っているのかもしれません。そしてそれを丁寧に丁寧に描くことができるのが、あずまきよひこ先生のすごいところなのです。
例えば、夜中によつばちゃんが起きてくるシーンがあります。いつもは明るい部屋が電気が消されていて暗くて、いろんなものが怖く見えます。明かりのついている部屋を見つけました。とうちゃんが仕事をしています。ほっと一安心。とうちゃんの膝に座ります。
これをセリフなしに演出できるのがあずま先生です。私の拙い文章ではもちろん伝わらないと思うので是非読んでみてもらいたいです。感動してジーンとなるのはセリフではなく、決まってこういうセリフのないシーンなのです。
全力のよつばちゃんをいつも温かく見守るとうちゃんや、その他の登場人物に胸が熱くなるとともに、子どもというのは本当に純粋で無垢なのだと思い知らされます。子どもがどういう風に育つかは、まわりの大人が大きな鍵を握っているのでしょうね。