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a_ong825のレビュー・評価・感想

呪術廻戦 / Jujutsu Kaisen
9

絶対に次に来る、いやもう来てるアニメ!「呪術廻戦!!」

現代の日本を舞台にした学園ダークファンタジーであり、物語の中では「呪術」を駆使し主人公の虎杖悠仁らが強大な敵に立ち向かう。

ネタバレ防止のため細かくは書けないが、この作品は学園ものといういわゆるありがちな設定ながら、素晴らしい展開の速さで一気に読みたくなる、というよりむしろ気づいたら最新話まで読んでしまう面白さがある。

本作品がほかの作品と比べて一線を画すところは主人公自身が「ラスボス」というところなんじゃないかと思う。
ラスボスという言葉が正確かは別として、主人公虎杖悠仁は「両面宿儺」という特級呪物(世界でも限られた個数しかない程の強大な呪い)を飲み込んでしまい、両面宿儺に身体を乗っ取られてしまう。
その強大な呪い故に虎杖悠仁は死刑を宣告されてしまう。
しかし両面宿儺に特別な耐性があった虎杖悠仁は、助けにきた特級呪術師五条悟に認められ都立呪術高専に入学し呪術師として両面宿儺の器としての道を歩んでくことになる。

本作品の魅力はそのストーリ―性と話の展開の速さはもちろんだが、キャラクターの魅力によるところも大きい。
特級呪術師五条悟がかっこいいのはもちろんだが、都立呪術高専の生徒や先生敵キャラに至るまで一人一人にストーリーがあり思わず敵キャラにも同情してしまいそうになることもある。
五条悟の宿敵のあのキャラの物語は涙なしには見ることが出来ない。

今絶対にオススメの「呪術廻戦」絶対に見てみて間違いない!!

彼氏彼女の事情 / カレカノ
8

かなりはまった、高校生の恋愛漫画

少女漫画の主人公は、わりと苦労しているというイメージがあるのですが、この『彼氏彼女の事情』に登場する、ヒロインの『宮澤雪乃』は、才色兼備で何をやってもそつなくこなせる、少女。
この設定だと面白い作品にするのがなかなか難しいと思うのですが、見栄の為に努力して、才色兼備を我が物にしているという設定が斬新で、すごく面白かったです。
そして、もう一人の主人公も才色兼備の名をほしいままにしている男の子。
この二人の恋愛模様がこの漫画の大筋なのですが、全面的にラブコメかと思えば、シリアスな話もあったりなど、飽きさせない展開が見どころです。
高校一年から付き合い出し、恋愛の素晴らしさ、難しさ、もどかしさを経験しながら、自分の生い立ちやコンプレックス、お互いの想いのすれ違いなどを乗り越えて進んでいく物語に、どんどん引き込まれていきます。
そして、読み進めていくうちに、主人公ふたりだけではなく、他の仲間たちにも愛着が湧いてきます。
作者は女性だと思うのですが、男性の描写も素晴らしいと思います。
タイトル通り、彼氏と彼女の様々な事情は、登場キャラそれぞれにもあり、どのキャラの物語もすごく心にグッときました。
高校生の恋愛漫画は結構読みましたが、ここまでキャラへの思い入れが強くなる漫画はあまりありません。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
8

ショービジネスが華やかなミュージカルで楽しめる

見終わったあとに、もう1回見たい!!と思いました。とても華やかで、歌にもダンスにも力がみなぎっていて、とても元気が出ました。ストーリーも見応えがあります。ヒュー・ジャックマンが主人公で、サーカス等のパフォーマンスを上演する実業家です。実話を基にしたフィクションみたいです。ヒュー・ジャックマンに関わる家族や、仕事に対する熱い気持ちを中心に物語は進みます。多くのパフォーマーがマイノリティであり、彼らが感じる周りからの視線についても描かれています。その中で1番ぐっときたのは、『This is me』が歌われるシーンです。どんな人にも、周囲の目線が気になったり、自信が持てないことを経験するとおもいます。それでも切り替えて進んでいかなくてはいけなくて、その気持ちに力強く寄り添ってくれる歌でもあります。周りの視線が気になる中、仲間がその気持ちに寄り添ってくれて、ステージに向かう。辛い気持ちに寄り添うことで、多くの人の拍手喝采を浴びることになります。胸が熱くなります。ミュージカルは苦手という人もいると思います。突然歌い出すことがどうしても受け入れられない、とか。タモリさんもそうだとテレビで見ました。そこを気にせず、歌を聞く、ダンスを見る、という気持ちで見てほしいと思っています。

よふかしのうた / Call of the Night
9

「だがしかし」作者による眠れない夜に読みたい漫画!

アニメ化もされた大人気コミック「だがしかし」の作者、コトヤマさんの次回作「よふかしのうた」。
主人公である眠れない少年、八神コウは夜の街を徘徊していると、吸血鬼である七草ナズナと出会う。
コウはつまらない日常から脱却すべく「吸血鬼になりたい」と言うが、吸血鬼になるためには、コウがナズナに恋した状態で血を吸われなくてはならない。
そんな二人を中心としたラブコメである。
ナズナを好きになりたいコウ、コウを気に入っているが可愛く振る舞えないナズナ、というなんとももどかしい関係…。
私が本作をおすすめする大きな理由は、「キャラクターたちの魅力」にある。
なんといっても、ヒロインである吸血鬼の七草ナズナがとんでもなく可愛い。
ビジュアルは典型的なツンデレ。そして、戦闘能力が高く、コウを守る姿はかっこいい。
彼女の持つ多数のギャップがたまらないのだ。
七草ナズナ以外にもたくさん吸血鬼や人間の女の子のキャラクターが登場するが、どの女の子もかなり魅力的だ。
また、本作の公式PVとして、クリーピーナッツの「よふかしのうた」という曲がある。
こちらもかなりハイセンスな曲になっているので、ぜひ合わせてチェックしていただきたい。

響~小説家になる方法~ / 響 -HIBIKI-
8

主人公 響の特殊性

この作品を見て私が一番はじめに感じたことは「主人公に共感できない」という事でした。
普通どの映画を見ても主人公にある程度は共感できる部分があるものなのですが、この作品の主人公「響」には全くと言って良いほど共感できませんでした。しかし、最後まで見ると、「この作品はそれでも良いのだ」と感じることができました。

響は誰もが認める天才ですが、おそらく誰もが認める変人です。その天才で変人の響に振り回されながらも、響の言葉に心を打たれ動かされる周囲の人たちこそ、私たち凡人に近く、そして周囲の人たちにこそ共感しやすい、そんな作品だと思います。特に、天才の隣で彼女と自分を比較して落ち込んでしまうリカの複雑な心境には、共感できる人は多いのではないでしょうか。
自分がどれだけ努力してもかなわないほどの天才に出会った時、自分の才能に自信がなくなり卑屈になってしまうリカの姿はとても人間らしく、共感できました。

また、この作品で初めて主演を務めた平手友梨奈さんの演技にも注目です。彼女の演技は初めての映画ということもあり、多少拙さは残るものの、おそらく多くの人がスクリーンの中にいるのが「平手友梨奈」であると意識しないはずです。そこにいるのは紛れもなく「響」であり、その役の入り込み方に彼女の将来性を感じました。
そんな将来性が期待できる女優を起用できたという点も、個人的にはこの作品を評価できると思います。
ただ、「響」という作品を2時間という時間にまとめるのは難しかったのか、響の才能と暴力性が際立ってしまい、彼女の信念や人柄について視聴者に伝わりづらかったのではないかと感じる点が少し残念ではあります。