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Resonance4のレビュー・評価・感想

ゴダールのリア王 / King Lear
8

チェルノブイリ後の人間文化の破局の中で言葉とイメージの関係性を象徴的に表現する『ゴダールのリア王』

『ゴダールのリア王』は、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲をフランスの実験的なニューウェイブ映画の様式で演出した、1987年のジャン-リュック・ゴダール監督作品です。
脚本はピーター・セラーズとトム・ルディ。元々はノーマン・メイラーに依頼していました。
この作品はシェイクスピア悲劇を現代風にアレンジした類型的な作品とは異なっていますが、戯曲の中の数行のセリフがそのまま映画で用いられています。
リア王、コーデリア、エドワードの3人のみが両作に共通であるだけで、第1幕だけが2人ないし3人の人物が比較的意味のあるセリフを喋って絡み合う従来の映画的な演出がなされています。
『ゴダールのリア王』の設定は、ゴダール自身が小学校に通っていたスイスの片田舎です。
ゴダール映画の多くが映画文法の目に見えざる側面と関わりあう一方で、この映画の表面的なストーリーは、ほとんどの人間文明ーとりわけ文化ーがチェルノブイリの破滅以降に失われてしまった世界において、ウィリアム・シェイクスピア5世が祖先の戯曲を復元しようと試みることを中心に展開します。
シェイクスピアの戯曲を再現することよりも、映画はテクストによって喚起される象徴に重心を置き、権力と美徳の間の、父と娘の間の、言葉とイメージの間の関係をシンボリカルに探求します。
映画では従来のハリウッド的な映画製作手法の使用は注意深く避けられています。
その代わりに、ベルトルト・ブレヒト的な意味で観客を疎外することが試みられています。

モンスターズ・インク / Monsters, Inc.
8

プゥ、かわいい。

なんで、モンスター界に人間の子供に毒があるなんて、デマが流れたのか不思議です。
誰か、亡くなった人がいたとか、それとも子供に触れないようにという嘘が年月を経て、真実になったんでしょうか。そんなモンスター界に、来てしまったプゥ。
とてもかわいいです。
まだ、何喋ってるのかわからないおしゃべりがものすごくかわいいし、サリーにも懐いているし、そりゃあ、サリーもメロメロになってしまうよなと思います。
サリーは怖がらせ屋のエースですが、普段は怖がりで優しくて、穏やかで、いいやつだなて感じだし、マイクは喋りが達者で自信家で、ほんといいコンビだなと思いました。
吹替版の声も、石塚さんと田中さんということで、すごく合ってます。
田中さんのあの高い声でまくしたてられると、もううるさいなと思いつつ、嫌いになれないっていうか、そんな感じがしました。
今回の敵役の一人であるランドールは、最後人間界に置き去りって、モンスターズ・ユニバースを見た後はちょっとかわいそうっていうか、そんな悪いやつではないのにとか思ってしまいました。
いや、ほんとは悪いやつなのですが、仕事上の卑怯なライバルってだけだったような気もするし、会社を追われるだけでいいような気もしました。
とにかく、出てくるキャラが全部よくて、面白い映画でした。