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Jolly_Rogert1

Jolly_Rogert1のレビュー・評価・感想

メイドインアビス / Made in Abyss
8

アビスの呪いと祝福...アビスは人生そのもの?

この作品はアビスと呼ばれる謎の大穴で繰り広げられる冒険譚だ。アビスにはいくつもの遺物と呼ばれる宝が眠っており、人々はこぞって大穴に潜っていく。
しかし、アビスには避けて通れない「上昇負荷」という障害がある。上昇負荷はこの物語に欠かせない要素の1つだ。
アビスに潜るのにはなんら負荷はかからない。しかし、そこから少しでも上がろうものなら、人体に様々な悪影響があるのだ。それは、上昇負荷(アビスの呪い)と呼ばれるもので、深く潜れば潜るほど強くなっていく。「なれはて」と呼ばれる人外になったり、確実に死に至る。

メイドインアビスは主人公のリコとレグは、最下層で待っているであろうリコの母親ライザに遭うことを物語の主軸としている。つまり、この冒険は決して引き返すことのできない、片道切符なのだ。
加えてアビスには危険な原生生物がたくさんいる。とても生半可な気持ちで挑むものではない。
だから、ゆるふわなビジュアルに反して、残酷でえぐい描写が多い。作品にしばしば出てくる言葉でいうなら「度し難い」というべきだろうか。
アビスはしばしば、人生に例えられる。日々、何かに挑み、煮え湯を飲まされ、ときに人生を狂わせるほどの代償を払うことになる。それは子供だろうと同じだ。
あどけない子供たちがひどい目にあうのだから心がなお痛むし、突き刺さる。

そんな呪いに対し、アビスには祝福も存在する。
ナナチはなれはてではあるが、人体実験により、祝福を受けた希少な存在だ。ナナチは他のなれはてとちがい、人間らしい知能や感情も残っているし、上昇負荷の原因であるといわれている「力場」を読むことができる。つまり、呪いにあらがう力を手に入れているのだ。そのモフモフな見た目は、とても愛らしくレグの癒しにもなっている。
癒し要素やギャグをたくさんおりこまれているので、たいへん親しみやすくなっている。

そんな『メイドインアビス』は、作りこまれた世界観と人間模様と多くの謎があいまって、魅力的なハイファンタジー作品に仕上がっていると思う。

あたしンち / 新あたしンち
9

母が好き。

母、父、みかん、ゆずの4人家族を中心とする日常の話です。母は、すごくアグレッシブな人でこんな人いないだろうとか思うけど、どこかあるあるなところがあって、母ってこういうもんよねと思います。みかんも抜けてておもしろいし、ゆずはクールなようで繊細なところが面白いし、父は無口だけど、母のすることで笑ったり、基本仲の良い家族です。みかんの友達の話とかゆずの学校の話とかとありますが、私は家族の話と母と母の友達の話が好きです。あの母のキャラクターが一番好きなのです。漫画の第1作目は、みかんが母のお弁当に文句を言う話でした。お弁当をすごく凝って作ってくれる母といると思うけど、あたしンチはどっちかって言うと茶色いおかずが多い家だったのでみかんの気持ちがわかります。でも文句言われても困る母の気持ちもわかるし、面白いです。母の手抜き料理で恥をかく話は他にもあるけど総じて面白いです。それに、母のちくわ料理は節約術として役に立つ面もあります。あたしンちを読んで、肉の代わりにちくわでもいいんだと思えるようになりました。1話完結ですし、読みやすいので、ちょっとした合間に読んでしまいます。