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7napecendのレビュー・評価・感想

絶園のテンペスト / The Civilization Blaster / Blast of Tempest
10

最後まで引き込まれる世界観!

魔法使いの姫「鎖部葉風」は、意見の対立から他の魔法使いに絶海の孤島に置き去りにされてしまいます。「はじまりの樹」に、文明の機器を供物としてささげなければ魔法を使うことができないため、孤島で葉風は魔法を使うことができなくなりました。その後葉風は海から漂着した瓶に魔具(人形)を入れ、島外との連絡を取ろうとします。
そして葉風の流した瓶を拾った不破真広は、葉風と取引を行い、自分の願いを叶えるため「絶園の樹」と呼ばれる「はじまりの樹」と対をなす樹の復活を阻止するため奔走していくというお話です。

この作品は、推理要素が魅力の1つです。
原作者である城平京先生は、「虚構推理」という小説の原作者でもあり、推理ものを書く才能に溢れた方です。
そのため、本作でもいくつもの伏線や要素がちりばめられており、まるで推理小説を読んでいるかのような気分になります。漫画の中でここまで推理要素を含んだ作品は他にないと思います。

そして、「ファンタジー×ミステリー」の世界観もこの作品をオススメする要素の1つです。
魔法使いが題材になっていますが、物語の舞台は日本であり、出てくる魔法も「防御」「高速移動」「治癒」など、あまりパッとしない魔法です。どこか読んでいてリアルさを感じさせてくれる内容となっており、なぜ攻撃用の魔法が使えないのか、「はじまりの樹」と「絶園の樹」の関係はどういったものなのか、など考察する要素が多く含まれています。

今回、「絶園のテンペスト」のあらすじや魅力的な点を紹介させていただきました。
全10巻と一気読みしやすい巻数となっていますのでぜひ読んでみてください。

魔動王グランゾート
8

マジカルアドベンチャー『魔動王グランゾート』でみんなもおもしろマジカルしようぜ!

今回レビューするのは、1989年に日本テレビ系列で放送されたサンライズ制作のロボットアニメ『魔動王グランゾート』です。

スタッフは原作に広井王子、監督に井内秀治、キャラクターデザインは芦田豊雄が率いるクリエイター集団、スタジオ・ライブをはじめとする『魔神英雄伝ワタル』の制作陣。
そして、メカニックデザインには『機動戦士ガンダム』など、数々のアニメでデザインを担当した大河原邦男、そして主題歌と劇中の音楽は後に『サクラ大戦』で知られることになる田中公平が担当しています。

人気を博した前番組『魔神英雄伝ワタル』の兄弟作品とされることも多い本作ですが、魅力はなんと言ってもグランゾート、ウインザート、アクアビートをはじめとするスーパーロボットの活躍、そしてロボット『魔道王(まどうキング)』に搭乗する3人の少年『魔道戦士』の遥大地、山本ガス、ラビの友情溢れる冒険活劇です。

・合言葉は『おもしろマジカルしようぜ!』

『魔動王グランゾート』の舞台は西暦2100年の月。
町内の福引きで月旅行を当てた主人公の少年、遥大地が月でうさぎ人間と呼ばれる『耳なが族』の少女、グリグリと彼女の祖母、大魔法使いの『V-メイ』と出会い、魔道王『グランゾート』を召喚した大地は魔道戦士となり、『ウインザート』、『アクアビート』を召喚する少年ガス、ラビとともに、月の内側にある世界『ラビルーナ』を冒険する、マジカルアドベンチャーです。

・スーパーロボットが盛り上げる少年の冒険物語

『魔道戦士』に選ばれた3人の少年が乗る『グランゾート』『ウインザート』『アクアビート』が活躍するシーンは圧巻!スーパーロボットが好きな方にはたまらないはず。
また、大地、ガス、ラビの喧嘩もありつつ絆を深めていく友情物語は『少年もの』のど真ん中です。
そういった少年が活躍する冒険活劇が好きな方にもこの作品は最高にたまらないはずですよ!

・ロボット搭乗のバンクシーンが少々長い

王道のロボット、少年ものが好きな方にはうってつけの『魔動王グランゾート』ですが、敢えてマイナスポイントをあげるとすると『ロボットのバンクシーンが長い!』です。

というのも、この『グランゾート』は大地たちがロボットに搭乗するシーンが、1話あたり2分前後あります。後半は多少短縮されますが、それでも1分以上はあります。
本作は全41話で、話数がそれなりにありますから毎回観てると、(長いなあ???)と 思ってしまうかもしれません。

また、『魔神英雄伝ワタル』の後番組でフォーマットを踏襲していることもあり、前作である『ワタル』に比べると世界観の独自性やアイデアの斬新さには欠けるかもしれません。

しかし、それを補って余りあるほどのものが『グランゾート』にはあります。
OPの『光の戦士たち』の冒険&ロボットアニメ感溢れるカッコよさ、友情、ロマンあるSF要素、夢いっぱいの魔法、魔道力???
もちろん、ストーリーも素晴らしいのですが、ここでは解説しません。
それはあなた自身で確かめてください。

では『みんなも、おもしろマジカルしようぜ!』

ReLIFE / リライフ
10

大人だからこそより実感できる考えさせられる漫画

高校生から大人まで読める作品です。どの年代が読んでも今後の自分のあり方を考えさせられる作品になっています。
主人公は、27歳フリーターの男性で訳あって就職した会社を3か月で辞めてしまった過去があります。面接での帰り道で出会ったリライフ研究所の職員から、「リライフ」という実験の被験者に選ばれたと告げられます。この実験は、1年間高校生になり高校生活を送ること、ただそれだけ。その結果次第で就職先を紹介しますというものです。主人公は、はじめは迷いながらも、酔った勢いで身体が高校生になる薬を飲んでしまい実験に参加することになりました。高校には、転入生という形で入学します。すぐに実験が開始して、現実とのギャップを感じながらもクラスに溶け込む主人公。この実験に何の意図があるのかは初めのうちは分かりませんが誰かを陥れるとかそういいう話ではありません。
作中に登場する人物も、1人1人が魅力的で悪役と呼ばれる人物もいません。今このときを大切にしっかりと考えて生きてほしいという作者の思いを、主人公が自分で気づいたり、同級生の高校生たちに伝えていく場面が多く考えさせられます。物語の中盤からは特に内容が濃く楽しめるとおもいます。アニメ化や映画化などされていますが、私は、漫画とアニメが楽しめるとおもいます。

アラジン(1992年の映画) / Aladdin
4

期待していたよりは……

ディズニー好きとしてとても期待して見た作品です!ですが正直期待していたよりは……CGとかは文句なしさすがディズニーさんです!ウィル・スミスはもちろんかっこよかったです!本当に歌もダンスもとてもよくジーニー(イケメン)ってイメージ通りだった!むしろジーニーだけに関しては期待値以上かも!兎に角ウィル・スミス単体には大満足!!!
だけど主役にはあんまり魅了されなかっていうか……アラジンっぽいイタズラっぽくてキラキラした印象よりもビクビクして自信が無いって感じのシーンが多かった印象がありました。まぁもちろん原作のアラジンもジャスミンの隣に立つにあたって悩んだりするシーンもあったけど、それよりももっと自由でキラキラした面が私としては魅力的な部分だと思っていたので残念。ジャスミンはすごく歌上手い!けど世界観とのアンマッチ感が否めないかも。もっと時代背景を考えて歌ってほしかったかもしれないです!そして結構ファンの多いジャファー様!私としてはイケメンすぎて「え、え、え?」となったのですが友達は「顔が濃すぎて集中できなかった」とのこと(笑) 確かにジャファー様にしてはイケメンすぎて違和感ありました。あと原作が長身だからもっとひょろ長い感じでイケメン要素削って良かった気がしました!単純にジャファー様ミスキャスト感が……
期待していた作品だからこそもっと満足したかったです。

魔女怪盗LIP☆S
7

これこそ令和の正しい少女漫画!

原作を鏡はな、作画は壱コトコが担当し、少女漫画雑誌『なかよし』で連載されていた変身少女モノ漫画。
女子高生が「夜の魔女」に変身し、魔法を使って悪の魔術師たちから「マナ」と呼ばれる宝石を盗んで平和を守るストーリー。
『なかよし』と言えば、『美少女戦士セーラームーン』をはじめとする「変身少女モノ」が看板作品であり、まさにこの『魔女怪盗LIP☆S』もその系譜を受け継ぐ正統派の「変身少女モノ」。
令和らしく、画面はキラキラとした美しい絵で構成されており、きっと対象年齢の読者はわくわくして読んでいるのが想像できる。
しかし、それこそ『美少女戦士セーラームーン』や『怪盗セイント・テール』などを読んできた「大人になった『なかよし』読者」にもぜひおすすめしたい!
ワクワクして読んだ、あのころを思い出しながらも、魔女怪盗たちの活躍と成長のストーリーをしっかりと楽しめるところが高評価のポイント。
これだけおすすめして★7である理由は、残念ながらアニメ化をせずに最終回を迎えたこと。
ぜひこのキラキラの美しい絵をアニメで見たかった……と思わずにはいられない。
アニメになったらきっと、昔少女だった母親と今の少女とできっと親子2世代で楽しめるコンテンツになっていただろうと悔やまれる。