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7denunoheyaのレビュー・評価・感想

Linkin Park / リンキン・パーク
10

20年代の最強ロックバンド!

「リンキン・パーク」はボーカルのチェスター・ベニントンが亡くなったことで今は大きな活動はしていないですが、20年代にリリースしているアルバム全てが「神曲レベル」の衝撃があります。
ロックは過激な歌詞が多いイメージだと思われがちですが、リンキン・パークは人の心情や、チェスター・ベニントン自身の過去を歌詞にしていたりしていて考えさせられる歌詞が多いです。音楽性もゴリゴリロックな曲もあれば、ヒップホップ系の曲があったりと飽きない音楽性をもっています。

後半の『A Thousand Suns』からはロックというよりかはヒップホップ系に寄っていて、初期の頃のロックとはかけ離れてしまい、ファンからは賛否両論がありました。ですがチェスター・ベニントンのあのシャウトからバラードまで幅広い声を出せる部分がより映えるアルバムになっていたので、新リンキン・パークとしてはいいかなと思います。

チェスター・ベニントンがまだ存命だった時のアルバムに入っている「heavy」は、自殺する前のチェスターの心情が歌詞として出ているのかなと思わせてくれる曲となっています。
落ち込んでいる人はぜひ聴いて欲しい1曲でもあります。
キャリアを総括するアルバムが近々リリースされるので、ぜひ手にとって聴いてみて欲しいです。

海がきこえる
1

ジブリファンでもこの作品は知らなくても困らない

個人的に、『海がきこえる』は2度と見たくないと思っています。なぜなら、東京からの転校生のヒロイン武藤里伽子が精神的に幼い言動で人を振り回すからです。

この物語は東京の大学へ進学した主人公の拓が、高校の同窓会に参加するべく地元の高知へ帰省する中で、里伽子と関わった当時の記憶の回想でストーリーが展開していきます。
里伽子は、高知育ちの拓に面と向かって「高知弁の男は嫌い」と断言するくらいに、高知への転校が気に入りませんでした。なので文化祭の準備を手伝わずに、1人でさっさと下校して東京の大学に受かるために勉強していました。ある日、里伽子が同級生の女子たちに囲まれて協調性がないことを責められているのを拓は目撃します。拓に見られていたことを知った里伽子は「あんたなんか最低よ!」と泣き叫んできつい一撃を拓に食らわせました。
このシーンを初めて見た際に、「協力しなかったあなたが悪いのになんで拓を叩くの?最低なのはそっちでしょ?」と、怒りと困惑が湧き上がって、里伽子が嫌いになりました。
しかも、拓の親友で里伽子のことが好きだけどこっぴどく振られた松野と里伽子が責められているのを見て見ぬ振りしたことで喧嘩になり、卒業まで絶交してしまいます。
そして物語の終盤に拓は東京で里伽子と再会し、「やっぱり武藤が好きなんじゃ…」という拓の一言で映画は終幕になりました。
里伽子の身勝手のせいで松野と絶交した(同窓会で仲直りした)のに、里伽子は拓や松野、それに同級生たちに嫌な青春の思い出を与えたのに、なぜ今だに恋情を抱けるのか、頭が?だらけでした。
拓の心情が理解できなくて拓にも嫌悪感を抱き、この映画は2度と見ないと決めました。

からかい上手の高木さん / Karakai Jouzu no Takagi-san
8

こんな青春送りたかった、高木さんと西方のからかいラブストーリー

中学生の西方は隣の席の高木さんに毎日からかわれています。くすぐられたり、照れて顔を真っ赤にさせられたり、ゲームに負けてジュースを奢らされたり。何とか高木さんに勝ってやりたい西方ですが、何をしても1枚上手な高木さんには勝てず、いつもからかわれて終わってしまいます。
この作品は最初は「からかう事が大好きな高木さんと意識しちゃう西方」という構図で進むのですが、徐々にお互いの気持ちが分かるように描かれ始め、実際には「好きな人にアピールする高木さんと、からかわれてると勘違いする西方」という二人の関係が分かり、見ていてもどかしいよなホッコリするようなお話になっています。
基本的に情けない描写の多い西方とからかう高木さんですが、時には弱みをみせる高木さん、そして紳士的な男らしさをみせる西方、という場面があります。「こんなん好きになるわ!」とツッコミたくなるような二人の関係は、見ていてもどかしく、甘酸っぱい気持ちになります。
同時に連載した本編の続編?にあたる、からかい上手の元高木さんでは大人になった2人の話が描かれており、タイトルからも分かる通り、2人は将来結婚しています。2人の未来が分かっているからこそ、安心して2人の青春を覗けるということもこの作品の魅力の1つなのです。

Bite Maker ~王様のΩ~
9

本能的な関係にドキドキ!美しい絵柄がたまらない!

作者の新境地となる作品ということで、他の作品も見てみましたが、確かにこの『Bite Maker~王様のΩ~』は、それまでとは方向性の異なる意欲作であることは間違いなさそうです。
まず、舞台設定は近未来の東京。つまり、SFです。このSFの要素がストーリーをかなり面白くしています。
冒頭からいきなりハレンチなセリフで度肝を抜かれましたが、近未来という設定が、その過激さを違和感のないものにしているのです。
現代の感覚からしたら変態的とまで言えますが、近未来の、特別な能力を持った、選ばれた男だったらサマになります。
しかも、絵柄が綺麗で、かなりの美しいルックスで描かれているので、ゾクゾクさせられました。
また、彼らには、運命で定められた異性がいることが生物学的にわかっているため、その女の子を手に入れるがために、他の女には目もくれません。
そして、ヒロインとはフェロモンのせいで本能的に求め合ってしまう。
ヒロインにだけ野性的に、一途に迫る様子には、かなりドキドキさせられました。
ただ、求め合うのは生殖の目的のため。お互いの気持ちとか、恋心とは別のところにあり、ヒロインは抵抗します。
この辺りの恋愛感情がどうなっていくのかが、見どころです。
とは言え、どうしても生物学的に求め合ってしまうという感じは新鮮で、情熱的に、本能的に感じているのを見て羨ましくなりました。現実では、なんとなく恋愛することに臆病になったり、頭で考えすぎたりするものですが、男と女なんだから、求め合うのは自然なこと、あまり前のことなんだと思わせる説得力がありました。