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6zymkrn17のレビュー・評価・感想

新世紀エヴァンゲリオン / Neon Genesis EVANGELION
10

社会現象を巻き起こした伝説のアニメ!

主題歌は言わずと知れた高橋洋子さんの『残酷な天使のテーゼ』です。アニメを観たことがなくとも、楽曲は聴いたことがあるという人も多いと思います。OP映像と楽曲のシンクロが素晴らしいので『残酷な天使のテーゼ』が好きだという方にもおすすめしたい作品です。

従来のロボットアニメでは度胸のある主人公がセオリーでした。そんな中『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する14歳の少年碇シンジは臆病な主人公です。
"中学生の少年がある日突然世界を救うために戦う"というリアリティの無さに反して、シンジの精神性は等身大の中学生にかなり近いものだと思います。

エヴァンゲリオンのパイロットとしての葛藤が、そのまま自分の存在意義や人間関係などの個人的な悩みと直結しています。視聴者は画面を通して、シンジの精神状態を追体験していくことになります。

スケールの大きな戦闘シーンも見どころです。作中では何の言及もなく、場面によってエヴァンゲリオンの大きさが変化します。周囲のビルや山など比較になる背景を確認してみると、その差は一目瞭然です。アニメとして魅力的な表現を優先して、意図的にこのような描き方をしています。

また、数多くの伏線も張られていおり、思わず考察したくなるような作品ですので、ミステリー好きの方にもおすすめです。

アナと雪の女王2 / アナ雪2
10

最高の姉妹愛と仲間愛が描かれいて感動しました

前作のアナと雪の女王にもあった姉妹愛はさらに強く鮮明に描かれていました。あれから季節が変わって秋になり、みんなが城でジャスチャーゲームしているところや、エルサが聞いた謎の声の主を探す旅の中での話もすごく可愛らしくて微笑ましかったです。それに、クリストフが何回もアナにプロポーズしようと試みるところは本当に可愛くて面白かったです。そして、アナとエルサの両親の話も出てきて、両親を大事に慕っていて亡くなったことに深く悲しんでいるところは切なくて号泣してしまいました。何故、自然の加護を受けている民族とアナ達の王国がいがみ合う結果になってしまったのか、両親は何をしに旅に出て死んでしまったのかがこの映画で明かされていき、その事実が本当に悲しくて切ないです。それでもエルサは声の主であった母親に出会えて、死にそうになったけれど、オラフとエルサを失った悲しみに暮れていたアナが必死に前を向こうとし、エルサが残した事実を知ってダムを壊そうと奮闘したことによって、エルサとオラフが生き返ったその強い愛情と絆にまた感激して泣いてしまいました。そしてまた仲間が無事再会できたところでのクリストフのアナへのプロポーズにまた泣いてしまいました。最後は2人がアナは王国の女王に、エルサは自然の加護を受け魔法が使える民族の長と5つ目の精霊として離れて暮らすものの、姉妹愛は深まる一方だった最高のエンディングだった映画でした。

そして人生はつづく
10

それでも続いていく人生と旅

「それでも人生はつづく」は、アッバス・キアロスタミ監督の映画ですが、兎に角地味なのである。1990年、30000人以上が死亡したイラン地震の後、この映画の前作にあたる「友だちのうちはどこ?」の出演者の安否確認のため、ある監督とその息子が現地を訪れるというドキュメンタリー風に撮られたお話です。
車で辺鄙な道を行く、監督親子。何処を見渡しても、瓦礫の山。崩れた先に美しく広がる自然。
悲惨な事が起こっても、生き残った人は、生きて行かなきゃならない。これからも人生は続いていくからだ。
悲観的になっている暇さえもない。黙々と瓦礫を片付ける人々。
悲しい出来事があっても、サッカーのワールドカップを楽しみにしている人々。
淡々と流れていくお話の中、人や風景の中に自然に流れゆく空気の様なものを観ている気分になる。
イランという国に行ったこともないというのに、何故か懐かしくノスタルジックな気持ちにさせてくれる。
其処に居る人々でさえ、何処かで出会った人の様な気がしてくるのだ。
人々を撮るというよりは、たまたま其処にカメラがあり、人々の生活が映ったようにみえる自然さに、心強く惹かれるのではないだろうか。
人々の再生と、力強い生を感じる素晴らしい映画だと思う。