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6otonariのレビュー・評価・感想

舞妓さんちのまかないさん / Kiyo in Kyoto:From the Maiko House
8

ごはんを通して舞妓さんたちの日常を描くマンガ

京都のある花街に舞妓さんたちが共同生活を送っている屋形「市」に、青森から上京してきたキヨさんとすーちゃん(すみれ)が成長していく物語。

キヨちゃんが主人公のグルメマンガのように見えますが、すーちゃんが舞妓を目指して成長していく姿にも注目。
念願の舞妓デビュー後も真面目な性格なので上手くなりたいと無理をしたり苦労したりする事も多く、悩んでいる時にキヨちゃんのまかないによって心が救われる事があったり、舞妓を目指していたのにまかないさんになったキヨちゃんをさり気なく気遣ったり、お互いが言葉を交わさなくても支えあっている姿が丁寧に描かれています。
また、屋形の先輩後輩の舞妓さん達にも悩みや苦労などそれぞれの物語があり、キヨさんのまかないをみんなと一緒に食べて他愛ない会話をする事が気持ちをリラックスしたり、次に進む活力になっていきます。
幼馴染のキヨさんとすーちゃんが物語の中心ですが、もうひとり健太という男の子の幼馴染がいます。すーちゃんに密かに思いを寄せいる子で、プロを目指して野球をしていましたが高校でケガをして断念してしまいました。卒業後、京都の洋食屋で働くことになり、キヨちゃんとすーちゃん、健太の幼馴染3人の関係がどう変わっていくのかも気になるところ。

最近では市のおかあさんと百子さん(すーちゃんの芸姉妹の義理の姉)との過去篇にあたるストーリで、2人が同期であった事や、百子さんは先代の市のおかあさんの娘だった事も判明。2人の歩んできたストーリが過去と現在を織り交ぜながら描かれており、キヨちゃんとすーちゃんの関係性に似た部分もあるように感じます。

最初はキヨちゃんとすーちゃんの成長が中心でしたが、話が進みにつれ周りの人たちの物語も描かれているので、今後どうなっていくのか楽しみです。
アニメ化やドラマ化もしており、グルメだけでなく人間模様も丁寧に描かれているので、日常系で読みやすいオススメのマンガです。

ライアー×ライアー(映画)
7

ありきたりの恋愛映画ではなかったです。

最初は、正直なところ実写化するのは無理があるのではないかと思っていました。ところが人格がコロコロ変わっていても特に違和感を感じず、自然にストーリーが流れていました。よくある恋愛漫画の安っぽい実写版だろうと思っている方にも、是非とも観ていただきたいです。本当に、思っていたより面白く期待以上でした。違和感なく見れたのは、キャストの方が上手く演じきっていたからこそだと思います。
義理の兄弟と長年ずっと一緒に暮らしてきて、同一人物であることに気づかないというのは流石に無理があるのではないかと思いましたが、見ているうちに気にならなくなりました。周りの配役もとても印象が強く、特に小関裕太さん演じる鳥森君はとても重要な役柄でした。イヤな人だと思っていたら実はいい人だったとわかった時は少し感動し、泣きそうになったぐらいです。
森七菜さんのサバサバしたキャラもとても味が出ていました。普段の格好から、そこまですぐにギャルに変身できるものなのかというところが少し引っかかったり、細かいところのツッコミどころはいくつかありますが、それを上回るほどのストーリー性でした。
最後の伏線の回収も完璧で、これ程見終わったあとにスカッとしたのは久しぶりでした。