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6hdirtymanのレビュー・評価・感想

進撃の巨人 / Attack on Titan
10

予想できない展開と圧倒的な伏線回収!!

この作品の魅力の一つは、誰も予想できない方向に話が進んでいく点です。物語が始まってすぐに主人公が巨人に食べられてしまったり、主人公の仲間の中に壁を破った巨人の正体をもつ人物がいたりと、序盤から予想を大きく裏切られます。中盤から終盤にかけては、主人公たちの住む壁の外の世界があることが判明し、人類と巨人との戦いから、壁内と壁外の人類同士の戦いに移っていく点も非常におすすめなポイントです。また、この作品のもう一つの魅力は、伏線回収が多く散りばめられている点です。主人公の住む街に、ある日突然巨人が入り込んでくるところから物語が始まりますが、なぜ壁を破る巨人が突如として現れたのかや、巨人の正体は一体何であるのかなどが、話が進むにつれて判明していきます。各登場人物の行動にも伏線要素が多くあるため、一度読んだ部分をもう一度読み返したくなるような作品です。謎を謎のままで終わらせないところが、この作品の大きな魅力であると感じています。また、圧倒的な戦闘術をもつ人物や頭脳明晰な人物など、キャラクターの個性が強く描かれている作品でもあるので、それぞれのキャラクターの言動や行動に注目してみると、この作品をより楽しめると思います。

愛されない私を救ってください~スピリチュアル女子の末路~
8

スピリチュアルのリアルな闇に戦慄!

世界中でフィーバーしていたスピリチュアルブーム。自分もその流行りにまんまと乗せられ、片足ぐらいはつっこんでいたのでわかります。この漫画はヤバイと。描かれているストーリーがフィクションなのか、ノンフィクションなのかわかりませんが、スピリチュアル業界というものの特徴が、すごく上手く表現されていると思います。

主人公がハマってしまうスピリチュアルの先生、その名も「ふんわり先生」は、優しげで、すべてを受け入れてくれて、自分を導き、救ってくれるように見える存在。しかし、ときどき見せる狡猾な表情がなんとも恐ろしく、その得体の知れなさに戦慄します。そして、ふんわり先生の導き(要求?)に従ううちに、主人公は救われるどころか、泥沼にズブズブとハマっていきます。

このふんわり先生のキャラクターが表しているのは、スピリチュアル業界そのものであると思います。見た目はまるで救世主のようであっても、実際は底なし沼のようなもので、到達するべき目標もゴールもなく、ただ時間、労力、お金をつぎ込んで、永遠に終わらないレッスンを受け続ける。この漫画の主人公は自分の大切なものまでも犠牲にしなくてはならず、読んでいてショックを受け、悲しくなり、怒りを覚えました。

主人公がスピリチュアルにハマる以前に、彼氏からの裏切りや、不倫を経験している点もリアリティーがあると思います。現実でも、スピリチュアルを勧めてくるのは不倫をしているような女性であることが多いです。