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6fma_2486のレビュー・評価・感想

ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期 / Danganronpa V3: Killing Harmony
7

推理ゲーム好きにはおすすめ!

ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期は、ダンガンロンパシリーズ第三弾のゲームで、主人公視点で証拠を集めて推理していくゲームです。
「囚才学園」という学園を舞台に展開されていく殺人事件。以前のダンガンロンパシリーズと比較して、難解なトリックが全体的に散りばめられていて、推理好きにはたまらない作品の一つです。
また、個性的なキャラクターの数々によって展開されていくために推しができること間違いなしですが、推しを作ると推しがもし死んでしまったときに非常に悲しいので、二週目以降で推しを作ることを深くお勧めします。一回目はなるべくこのキャラクター好きとか抜きで単純な推理ゲームとして楽しみましょう。
このゲームを楽しむ前に、YouTubeの動画を事前に確認したり、攻略サイトを確認したりする方もいらっしゃいますが、あまりお勧めはできません。
ゲーム内のミニゲームの攻略方法を調べた際に、関連記事などで今プレイしている章より後ろの章のネタバレに遭遇する危険性もありますし、実際にミニゲーム終了後の流れも攻略サイトに載っている場合もあるので、クリア後の楽しみがなくなってしまうこともあります。なので一周目は、絶対に自力でクリアすることをお勧めします。

THE FIRST SLAM DUNK / ザ・ファースト・スラムダンク
9

SLAM DUNK好きの人もそうでない人も必見!最高の解放感を与えてくれる名作「THE FIRST SLAM DUNK」感想

言わずと知れた名作バスケ漫画 SLAM DUNKの作者井上雄彦先生が脚本・監督を務めた本作。

SLAM DUNKが好きな人だけでなく、知らない人にもオススメしたいそんな作品です。

私自身、SLAM DUNKは未読でほとんど知識なしで鑑賞しましたが、映画館で初めてガッツポーズをしました。
そして当時真冬でしたが、汗をかきました。

物語の舞台は原作でもクライマックス、インターハイ3連勝中の絶対王者山王工業との試合。この試合と今作の主人公宮城リョータの過去が交互に描かれていきます。

本来原作ではバカでまっすぐな自称天才桜木花道が主人公なわけですが、今作はそのチームメイトの宮城リョータが主人公なのです。
私はこの英断がこのTHE FIRST SLAM DUNKという作品を名作に押し上げたと感じました。

映画の気持ちいい構成として「抑圧からの解放」がありますが、主人公を宮城リョータに据えることによってこれでもかというくらいに観る者に解放感を与えてくれる作品になっています。

物語は宮城の小学生のころから始まります。兄と1on1でバスケをやる宮城、もちろん技術も体格も兄の方が上なわけですから、ドリブルで抜こうにも抜けません。格上との対峙に心臓もバクバクで挑む刹那に、抜けそうな一瞬が訪れます。しかし、その瞬間兄は友達に誘われて釣りに行きそのまま不幸にも亡くなってしまうのです。
ここで兄を抜けそうだったのに一生抜けなくなってしまったという抑圧が描かれます。

一方試合のシーンではこれまたディフェンス最強の山王の選手と対峙し、ドリブルでなかなか出し抜くことができずに鬱屈とする宮城の姿が描かれ、さらに観る者に抑圧を感じさせるシーンが続きます。

そして、宮城の母との過去や、これまでの背景をつづる中で最高に気持ちいい瞬間が訪れるのです。

この瞬間は是非自分の目で味わっていただきたいです。

上述の通りストーリー展開が優れているのはもちろん、音響にも目を見張るものがありました。
床にこすれるバッシュの音、ボールが床にバウンドする音がリアルで臨場感を感じさせます。
その一方息をのむような静寂も効果的に使われており、グッと惹き付けられます。

秀逸なストーリー展開と音響によってさらなる名作として輝いでいるわけです。

いかがだったでしょうか?
主人公を変え、映画として描くのは大変勇気のいることだっただろうに、うまく構成し新たに最高の1本を作り上げた井上先生には頭が上がりません。SLAM DUNKがもともと好きな人も、全く知らない人も楽しめる作品になっているので、是非自分の目で観て楽しんで頂けると幸いです。

転生したらスライムだった件 / 転スラ / That Time I Got Reincarnated as a Slime
7

俺TUEE物

夏休みににWeb版を読んで面白かったので(最後まで読み通すのに丸々三日かかったが)、書籍版も手に取ってみました。
以下Web版の感想を書いておく。
転生モノは数多あれど、ゲームで頻出のやられ役であるスライムに転生し無双するという設定が秀逸。
また、序中盤で魔物達が自らの手で理想の町づくりを進めていくのを読むのが面白い。創造の喜びの追体験だろうか、知らんけど。
ただ、気になる点も幾つかあって、まず表現が稚拙な箇所がチラホラ見られる。
もっとも、これは第三者のチェックを介さないWeb上での発表だしWeb版執筆時はプロの作家でも何でもなかったのだから仕方がないと割り切るしかない。
次に、序中盤は前述の通り新興勢力として町を作り成り上がっていく過程を描いているが、終盤は主人公勢力が強すぎる。
戦いの結果が分かっているから安心して読めるとも言えるが、やはり若干醒める。
最後に、主人公は現代日本の文化を異世界で再現することによって異世界の文化レベルを上げる(そうとは書いていないが結局そういうことだろう)のだが違和感を覚えた。(唯物史観的に?、)異なる文化の間にあまりにも自明に優劣をつけすぎている気がする。
Web版が面白かっただけに、良いところはそのままに、(僕が思った)悪い箇所は直されていることを期待して、書籍版読んでいきたいと思います。

東京タラレバ娘 / Tokyo Tarareba Girls
7

共感しつつ、叱咤激励されている気持ちに

作者の周りにいる女子たちから着想を得たという『東京タラレバ娘』。大都会の恋愛事情の現実を、シビアに、そしてコミカルに描き出しています。
独身の女子だけで集まっては、恋愛について「あーでもない、こーでもない」と語り合うけども、一向に何も解決しない。こういう状況ってすごくわかります。
海外ドラマ『Sex and the City』でも、同じような光景を見ましたし、女の悩みって世界共通なんだなぁと思いました。
『Sex and the City』のキャリーは恋愛コラムのライターで、『東京タラレバ娘』の倫子はドラマの脚本家と、どちらの主人公も恋愛を扱う執筆業というところも共通しています。
そういう主人公だからこそ、恋愛について語らせやすいのかもしれません。
「あのときこうだったら、ああしていれば…」と語り合うタラレバ娘の三人組は、みんなアラサー。
20代の頃は勢いもあるし、まだ楽観的でいられたのに、30代に突入すると、自分の置かれている状況に向き合わなきゃいけなくなる。
アラサーって、まだまだ自分のスタンスが確立しきってない状態だと思います。
そういう、微妙な年齢に達してしまった女子たちのもがきにリアリティーがあって、笑えるんだけど、笑いごとじゃ済まされない作品になっています。
倫子たちに共感しつつも、叱咤激励されているような気持ちになりました。