4eakaton69@4eakaton69

4eakaton69
4eakaton69
@4eakaton69
0 Articles
3 Reviews
0 Contributions
0 Likes
4eakaton69

4eakaton69のレビュー・評価・感想

相対性理論
10

ゼロ年代邦ロックの金字塔、ここがすべてのはじまりだった。

相対性理論は、ヴォーカル・作詞担当の「やくしまるえつこ」を中心に据え2006年に結成されたフォーピースバンドである。『荒川アンダーザブリッジ』『輪るピングドラム』『四畳半神話大系』など数多くのテレビアニメ作品の主題歌を担当したやくしまるだが、彼女の音楽活動の原点として必ず挙げられるのが相対性理論での活動であろう。

ゼロ年代邦ロックの金字塔、と仰々しいタイトルをつけてしまったが、1枚目のアルバム『シフォン主義』はライブ会場での直販と通販のみの流通にも拘らず4000枚を売り上げ、全国販売になるやいなやタワーレコード全店のウィークリーJ-POPインディーズチャートで1位を獲得する快挙を成し遂げた。これが相対性理論の怒涛の快進撃の始まりであり、彼らに向けた「金字塔」という比喩もあながち間違いではないと思う。
その後『ハイファイ新書』『シンクロニティーン』の2枚を世に放ちその人気を不動のものとするが、ベーシスト・真部脩一とドラマー・西浦謙助の脱退やメンバーチェンジ、やくしまるのソロ活動の拡大によって活動は停滞する。しかし、2018年には3年ぶりのシングル『NEO-FUTURE』をリリースするなど、活動を散発的に行っている。
彼らの音楽が、リリースから十数年経ってもなお私たちを惹きつけて止まないのはなぜだろうか。その答えは、すでに『ハイファイ新書』収録の「地獄先生」という曲に集約されていた。1番の歌詞を引用したい。

授業参観 恋の予感
家庭訪問は地獄の門
放課後の校庭で
課外授業の愛を知る
『ハイファイ新書』収録曲「地獄先生」より

押韻のインパクトと世界観の頽廃さが余りにも強烈であるこの一節は、まだ20代初頭のやくしまるの独特の発声とブレスによって切なく歌われている。卒業を控えた女子高校生の担任教師へのアヴァンチュールかつストレートな思慕を真空パックしたようなこの曲に、当時のティーンズたちは熱狂した。
そして「テレ東」「四角革命」「学級崩壊」といったタイトルのソリッドな手触りが、都会的かつ文明的なアルバムイメージをより強固にしている。
先に挙げた押韻のインパクトについてであるが、このポイントを軸にして相対性理論と、令和の邦楽シーンの代表格かつインターネット発の覆面アーティスト「ずっと真夜中でいいのに。」とを関連して語られることが少なくない。「お勉強しといてよ。」に代表される楽曲の多くも、こうした言葉遊びや押韻のエッセンスを投入したものであることが多い。もちろん相対性理論だけが現在のJ-POPの土壌を用意したとは言わないが、後続アーティストに与えた影響はあまりにも大きい。
相対性理論というひとつの現象は間違いなくすべてのはじまりであったと言える。彼らの楽曲のひとつひとつが、多くの人間によってノスタルジーの一端として語られるインターネット的言論の源流にひっそりと横たわっているのだ。

ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 / DQMJ2 / ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 プロフェッショナル / DQMJ2P
10

これまでのドラクエシリーズとは一味違う!

ドラゴンクエストシリーズはこれまで何年もの間いろいろな作品が出ていますが、これまではどちらかというと人主体のゲームでした。しかし今回紹介するドラクエモンスターズジョーカー2は、これまで敵として存在していたモンスターが自分の仲間となり、化身となりストーリーを進めていきます。また、今回のジョーカーシリーズにはスカウトと呼ばれるものが存在して、敵として存在する相手をスカウトすることによって自分の味方にすることができます。さらに、そのキャラを配合と呼ばれる機能を用いることにより、より強いキャラを作ることができます!ストーリーもほかの作品よりも臨場感や迫力があり、はまること間違いなしです!ほかにも利点がありジョーカー2の使用ゲーム機はDSのため、昔DSだけはやっていたけれどもそこからゲームをやらなくなったという人にもお勧めです!内容、グラフィック、満足感と何をとっても、ほかのゲームより素晴らしいと感じました。ドラクエシリーズをやったことがない人でも満足できる作品です。ぜひお試しください。

空の青さを知る人よ
10

【映画感想】『空の青さを知る人よ』は最高だぜ

先日、『空の青さを知る人よ』を鑑賞しました。僕の感想はただ1つ最高です。
この作品は『あの花』や『ここさけ』で有名な超平和バスターズさんの作品です。

まずは、あらすじから

”山に囲まれた町に住む、17歳の高校二年生・相生あおい。将来の進路を決める大事な時期なのに、受験勉強もせず、暇さえあれば大好きなベースを弾いて音楽漬けの毎日。そんなあおいが心配でしょうがない姉・あかね。
二人は、13年前に事故で両親を失った。当時高校三年生だったあかねは恋人との上京を断念して、地元で就職。それ以来、あおいの親代わりになり、二人きりで暮らしてきたのだ。あおいは自分を育てるために、恋愛もせず色んなことをあきらめて生きてきた姉に、負い目を感じていた。姉の人生から自由を奪ってしまったと…。
そんなある日。町で開催される音楽祭のゲストに、大物歌手・新渡戸団吉が決定。そのバックミュージシャンとして、ある男の名前が発表された。金室慎之介。あかねのかつての恋人であり、あおいに音楽の楽しさを教えてくれた憧れの人。高校卒業後、東京に出て行ったきり音信不通になっていた慎之介が、ついに帰ってくる…。
それを知ったあおいの前に、突然“彼”が現れた。“彼”は、しんの。高校生時代の姿のままで、過去から時間を超えてやって来た18歳の金室慎之介。思わぬ再会から、しんのへの憧れが恋へと変わっていくあおい。一方で、13年ぶりに再会を果たす、あかねと慎之介。せつなくてふしぎな四角関係…過去と現在をつなぐ、「二度目の初恋」が始まる ” (空の青さを知る人よ 公式ホームページより引用)

この物語は、二人のしんのが出てきます。昔のしんのと今のしんの。そして、あおいとあかねの2人はそれぞれ昔のしんの、今のしんのに恋をしているなというのが、映画本編を見るとよくわかると思います。主人公の、あおいが恋をしているのは今の時代にいるはずのない生霊のような昔のしんのです。これぞまさに絶対に叶うことのない恋ですよね(笑)
そして、昔、夢に向かって真っすぐなしんのと正反対で明らかに情熱を失ってしまっているのが今のしんの、いや慎之介です。あおいはこの慎之介と13年前のしんのを比べてしまい、慎之介に対してお前はしんのなんかじゃないと言い放ちます。なので物語の中では、しんのと慎之介は呼び方で明確に区別されています。
このなんとも現実じゃない世界観を上手く秩父の美しい情景とマッチさせてしまうのが超平和バスターズさんのすごいところだと感じました。
異世界に飛ばされるとか、魔法が使えるとか、世界を救うとかそういうことではなく、この13年前のしんのは、13年後のあかねを思って現れたんじゃないかそんな風に思います。
人生そううまくはいかないということを知ってしまった、大人になった慎之介の気持ちもわかるののがこの作品のきついところかもしれませんね。

きっと夢が必ずかなうということはないけれど、目指さずに終えるのはいけないと感じました。きっとこの映画を見れば何か絶対に何か感じることがあると思います。劇中で出てくる『井の中の蛙大海を知らずされど空の青さを知る』という言葉がありますが、このお話は空の青さを思い出すことができる作品になっていると思います。
まだ見ていないという人はぜひ見てみてください。