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3hiamkanocoのレビュー・評価・感想

YESデー -ダメって言っちゃダメな日-
8

『YESデー』面白かった

『YESデー』についてレビューさせていただきます。この作品は端的にいうとすごく面白くてほっこりする映画でした。

昔はとにかく何でも挑戦して「YES」が二人の合言葉だった夫婦に子供が生まれ、いつしか「NO」に変わっていき、子供からの不満はたまるばかり。ですがとある先生からアドバイスをもらい、「YESデー」を実施することにしました。
YESデーとは、子供のやりたいことに「YES」ということです。絶対に「NO」と言うと思っている子供たち、絶対に言わないと言い張るお母さん。その構図も面白かったです。
特に「洗車」のシーンから盛り上がっていきました。風船対決もあんなに人が集まるというほど、大勢で戦い非現実感があり楽しそうでした。

そして楽しいまま進んでいくのかと思いきや、お母さんが娘の携帯を見てしまったことでけんかになってしまいます。お母さんは娘の信頼を取り戻すべく奮闘するのですが、警察署行きになってしまいます(笑)。
その後は「下の兄妹は自宅で子供だけのパーティーで大暴れ」「長女はクールフェスという少し怖い場所に行く」という不穏な展開になっていくのですが、母親はクールフェスへ、父親は自宅へ駆けつけます。ここからクライマックス、見ものですので是非本編で見ていただきたいです。

この素晴らしい世界に祝福を! / このすば / KonoSuba
10

この素晴らしい世界に祝福を!

引きこもりの高校生「サトウカズマ」が異世界に転生する物語です。
この作品の魅力は、異世界転生にコメディ・ギャグ要素を加えている点です。特に目立つコメディ・ギャグ要素は、2つあります。

1つは、「キャラの個性」です。
この作品に登場するキャラは、とにかく個性が強いです。例えば、主人公「サトウカズマ」の仲間は、3人います。
最初の仲間「アクア」は、女神ですが、取り柄は宴会芸とトイレ掃除。
2人目の仲間「めぐみん」は、魔法使いですが、1日にたった1度しか魔法が使えないポンコツ。
最後の仲間「ダクネス」は、クルセイダー(盾役の戦士)ですが、どうしようもないほどの「ドMの変態」。
仲間だけでも個性が強すぎて、収拾がつかないほどです。

もう1つは、「ストーリーの意外性」です。
この作品のストーリは、とにかく王道を外れます。まず、主人公の転生理由が「トラックに轢かれた」と思わせて、目の前のトラクターをトラックと勘違いし、トラックに轢かれたと勘違いしたショック死。
その次は、主人公のステータスが全て平凡で、高いのが「運」だけ。
これ以降でも、ストーリがとにかく意外な方向に進んでいきます。

「この素晴らしい世界に祝福を!」は、異世界転生にコメディ・ギャグ要素を加えた面白い作品です。
特にキャラの個性とストーリーの意外性が魅力です。

終わりのセラフ / Seraph of the End
8

世界観、時系列が面白いです。

吸血鬼に家族ともいうことができる人を殺されてしまい、恨みをもっている主人公が吸血鬼に復習するという目的を軸に話がはじまります。その後、主人公は共に戦う仲間と出会い、チームで吸血鬼に立ち向かう姿の描写がとても迫力があり、心が熱くなります。仲間にもそれぞれ個性があり、魅力的であると思います。また、この漫画内では主人公だけではなく、他のキャラクターを軸に話が展開されることが、物語の中盤頃から増え始め、キャラクターの詳細を知ることができます。他のキャラクターとは、主人公の仲間、味方のみではなく、主人公の敵や吸血鬼も含まれています。これらの内容の中には、主人公にとって非常に重要なものであるものもあれば、単なる面白い茶番のようなものもあります。つい感情移入してしまう人も多いでしょう。前者は物語内の伏線の内容につながるものとなっていることも多く、決して見逃すことはできません。少々暗い内容が多くなっていますが、感動できる場面も多いのでぜひ読むことをおすすめします。欠点としては、話しのテンポが遅いうえに、月間連載で次巻発売までに多くの時間を要するため、かなり待ち遠しく感じてしまうことがあります。また、この漫画では、「仲間」というワードが異常にでてくるため、しつこいと感じる人も多いかもしれません。

累-かさね-
8

もし他人の顔と入れ替わることが出来たら、貴方はどうしますか?

世の中の美と醜に対する扱いの差をリアルに描いた衝撃の作品を貴方に。
母は美しいのに、なぜ私はこんなにも醜いの…?どうして醜い私が生きていて、美しい母が亡くなったの…?
小学生の累(かさね)の亡き母は絶世の美女と謳われた大女優でした。しかし累は似ても似つかないその顔の醜さから学校で酷いいじめにあっており、苦しい毎日を送っていました。しかしある出来事をきっかけにその日常が大きく変化していきます。
こちらの作品には、主人公である累の大女優としての栄光と破滅の物語が綴られています。決して明るい物語ではありませんが、世の中の美と醜に対するリアルな対応の格差やそれぞれが持つ心のあり方などが描かれていて、皮肉ですがその考え方や気持ちにどこか共感できる作品です。
物語の進み方なども魅力の一つで、1話ごとに流れが急に変わることもあり驚かされながら飽きずに最後まで読むことが出来ます。
また、物語に出てくる多くの謎や伏線を読み解きながら読むことも楽しみ方の1つで、考察が好きな方も楽しみながら読み進めることができます。
メッセージ性がとても強く、無意識に自分が持っている差別について考えさせられるので、美と醜について考えてる方や謎を解きながら物語を読みたい方にオススメです!