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2yiwamotorisa666のレビュー・評価・感想

シン・ウルトラマン / Shin Ultraman
7

『シン・ウルトラマン』で描かれる「人間讃歌」に迫る

『シン・ウルトラマン』は「ウルトラマン」の存在を「理解不能」な存在にすることに特化した作品だ。
彼らは「光の星」に住む宇宙人で、人間よりも高度な存在であることが今作では描かれる。
いわゆる「一個体」として完成された存在というわけだ。つまり「神」にも等しい存在だとも言える。
しかし、この物語で「神」にも等しい「ウルトラマン」は人間に「愛着」を持ってしまう。
人間は、「ウルトラマン」のように「一個体」で完成された存在ではない。
むしろその逆で「集団」で生活し、「群れをなすことでしか生きられない不完全さ」を持っている。

神にも等しい「ウルトラマン」が、なぜ「不完全な人間」を好きになったのか?
『シン・ウルトラマン』はその謎に迫る作劇になっている。
それは、「ウルトラマン」という高度な存在が、どれほど努力しても「人間」を「理解できない」からだ。

なぜ「群れで生きるのか?」「他者を愛するのか?」「傷ついても、他人を愛せるのか?」
高度な存在がどれほど深く理解しようとも、この謎に答えが出せない。
だからこそ、「ウルトラマン」は「人間を好き」になったことを最後に告白する。

これは我々も共感できることだ。
我々も「他人」を完全に「理解」することはできない。
それでも「他人」のことを「好き」になるし「愛する」こともある。

そんな「理解不能」である「人間」の素晴らしさをこの作品は示してくれているのだ。
つまり「人間讃歌」が描かれているとも言える。
この「人間讃歌」の描かれ方が、個人的に大変印象に残る作品であった。

余命1ヶ月の花嫁
3

みんなが言うほどではない。

よくありがちな突然病気で余命宣告されるという話で感動や悲しさはあるが、特別いいわけではない。
実話を元に作成されているため仕方ないのかもしれないが、特別なオリジナリティーは感じられなかった。
しかし、太郎と千恵の交際の始まりや、千恵が乳がんを再発して太郎の元を離れる場面などはドラマティックすぎずリアルである。
大きな展開やドラマティックで感動するようなシーンは特にないが、それが逆にとてもリアルで共感できる場面が多いと思う。
千恵の母も卵巣癌と診断され亡くなっており、大切な人に先立たれる悲しみを知っているからこそ太郎からの告白を断ったり、
妻に先立たれ今度は娘が癌に侵される残酷な現実を受け入れるしかない千恵の父の心情などを丁寧にリアルに描かれている。
千恵の病気を知ってもなお千恵を愛した太郎の愛の深さもにも感動が誘われる。
病室で徐々に弱っていく千恵に接する太郎と父の姿が健気で切なさを感じた。
ウエディングドレスを着たいという千恵の願いをサプライズで叶えてあげたシーンは幸せだったろうなと考えさせられるものがあった。
これほどいいシーンがたくさんあるが、世間で騒がれていたほどのものではないというのが正直な感想である。
感動はもちろんしたがよくある展開で先が読めてしまった。
よく言えばリアルだが、ストーリー性が欠けているように感じた。いいものだと思うが薦めたいとまでは思わない。

張り込み
10

事件の捜査である女性を張り込むことになった刑事と、張り込まれている女性とのラブロマンス

いやよくできた映画である。
リチャードドレイファスのコミカルな演技も楽しいが、脚本がよくできていてちりばめられた会話が素晴らしい。
漁船の魚の缶詰工場で仕事をしていて、臭いがすごいので、風下へ立てよ!笑ってしまう。
仕事を少しでも楽しくしようと張り込みチーム同士でいたずらを仕掛けたり、そんな和やかな捜査の中、事件は指名手配の男が女性宅に帰ってきて急転直下。
殺人も犯している凶悪な男なのだ。女性を守るため刑事は全力を尽くし助け出そうとする。
最後まで飽きさせない展開である。
普段はおちゃらけていても本職は刑事、いざという時は市民を守るため頼りになるヒーローになるのだ。
これはアクション映画でもなくヒーロー映画でもなくどこにでもいる人間臭い男と女の話である。
刑事だって恋もするし誤解を解くために任務を忘れて張り込んでいる女の家に押しかけたりもする。
ある意味フィクションではなく現実的にありそうな話だから面白いのだ。
派手な映画ではないがいぶし銀の名作だと思った。相棒との掛け合いも最後まで楽しめる。
女性は助けたがチームの相棒としては最悪のコンビだった。(笑)
この映画の中には様々な生活の匂いのシーンが出てくる。
仕事をしながら食べるからゆっくりレストランでランチというわけには行かない昼食や、張り込みの仕事は単調でつらいから少しでも退屈しないように楽しもうとする工夫など。
ある映画監督がヒットする映画を作るには明らかにフィクションではなくできるだけ現実に近づけたシーンを重ねる事だとコメントしていたがまさにその言葉を地でいった作品であった。

SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE / 隻狼 / セキロ:シャドウズ ダイ トゥワイス
9

とにかく辛い。だが気持ち良い。

「フロムソフトウェア」社から出ている本ゲームはなかなか難易度が高くつらい戦いが繰り返されます。
ダークソウルシリーズ、ブラックボーンなど全世界でプレイされているPS4ゲームを手掛けています。聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?
基本的にボスが強く、アクションゲームですが倒すまでに幾度となく死にます。
主人公の忍はあまり喋ることなく、若様を助けるため街を駆け回ります。
見回りをするサムライや武士、時には動物を相手にしながら若様の救出に向かうのが主なストーリーです。
しかしストーリーは実際大きな割合を占めているわけではなく、マップはどこでも行き来が可能でより強い相手と先に戦闘を行うこともできる自由度の高いゲームです。
初見殺しの攻撃やトラップも多く、実況などではイライラを募らせるプレイヤーを数多く見かけます。
ですが繰り返し戦い、本当につらく厳しい戦いですが、倒した時の達成感が強くやめられないという麻薬のような中毒性があります。
攻略サイトや動画を見て戦い方を学ぶのが必須とも言える難易度高めのゲームですので、初心者よりも経験者の方、またやり込み要素の多いゲームを求めている方に是非オススメしたいゲームです。