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0sayutin4754のレビュー・評価・感想

スプラトゥーン2 / Splatoon 2
10

さすがの任天堂

様々なゲームメーカーからFPS、TPSといったシューティングゲームが発表されその隆盛を極めたとき任天堂からの回答がこのスプラトゥーンシリーズだった。
このジャンルは多くの場合リアリスティックなビジュアルになりがちで、実在している銃器、もしくはそれに似たものを用いて殺しあうというような些か子供達にプレイさせるにはためらいを覚えることも多々あるわけだが、任天堂はそこらへんに対してはやはりさすがである。キャラクターはイカ。そして墨(インク)をぶつけ合って戦うのだ。しかも基本的なルールとしては陣地取りのようなものでもあるのでインクで床を塗りまくることに徹底し戦いを避けることもできる。任天堂が皆から愛されるのはこういった画期的なゲームシステムを生み出しているからだと思う。
またこのゲームはアートディレクションも素晴らしく関心する点が多い。全体的にはストリート系のモチーフでまとめられ、プレイヤーの性別関係なしに可愛さを感じられるような秀逸なデザインである。キャラクター、小物、武器、ステージ名などよく見るとクスッとしてしまうネーミングセンスも見どころ。
そして私はこれほどまでに中毒性のあるゲームに出会ったことはまだ無い。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
9

鬼滅の刃の内容を知らなくても楽しむことができる!「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」

子供たちに大人気な鬼滅の刃ですが、大人でも十分アクションを楽しめる作品となっています。この作品は、家族が鬼によって殺され、妹である竈門禰豆子を鬼にされてしまった主人公の竈門炭治郎が妹を元の人間に戻すために鬼と戦う物語を描いたものです。無限列車編では列車で人間が行方不明になっているという話を聞いて、鬼殺隊である炭治郎、伊之助、善逸が、柱である煉獄杏寿郎と協力して鬼を討伐します。映画もただの戦闘シーンだけではなく、竈門家の家族愛や作品のキーマンである煉獄杏寿郎の強さの秘密なども作品を通して明らかになっていきます。なんといっても一番の盛り上がりシーンは上弦の三の鬼である猗窩座と煉獄杏寿郎の戦いの場面だと思います。私自身は鬼滅の刃の内容を全く知らない状態でこの作品を見ましたが、鬼滅の刃を初めから読むきっかけになりました。鬼滅の刃といえば、様々な呼吸が特徴的だと思いますが、今作品に登場する鬼殺隊の4人の呼吸による攻撃のシーンは迫力満点です。中でも今作品で初めて登場する煉獄杏寿郎の炎の呼吸は見ているこちらまで熱くなるほど興奮するものでした。鬼滅の刃が好きならもちろんのこと、鬼滅の刃をまだ知らないという人にもぜひ見ていただきたい作品です。

ブラックホーク・ダウン / Black Hawk Down
7

アフリカ内戦に軍事介入した米軍特殊部隊の苦悩を描く『ブラックホーク・ダウン』

『ブラックホーク・ダウン』は2001年に公開された戦争映画で、監督はリドリー・スコット、脚本はケン・ノーランです。
本作は1999年に発表された同名のノンフィクション(ジャーナリストのマーク・ボウデンによる)を原作としています。ノンフィクションは米国によるモガディシュへの軍事攻撃を素材にしています。作品のキャストは多人数に及び、ジョシュ・ハートネット、ユアン・マクレガー、トム・サイズモア、ウィリアム・フィクナー、サム・シェパード、トム・ハーディがスタッフロールに名前を連ねています。
『ブラックホーク・ダウン』は第74回アカデミー賞の最優秀編集賞と最優秀音響効果賞を受賞しています。2006年には追加映像を封入したDVDが発売され、上映時間は8分間伸びて合計152分になりました。このバージョンのブルーレイと4K版のリリースは2019年でした。
ソマリアの内戦の最中に中央政府が1993年に追い出されたので、国連安全保障評議会は平和維持活動の大義のもとでの軍事作戦遂行を認可しました。大部分の平和維持部隊が撤退したあとで、モハメド・ファラーに忠実かモガディシュの民兵は国連要員に宣戦を布告しました。それに対抗して米国大統領クリントンはレンジャー任務部隊(第75レンジャー連隊第3大隊、デルタフォース、160SOARから構成される)を配備するのでした。

iri
9

ハスキーボイスが光る女性R&Bシンガーiri

サブスクリプションで初めて聴いたときに、衝撃を受けました。iriの良さは、そのスモーキーで大人っぽい歌声とR&Bのリズム、それでいて口ずさみたくなるキャッチーさも兼ね備えているところだと思います。4thアルバム、「Sparkle」収録の「24-25」もその一つ。部屋でくつろぎながら聴くのにもぴったりで、特徴的なサビのリリックはついつい口ずさみたくなってしまいます。このアルバムの表題曲である「Sparkle」はワイヤレスヘッドホンのCMにも起用されており、ご本人も出演されているため見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。もちろん、他のアルバムも必聴です。3rdアルバム「Shade」収録の「Only one」もお洒落なメロディーに彼女の歌声が光ります。他にも「会いたいな」という曲はしっとりとしたラブソングでこれも染み入ります。先日はライブを観に行く機会があったのですが、シンガーとしての実力ももちろん素晴らしいことがわかりました。歌い上げるようなタイプではなく、しっとりとしてどんな状況にも寄り添ってくれるタイプのシンガーですが、そこにR&Bをベースにした気持ちの良いグルーヴ感が合わさって最高です。是非一度聴いてみて欲しいです。

22年目の告白 -私が殺人犯です-
10

最後の最後まで想像ができない結末

これほど面白い映画はなかなかありません。
時効が成立してすぐに犯人だと名乗りあげた藤原竜也。世間は一気に彼に注目します。彼は連続殺人犯。遺族から命を狙われる心配から伊藤英明をボディガードに指名します。伊藤英明の妹も藤原竜也に殺された被害者の1人。
不本意ながらも担当をする伊藤英明。そんなこともお構いなしに藤原竜也はメディアに出まくります。
ここまではまぁ、よくある話です。しかし、この映画の面白さはどんでん返しです。
しかも、1度ではありません。犯人が藤原竜也、藤原竜也を憎んでいる伊藤英明。その関係は中盤には壊れてしまいます。
この2人の本当の狙いは。意外な繋がりに誰もが驚きます。これまでに遺族に挑発してきた藤原竜也。そして、その遺族の関係。
本当の犯人は藤原竜也ではないのです。
後半は真犯人を必死になって探す藤原竜也。本当の犯人はとても意外な人間でした。その事実は衝撃的でした。
そして、ラスト一件落着したと思いきや最後の最後にまたまた波乱が起こります。
これほど自分の推理をことごとく裏切る映画はなかなかありません。観た人誰もが騙されること間違いなしです。これほど内容の濃い映画はなかなかありません。
もう1度観なおしたくなる。そんな映画です。

進撃の巨人 / Attack on Titan
10

ただの人食い巨人のマンガにあらず!

話の内容を知らなくても一度は聞いたことのあるタイトルかと思います。
しかし、このマンガの真の凄さは単純な人類と巨人が戦う物語ではない!という点。
(以下、ネタバレを含みます)

主人公は巨人を憎んでいるのに、なぜか巨人化する能力を持っていた?
巨人の正体は元々人間だった?
かつての仲間が次々と裏切って敵になった?
実は人間同士が戦って殺し合って捕食していた?
「進撃の巨人」とは巨人が進撃してくるという意味じゃなく、主人公が引き継いだ巨人の名前だった?

畳みかける仕掛けのように、綿密に張り巡らされた伏線と逆転劇。
ダイナミックなアクションシーン。
もちろん、それだけでも十分おもしろいです。
しかし、物語を通じて読者に訴えかけるメッセージは「完全悪など存在しない」「立ち位置が変われば自分たちが悪になりうる」……そういった、現代社会にも通ずる概念が散りばめられている点です。

特に興味深いエピソードは、暗に毒親を思わせる描写。
我が子に対して過剰に期待を寄せ、己の正義でもって洗脳教育し、子供の意志など全く聞き入れようとしない両親。
自我を奪われた子供は、やがて親の期待に応えなければならない強迫観念に捕らわれます。
そして思うように成果が得られなければ、子供は自分自身を責めてしまう……。

実際、幼少の頃に上記のような体験をなさった人もいるのではないでしょうか?
こんな現代社会の課題でもあるエピソードが無数に描かれ、私たち読者を翻弄するのです。

本当に恐ろしい悪魔は、人間の心に潜んでいる。
最高のエンターテイメントと共にある最恐の人間ドラマを、ぜひ味わってみてください。

ACIDMAN
10

幻想・空想・物語

世界観が凄い!たった4、5分の歌の中に驚くほど壮大な物語があり、その内容を連想させるメロディ。目を瞑って聞けば物語のイメージがスッと頭の中に思い浮かべられるような再現度です。たった数分の間に感動巨編の映画を見ているかのような衝撃でした。ノスタルジアチックな雰囲気も強く、旅や人生の終わりなど少し寂しいイメージの曲も多くあります。歌詞カードを見て、意味の理解を進めつつ、曲を聞いて雰囲気で解釈の正しさを確認するような深い深い内容ばかりです。
全体的な雰囲気としては大人びた落ち着いた雰囲気と言った所でしょうか。
PVも素晴らしく、世界観を崩しておらず、幻想的な世界へ誘ってくれます。
これだけのものを、イメージをたった3人で作り上げている所に本当に驚きました。
音楽、ロックに触れると言うよりももっと絵画や世界遺産などの芸術に触れているような、言うなればジャンルを超えた芸術と言ったイメージでしょうか。
お洒落とかかっこいいとかそう言う言葉では収まりきらない様な正真正銘のアーティスト、芸術家です。
一貫してこの世界観を作り上げる素晴らしさ、本当に脱帽しました。
一般大衆向けと言うよりはコアなファン向けなイメージかも知れません。でも一度聞くとその世界観にのめり込んでいくことでしょう。