十二人の怒れる男

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十二人の怒れる男
8

小さな部屋で行われる男達の会話劇。思いも寄らない展開に目が離せない。

1人の青年が父親殺しの疑いで逮捕され、その青年を裁く陪審員裁判が行われた。そこに集められたのは、無作為に選ばれた、事件とはなんの関係もない陪審員達。誰もが青年を有罪と決めつけ判決はすぐ決定されるかに思われた。しかし、1人の陪審員の男が異論を唱える。圧倒的不利な状況に、無謀とも思える彼の言葉。しかし徐々に状況は展開していき、無罪の票が増えていく。男達の白熱した議論の先にある結末とは!?

密室の中で行われるおじさん達の議論。画力(えじから)はほとんどないにも関わらず、思わぬ展開に目が釘付けになる映画です。
どうしてこんなにも面白く感じるのか。それは主人公(無罪を最初に主張する男)に観ている側が自然と感情移入してしまうからでしょう。有罪を決めつけている陪審員達は事件に興味がなく、真面目に考えていない人もいます。青年を見下し悪態をつく者も。人の一生が決まる大事な時に自分のことしか考えられない身勝手な男達に、観ている側は怒りを覚えるのです(普通に考えれば有罪側の陪審員の気持ちも理解できる者でもあるのですが)。そんな彼らに立ち向かい、論破していくのがとても痛快なのです。
話し合いの中で真実が浮かび上がるようなストーリーはとても緻密で、観ていて本当に面白いです。ぜひご覧ください。