ジュラシック・ワールド/炎の王国 / Jurassic World: Fallen Kingdom

ジュラシック・ワールド/炎の王国 / Jurassic World: Fallen Kingdomのレビュー・評価・感想

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ジュラシック・ワールド/炎の王国 / Jurassic World: Fallen Kingdom
8

タイトルなし

2015年に公開されたジュラシックワールドの続編で、2018年7月に公開されました。
物語は前作から3年後、遺伝子操作で蘇生した恐竜たちによるテーマパークが恐竜たちの暴走によって廃墟と化したものの、島の火山が噴火を始め島に残っていた恐竜たちは全滅の危機にさらされてしまう。
前作の主人公・オーウェンとクレア達は恐竜の救出に紛争するが、その背後では恐竜たちを利用した恐るべき陰謀が進んでいた…!

予告や当初の宣伝関係だと、火山からの恐竜救出がメインのような印象を持ってしまいがちでしたが、これらは言わば前半の山場にあたるシーンで、後半から屋敷の施設をメインにした逃亡劇という流れになったのはやや意表を突かれる形になりました。
ジュラシック~シリーズだと、大半が恐竜達の脅威から主要人物たちが如何にして窮地を脱するかが見どころになるのが多いのですが、本作はシリーズでは初めて恐竜を売買して利益を得ようよするなど、人間側の悪意が大きく描かれ恐竜がその被害者にされるという初の試みがなされていました。
故に如何にクローンといえども恐竜達にも生きる権利はあり、ラストで開放されるくだりは感動しますが、それに伴いアメリカ全土に恐竜が野生動物と同じように徘徊する事となりタイトルの「ジュラシック・ワールド」がこういう意味だったのかと痛感させられる結末となりました。
また、前作から人気が出たオーウェンと心を通わせるヴェロキ・ラプトルのブルーは本作から最早完全にワールドシリーズの主役になった形になり、また脱出劇でパキケファロサウルスがやたら大活躍したのも面白かった場面でした。

ジュラシック・ワールド/炎の王国 / Jurassic World: Fallen Kingdom
6

恐竜たちがリアルで可愛いと感じる

このシリーズは大好きで、1作から何度も見返しています。
映画というものは娯楽であり、実際の生活ではありえない物語に見てる側は興奮するのだと思います。
ジュラシックパークは、現代の我々の生活では起こりえない古代の恐竜のDNAで恐竜を作り、動物園のように恐竜を身近に感じられるテーマパークを作る物語。
システム上のミスから恐竜が逃げ出し、人間が襲われたりするのをハラハラしながら見るのがこのシリーズの好きなところです。
新しい作品では、前作からクリス・プラット演じるオーウェン・グレイディがマッチョでとてもセクシーな俳優さんです。
前作と比べて残念なところは、「えー!それはないでしょー」と突っ込みたくなるような場面が多い気がしました。
コンテナに閉じ込められてるティラノサウルスが目覚めて暴れだした時、大きく口を開けた瞬間、間一髪でオーウェンが口の間をすり抜けて逃げた!
ないないない!と言いたくなりました。
恐竜たちが取り残された島の火山が噴火して、船に乗れず島の海岸淵で噴火の溶岩にのまれていく恐竜は哀愁があって、涙してしまう場面でした。
映画は字幕版で見ますが、TVでの放送の時は吹き替えで見ます。
その際、オーウェンの声を俳優の玉木宏さんがしているのですが、玉木さんの声は特徴があるので、どうしても顔が浮かんでしまう。
オーウェンと玉木さんの声が合わない気がします。
恐竜に追われ死にそうな場面での緊迫感が声から感じないので白けてしまうというのもあります
吹き替えの声は、あまり有名ではない俳優さんがやるほうがいいと思います。
この作品は5作目ですが、CGはとても素晴らしく本当に恐竜が目の前に入るような感じですが、ストーリーはだんだんイマイチになっていきますね。
人間の町に恐竜が逃げ出していたので、次回作もきっとあることでしょう(笑)

ジュラシック・ワールド/炎の王国 / Jurassic World: Fallen Kingdom
3

生まれてこない方がよかった命もある

頭をからっぽにして約2時間の暇つぶしをしたい、という人には最適な映画だろう。次々にスリルと迫力のある一級品の映像と音楽が絶え間なく現れて楽しませてくれる。そういう意味のクオリティには疑いがないし、ラストに至るまで興奮しっぱなしの映画体験が味わえるだろう。
しかし、シリーズを通してのファンにはいささか不満の残る出来だろう。登場人物の行動には一貫性がないし、旧シリーズのロストワールドの焼き直しのように思えるメインプロットには、今更感がつきまとう。島から恐竜たちを救い出すというストーリーの時点で観客にはどうせ無理だろう、失敗するだろうという未来しか見えない。物語の性質上、そういう冷めた視点からは逃れられないのがこのシリーズの運命ではあるのだが、それにしても5作目である。さすがに今回は大丈夫なんじゃないだろうか、そう観客に思わせられるシークエンスは絶対に必要だったし、そのフォローが一切ないままに進行する今作は、恐竜以下の頭脳しか持たない人間しか登場しない、薄っぺらい作品になってしまった。
こんな風に前作で登場した魅力的なキャラクターたちが消費されていくのであれば、この作品は作られない方がよかった。島から恐竜を連れ出すという目的自体にあまりにも無理がありすぎた。すばらしい映像体験の中で頭の半分ぐらいにはそういった思いが付きまとう。
敵となる恐竜にしても、前作のインドミナスレックスが独特の存在感を発揮していたのに対して今回のインドラプトル(インドミナスラプトルだと思われるのだが)はエイリアンの皮を被ったよく訓練された警察犬というぐらいでしかなく、生物としての魅力に欠けていた。造形やディティールへのこだわりは感じるものの、中途半端に兵器化されているせいで、旧作におけるラプトルほどにも恐ろしさがない。性懲りもなく改造恐竜を生み出しては殺してしまうジュラシック・ワールド。こんな風に作中で作られた命をもてあそぶぐらいならそもそもこの作品自体を生み出さない方がよかったのではないだろうか。